はてなキーワード: ストライクとは
FateGOの女プレイヤーはこんな女キャラが嫌いだぞと男プレイヤー達に決めつけられているのを見た女プレイヤー達がちょっと何言ってるかわからないですね?と戸惑っていた。
人気キャラはある程度予想がつくだろうが、女の嫌いな女キャラなんかわかる訳無いのに何で訳知り顔で言いたがるんだろな。
それを見ててあんまり女に嫌われる女キャラはいないよなと考えて思い出した。
私はFateGOの触りだけやってアンインストールしたプレイヤーとも言えない女だが、それは文章のクセとシステムとある女キャラが苦手だったからだ。
ブーティカ、性格はいいのだがやたらにきつい下半身露出と下手なイラストにやたらに垂れた乳が気になってストーリーどころでは無かった。
多分このだらし無い体がストライクに入る人もいるのだろう。
見た目だけで嫌ってゴメンみたいな気持ちはある。
一年前、今現在ハマっている作品のとあるキャラ(A)にどハマりした。現在の推しだ。Aは主人公の親友。
AとB(主人公)の絆の深さに悶え支部でAとB、またはAの2次創作を漁っていた時とある絵師様のログに出会った。キャラの特徴をよく掴んでいて可愛らしい絵柄と、今まで見た事なかったセンス溢れる色使い。とにかく絵が上手い、の一言に尽きた。
速攻でブクマして何度も何度も眺めた。ただtwitter IDは載せられていなかった。
そんなある日TLにその方のイラストが流れてきた。すぐにあの方の絵だと分かり、twitterで巡り会えた嬉しさと共にプロフィールに飛んだ。
その方は作品で王道とも言えるAとBのcpではなく、AとAという同一人物クロスオーバー系のcp推しの方だった。(Aはシリーズ中記憶を奪われ別人物として生かせられたり…と色々あったのでシリーズ通して見た目など色々変わっている)
その方のツイートも絵もほとんど全て見た。結論から言うと私はAAにハマった。
その方のA解釈が全てがどストライクでストレートに性癖を撃ち抜かれたような気だった。元々ハマりたての時点でAとBをブロマンスと見ていた中のAA。これだ!と頷くツイートばかりだった。ひたすらわかりみが深かったのだ。
それからは数名しか推していなさそうなイバラの道…(笑) 今までイバラの道が多かったのでそれは慣れっこだが。
支部でもtwitterでもフォローして支部に上げられていた過去ログも全部見た。私が分からないジャンル(名前だけは知っている状態)のものもあったがどれも絵が上手くて素敵だった。好きです。
私にとってその方はある意味教祖様のような、神様のような存在。だってあなたのお陰でAをもっと好きになることが出来たし推しcpにも会えたのだから。それにあながち教祖というのも間違っていない気がする。暦が浅いのでしっかり知っている訳ではないが、例の方がcp名を提唱して、イラストを上げられてから何個か絵や小説が上がったりしている。それも全部読んだ。最高でした。
フォロワーが1,000人もいる神絵師様は当然私の存在なんて認識していないし、恥ずかしいのでそれで良いと思っている。これからも応援しています。今年どこかのタイミングでイベントに出たいと言ってましたね、絶対買いに行きます。楽しみです。
例え神絵師様が別ジャンルに行ったとしても構わない。その方の絵全てが大好きで大ファンなのだ。
イベント出られた時は一言伝えたい。楽しみにしていました。あなたのお陰でAAにハマったんです。ありがとうございます。と
見た目。なかなか無いぐらいにストライクだった。イケメンだと私は思う。
業界が似通っており、彼が仕事が出来る人なのも分かっていた為、尊敬していた。
高収入。持っているものがセンスがあり素敵だった。お金に余裕があるので心に余裕もあった。
家庭環境もお互い似ていて、気を遣う所が無く有難かった。
