はてなキーワード: コメディカルとは
医者数年目のペーペーが医療に関して偉そうに語るのは、医師の大多数の先輩方からしたら生意気以外のなんでもないと思う。が、いくつか病院を移動して研修する中で思うところがあったのでここで吐かせてくれ。
一般的に医学部5,6年生になると、初期研修2年間を過ごす病院を自分で探して見学、面談をするようになっている。今は市中病院志向が強く、大学病院はあまり人気がない印象。どちらも一長一短があるので、自分が求める研修のできるほうを選べばいいと思う。
まずは、医学生がよく気にするが、ぶっちゃけどこでもそんな変わらんっていうポイントを書いていく。
よく聞くのは、ハイパー・ハイポという評価軸。忙しいか暇かという意味だ。先生によっては、医師人生で最初の2年間での経験は大きいため忙しい病院で多く経験を積むべき、と言う人もいれば、自分で勉強できる時間を取れる研修が良い、という人もいる。これも当人が医師としてどういう研修が良いか、というところによるので、一概には言いにくい。実際働いてみないとどちらが向いているのかわからないし。
あと、給料がいくらもらえるか。これもその人の価値観で選べば良い。給料の高い低いと研修病院としてのレベルの高い低いには、そこまで関係がない気がする。
他には手技ができるかどうか。ここも医学生としては結構大きなポイントとして思う人が多い。が、研修医ができる手技なんて内科医・外科医になったらいつだってやる機会がある。CV、Aライン、ルンバール、マルク、挿管。パッと思いつくのでそんなところだろうか。むしろ思うのは、手技ができることを売りにしている研修病院に、その指導体制も整っているかは全く別問題という点である。まともな先生ほど、侵襲的な手技は必ず監視する。その時怖い指導をする医師もいるだろうが、指導があるだけ本当にありがたいと最近思っている。
で、結局なにが言いたいかって言うと、働くスタッフの意識が高いか低いか、レベルが高いか低いかで選んだほうがいいよ、という話。
意識が高いというのは、知識でマウントを取るとか、やった手技の数や経験の早さで競い合うということではない。患者に対して前向きかどうか、だ。特に、コメディカルの人々が、だ。
高齢者が入院した際、DNARを取得することはよくあることだ。だが、DNARは急変して亡くなった時の免罪符ではない。治療がそれなりに奏功していたのに突然呼吸状態が悪化して亡くなることは確かにある。だが、それを高齢だからという理由だけで片付けられてしまっては、治療方針を日々検討して最善を尽くしてきた身として正直やるせない。DNARはあくまでも、終末期に際して人間としての尊厳を尊重するために、胸骨圧迫や気管挿管をしないというだけに過ぎない。必要な治療を放棄したりおざなりなケアをしたりするために取得するものではない。
それすら分かっていないコメディカルが中にいることがある。ただ急変時の仕事を減らすためや、患者家族との後々の衝突を避けるためだけに取得していると思い込んでいるやつがいる気がする。治療の見込みがあって進めているのに、はなから緩和みたいな対応されると腹が立つ。DNAR取得は急変したときに延命措置をしないで夕方の申し送りを時間通りに始めるためのものじゃないんだよ。定時に帰るよりことよりも目の前の患者に向き合うことを考えろ。
この意識の高い低いは、自ずとレベルの高い低いにつながってくる。いわゆる三次救急病院でER研修をした後に、二次救急病院で当直をすると、看護師のレベルに本当に差があることを強く感じる。もちろん人による、し、私が研修した病院がそうだっただけの可能性はある。だが、三次救急の病院で研修をすると、看護師の当たりは強めかもしれないが、助けてくれるという安心感が間違いなくある。患者を見てるし、必要な道具がすぐ出てくるし、無駄話しないし、助言をくれるし、看護師同士で勉強している。三次救急病院で研修医生活を送った人は、二次救急病院に行った時にそのレベルの高さを実感すると思う。これはICUなどの急性期病床もそう。
で、愚痴をいろいろと書いたが、医学生が研修病院を見るときにそのレベルの高さを見るのに何を見たらいいか。一つ思いつくのは、カルテを見せてもらえるなら、看護記録を見ることだ。対応した時刻と実際に記載された時刻のラグが少なくて、こまめに書かれているかどうか。
あとは、実際に病棟を回ってみて、スタッフが無駄