題名の通りだが、胸中を整理しないと仕事が手につかないので、初めてこうやって投稿してみることにした。何も考えずだかだかと打っていく。
敬語は省略させてもらう、何故ならひと様を気遣うリソースが今己には無い。
そして「どっちもどっちだろ」や「こういう所が悪い」や「文章から性格の悪さ感じられるわ(笑)」や「自業自得だな」や「クソどうでもいい」など、芽生えたその素直な感想は申し訳ないが嚥下していただけると幸甚である。
手負いのアラフォーを傷つけて良い事は何もない。ただそういった言葉を飲み込むと善行を積んだことにはなりますし、優しいぬるま湯みたいな励ましやお言葉をくださると天国に行けます。
【別れた理由】
些細なすれ違い。もうこれに尽きる。
①問われた事に対して都合が悪い(確認事項含む)とLINEを返してこない、放置
(こちらから数日待った上で再度聞くしんどさ、お分かり頂けるだろうか)
(特殊な仕事なので常に了承、文句を言ったことは無い。労いの言葉もかける)
③何をするにもまず自分の要望優先(こちらの都合を聞かない、考えない事が多い)
④計画性が無い
(任せた旅行先で、ノープラン。気持ちはわかるが飛び込みで宿に泊まりたくない)
などなど。
ちなみにデート時のお店や旅行先のプラン・予約などは、交代で行っていた。
ちなみに「こうしてほしい」という要望は都度伝えていた。
あまり言いすぎると、「俺だって忙しいのに」「もう責めるのやめてよ」と拗ねて怒るのでやんわりと言葉に気を付けていた。
【別れの際について】
残念ながら喧嘩別れのような形にはなったが、自分からはもう二度と連絡はしない。
【好きだったところ】
見た目。なかなか無いぐらいにストライクだった。イケメンだと私は思う。
業界が似通っており、彼が仕事が出来る人なのも分かっていた為、尊敬していた。
高収入。持っているものがセンスがあり素敵だった。お金に余裕があるので心に余裕もあった。
家庭環境もお互い似ていて、気を遣う所が無く有難かった。
【今の気分】
仕事の合間につい考えてしまう。ついと言うか、考える合間に仕事をしている。
何を考えてしまうかと言うと、「あそこでこう言えば良かった」や「やっぱり私が悪いのでは…」や「あ~~~もうあんな人現れないのに…」など。
この後悔、および反省がぐるぐると脳内を回っては、不安感や焦燥感を煽る。色を付けるなら濃いグレー。
しかもどろっとした粘度があるので、掻き分けても掻き分けても終わりが見えない。
しんどい。
辛い。LINEばっかり気にしてしまう。通知切りたい。でも切ったらまたアプリを開いたり閉じたり開いたりしてしまう。
ありがち。本当にありがちすぎるが、自分が経験するとなると、また別だ。
すごいな、世の中の失恋した方々はこんな思いを抱えて生きて、克服して次を見つけているのか…?としみじみしてしまう。
ただ、私はこの年齢だ。それも更に心に重苦しく厚い暗雲を乗せる一要素になっている事は、間違いない。この年齢でこのスペックの男性と別れて次があると思うか?いや無い、といった対話が常になされており、己のこれからの人生を考えて更に心が重くなる。
色恋沙汰において「年齢は関係ない!」という力強い言葉はあるが、それは場合による。
どんな場合かと言うと、年下のイケメンが年上の女性に対して口説く際に使用する場合のみだ。覚えておいてくれて損はない。
話が逸れた。
だけどこうして何も考えずただただ文字にしてアウトプットをしていると、整理出来て有難い。
つまり、今の気分は
①反省と後悔が凄くてしんどくて辛くて嫌だ
②この年齢でこのスペックの男性と別れたらもう次は無い怖さが嫌だ
という二点につきる。
②については、もう真正面から受け止めて「諦める」という選択肢を受け入れるしかないのでは???
どちらもなかなかきつい気がする。
できるものなのか…でもするしかない。この、LINEを気にする苦しさが永遠と続かない事を祈るし、他に気が逸れることも祈りたい。
まだ好きなのかと問われれば、好きなんだろうけれど、もうあの付き合っている間のしんどさを続ける気は無い。
お願いしても真っ向から言っても自分を変えようとしてもどうにもならなかった。致し方ない。
二年か~~。長いのかな?
旅行の時の楽しさや、プレゼントを選んでサプライズで渡してくれた時の事や、仕事がつらかった時にずっと隣で慰めてくれた時の有難さが、ふっと蘇っては苦しくなる。
でもその度に、言われて傷ついた事や、嫌いになったきっかけを上書きするようにして思い出す。
甘くてふわふわのショートケーキに自分でコールタールをぶっかけて台無しにして、それを眺めながら「仕方ない、これが今の自分には正しかった」と己を懸命に説得している気分だ。
例えが長いな。
とりあえず昨日の今日だし、今日は早く帰って美味しいものを食べよう…
残念ながら食欲はある。
20歳だった。
孤独だった。周りに一番人が多い時期だっただけに、より一層孤独だった。
お金を払えばいい。所謂「プロ」が所属するお風呂屋にお金を払い、そして「プロ」と(結果的に金銭が発生するが)恋愛の末、童貞を捨てればいい。
20歳になるとそういうお風呂屋で童貞を捨てた人も居た。自分もそうなればいい。
しかし、そうはいかない。童貞を捨てるというのは見栄なのだ。見栄を貼るのに妥協はいらない。と言った所で、彼女ができるわけでもない。
そこで考えたのが出会い系だった。当時はまだスマホも普及していない時代だが、その頃からワ○ワ○メ○ルとかはあったような気がする。
ネットで検索をし、「サクラが少なく、えっちな事にしか興味がない女性が多い」という謎の情報が書いてあるブログを見つけ、早速登録したのだ。(ご存知の通りだが、所謂アフィリエイトサイトなのでそのサイトはサクラ塗れで、女性の登録フォームがまずなかった。)
※ちなみに登録したところは「ワ○ワ○メ○ル」ではない。
プロフィールはしっかり書きましょうと言われ、
名前:増っち
年齢:20歳
タバコ:吸わない
お酒:飲まない
一言プロフィール:湘南の風の増っちです(嘘)カフェ巡りが好きで鎌倉の○○ってカフェに出没します。
みたいな事を書いた。今思うと意識の高さが垣間見えるし、本当によくそのカフェにはいってたのでクッソ危ない(逆に言うと、そのカフェぐらいしか行かない)。サクラサイトでよかったな。
するといきなりメールがくる。
相手は19歳のJD。プロフィール写真がなぜか下着姿で結構なスレンダー、ゆるふわヘアでどストライクだ。
「はじめまして、増っちさん。今晩にでもあえませんか?もう我慢できません。」
おいおい、とんだ淫乱野郎が来たみたいだぜ。プロフィールを見ると、踊り狂うスリーサイズ、88-52-74!可愛い顔してバスト88!?これはたまりませんな!
返信をする。
「はじめまして、めぐみんさん。自分は大丈夫ですよ。どこに住んでいますか?自分は鎌倉市です。」(初回ポイント500ポイントのうち50ポイントが削られる。)
するとすぐに返信がくる。
「私も鎌倉市です!すぐに会えそうですね~。早速ですが、ポイントもったいないのでメールしましょう!メールアドレス送ってください。」
おほー、今日俺はバスト88のゆるふわJDで童貞卒業する!すまんなお前ら!俺はバスト88のゆるふわJDが初体験じゃよ!
「わかりました。私のメールアドレスはmasutti○○@d○c○m○.ne.jpです。」
送信をしようとする。
すると、エラーが表示され、こう映る
「メールアドレスの送信には500pt必要です。 450-500=50pt 50pt足りません! ポ イ ン ト 購 入」
なんてことだ、最初にメールアドレスを送っておけばよかったのだ。仕方がないのでポイント購入をしようとするが…
なんと、ポイント購入が5000円(500pt)からしか出来ない。支払いはクレカか、ウェブマネー…。クレカは持ってないし、コンビニは徒歩10分の距離だ…。
「あ、いきなりメアド交換は引いちゃいましたか?ごめんなさい>< 私も早くえっちしたいので別の人見つけますね…」
ま、まて!違う!19歳バスト88のめぐみん!まって!という思いで返信を書く
「すみません、いまポイント書いに行ってます!もうちょっと待ってください!10分ぐらいで買ってきます。」
「ああ、増っち様。」うめくような声が、風と共に聞えた。
「誰だ!」増っちは走りながら訪ねた。
「あなたの不安でございます。あなたの心の良心でございます。駄目でございます。走るのをやめてください。今月5000円を使うと明日から実家から送られてくる米だけで過ごさねばなりません。」
「いや、米だけで生きていける。」
「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。いまはご自分の生活が大事です。童貞を捨てるチャンスはもっと余裕があるときで良いではありませんか。」
「そんなことはない、だから走るのだ。後先の問題でないのだ。童貞も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと柔らかくて大きいものの為に走っているのだ。ついて来い! 俺の良心。」
「ああ、あなたは気が狂ったか。それでは、うんと走るがいい。ひょっとしたら、サクラじゃないかもしれない。走るがいい。」
増っちは走った。増っちの頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。
コンビニにつくや否やウェブマネーを買いたい旨を店員に告げ5000円分を発行してもらう。
そして、韋駄天のごとく、部屋に戻り、ウェブマネーの番号を入力し、500ptを得たのだ。
「めぐみんさん、遅くなりました。私のメールアドレスです。masutti○○@d○c○m○.ne.jp」
増っちは待つ。どれぐらい待っただろうか。携帯が今にでも鳴り出すんじゃないかとバクバクしていた。
そして…
「ユーガッタメール…(ピロリン)」
来た!
「ご入会完了のお知らせ」
「お支払い期限が近づいています」
くるわ、くるわ迷惑メールの嵐。
旋風。
トルネード。
騙されたのだ。サクラだったのだ。
5000円騙し取られた上にメールアドレスを売られる。
どんな罪を犯せばこんなひどい罰を受けるんだ。俺はただ19歳バスト88とえっちがしたかっただけなのに。
俺はそっと涙を流し、来るメール来るメールをキャンセルし続けて、そしてド○モのメニューからメールアドレスを変更したのだった。
今となれば笑い話だが、その後は18日間、米と海苔だけで過ごした。
人は天の邪鬼だ。
優しさを当たり前に受けているときほど、優しさを軽視する。
孤独なほど、人一人の存在に感謝をし、悪意に傷ついたときほど、当たり前の優しさを再確認する。
きっと、邪智暴虐の限りを尽くす王もそうだったのだ。
でも本当に失ってからでは遅い。
私には大好きな神絵師がいる。2万フォロワー越えの、(主観)神絵師である。そしてその神絵師は私とは違うcpを推している。私がABを推しているとしたら、彼女はCBというふうに。
ここまでは良い。よくある話である。
問題は、私が固定派だということだ。
固定派腐女子の方が読まれているなら分かっていただけると思う。推しcpが違う…しかも、攻め違い。これは固定派にとって大変重大な問題である。
私は私の推しcpが絶対唯一無二のcp(運命cp)であると考えているタイプの固定派である。
たいへん生きづらい私は快適なSNS生活を送るためにもちろん、他cpは即ブロック&ミュート。逆cpもまた然り。そうして自分の心の安寧を保ってきた。 もちろんどんなに素敵な絵を描く神絵師でも秒でブロックして生きてきた。そうしなければ殺意でどうにかなりそうだったから。
推しcpが溢れるTL。私はとても穏やかな心持ちでSNS活動をしていた。
件の神絵師を見つけるまで。
その日は突然訪れた。TLにとある絵が流れてきたのだ。私の推しである美少年キャラが描かれたイラストである。
う、美しい…!あまりにも美しすぎる。
その絵を見た私は思わず感嘆のため息を漏らした。繊細で柔らかく、透き通るような色使いで描かれた推しキャラはまるで、ヴィーナスを彷彿とさせるような美しさである。ヴィーナスなどと書いたが、正直な話私はあまり絵画には明るくない。ただ、そのイラストに描かれた推しキャラは形容し難い美しさであり、それは美の女神ヴィーナスを彷彿させるほどであったわけである。当時の私がヴィーナスを彷彿させたかは置いといてだ。
直球どストライクな絵柄に私の胸は貫かれた。
こんな美しい絵を描く人間がこの世に存在するのかと関心すらしていた。もちろんすぐにイラストは保存した。
「他にどんな絵を描いているんだろう?」
きっと美しい推しを沢山描いてくれているに違いない。こんな神絵師と出会わせてくれたフォロワーありがとう。きっとサムネイルもヘッダーも美しいんだろうな。とか呑気なことを考えながら、私は興奮気味に神絵師のプロフィールを開いた。
しかし、私の目に飛び込んできたのはサムネイルでもヘッダーでも無かった。
私は発狂した。
一瞬にして天にも登るような多幸感は打ち砕かれ、まるで奈落の底に突き落とされたような絶望感が私を襲った。
私は何かの間違いではないかと、その一言を無視して画像欄を開いた。
私は2度目の発狂をした。
固定派にとってその画像欄はまるで地獄絵図である。死すら感じた。他cpの絵しかないわけではなかった。他cp以外にも普通の、普通のキャラ単体イラストももちろんあった。
だが、私は少しでも他cpを見ると体調を崩してしまう。これから神絵師が他cpを描かないとは当たり前に言えないし、私が単体イラストしか踏まないという補償はない。これからの体調のために、万が一を思い私は泣く泣くその神絵師をブロック&ミュートした。
それで全てが終われば良かった。
しかしそれでは終わらなかった。
その神絵師の絵を見た日から、ふとした時に件のTLに流れてきた絵を思い出すようになった。頭に浮かぶあの、美しいイラスト。私は「憎き他cpの神絵師の絵など…」とすぐにそのイラストを打ち消すようにしていた。他cpを親の敵のように憎んでいた私は、他cpの神絵師が描いた絵すら許せないタチであった。
だから、そうやって他cpの神絵師または絵を、想ってしまう自分が許せなかった。
モヤモヤは何日も続いた。なんなら保存した件のイラストを眺めたりもした。「いけないわこんなこと…」と思いながらも何度も繰り返しイラストを眺めては複雑な感情を抱いた。
他cpを描く神絵師のことなんてきっぱり忘れよう、とデータフォルダに保存されたイラストを消そうともした。無理だった。こんなにも美しいイラストを、消せるわけがない。まるで禁断の恋をした、思春期の乙女のような気持ちだった。
「他の絵も見てみたい」
その願いに近い感情を認めるのは困難であった。散々憎んだ他cpの神絵師の絵を、わざわざ探して見に行くなどというのはプライドが許さなかった。推しcpを愛するものとしてのプライド。固定派としてのプライド。何より他cpの神絵師の絵を見に行くことは、他cpを認めてしまうようで、自分がしてきた行いや他cpに抱いた感情を無かったことにすることと同じだと思えたからだ。断固として見るわけにはいかない。そう固く胸に誓っていた。
見た。
人間は欲深いとはよく言ったものである。己の願望には従うしかなかった。ただ少し言い訳をさせていただくと、すぐに見たわけじゃない。
その時は自分の固い意志に従い、なんとか神絵師を忘れられるようにSNS活動に励んだ。そして神絵師の存在も忘れかかってきた頃、新しい覇権ジャンルにハマり没頭。神絵師と出会ったジャンルは私が心から愛するジャンルだったので、ちょいちょい見たり描いたりすることはあったが、神絵師と出会った当時ほどの熱はその年以降生まれはしなかった。気づけば絵をはっきり思い出せることもなくなり、「そういえばあんな絵もあったなあ」というぼんやりとした感情しか思い出せなくなっていた。あれほど見たいと思っていた他の絵に対する思いもほとんど無くなっていた。
そして今年。
神絵師と出会った日からゆうに3年が経っていた。色々あり、私はその例のジャンルに再熱。再び楽しい固定派ライフを楽しんでいた。
そんなある日私は機種変更をするためにデータフォルダの整理をしていた。その時目に入ってきたあの懐かしいイラスト。見るべきではないと瞬時に思ったものの、惹き付けられた目を離せるほどの意思がその時の私にはなかった。恋焦がれ、繰り返し眺めたあのイラストは、3年経っても変わらず美しく、輝いていた。再び燃え上がる感情。
「あの美しさをもう一度だけ…」
3年越しに打ち砕かれた誓いだった。
我ながら馬鹿だなと思う。
実は当時の私は、ブロックする前に彼女のIDをメモしていた。ブロックしてしまえば、他cpの単語で検索しても出てこないから、と。この行動だけを見ると、「やっぱりあとあと見る気だったんじゃないの?」と言われるだろう。否定は出来ない。固い意志がどうのこうのと書いていたが多分見る気だったと思う。
メモされていたIDを打ち込み、神絵師のユーザーページを開く。
うわ美……………………………………………………うま……………………………
絵を見た私はまるで激しい波に打ち付けられたような衝撃に襲われた。3年越しに見た神絵師の絵は3年前よりさらに美しく洗練されていて、それはもう、泣きそうなくらいに美しかった。
美の波に私は飲み込まれ、再びその美しさに胸を撃ち抜かれた。
他cpのイラストを上手く避けながらキャラ単体イラストだけを眺め、保存した。他cpのイラストが目に入ってくる度、殺意に駆られたが、だからといって絵をスクロールする指を止めることは出来なかった。完全な敗北である。
今でも昔と何ら変わりなく、他cpへの殺意は消えていないし隙あらば殺したいと思っている。しかし、その他cpの神絵師の絵だけはどうしても認めざるを得なかった。神絵師の絵があまりにも、涙が溢れてきそうなくらい美しかったから。この世に彼女以上に美しい絵を描く人間はいないと思ったから。彼女の絵を愛してしまったから。
他cpも他cpを選ぶ彼女も嫌いだが、彼女の絵は大好きだ。だから、「大好きな神絵師」というより「絵だけ大好きな神絵師」という表現の方が適切だと思う。
野球とか、いい加減にストライクゾーンを審判に測らせるのはやめたほうがいい。
「あ、これ明らかなボールをストライクにしやがったな」というのは、結構ある。
でも覆らない。場合によっては審判すら「あ、ミスった。今のボールだったな」とか思ってるケースがある。
で、そういうときにその後で、今度はお詫びのつもりか、「あ、今度は明らかなストライクをボールにして帳尻合わせやがった」
みたいなケース。これをやられると、萎える。
ストライクかボールか、審判によってストライクゾーンが違うというのも問題だけれど、きちんとストライクを取ってくれるかどうか信頼が持てないのなら、
どこに投げていいかわからないし、この球を見逃したらいいのかわからないということになる。
ひどいときには、審判のストライクゾーンが試合の前半と後半で厳しく取るかゆるく取るかかわるケースすらある。
際どいコースに投げるというけれど、機械判定できないものかなあ。
「今のはボールだろ」とか「試合早く終わらせるためにストライクゾーン操作してるな」とか思われるようでは、観ていても萎える。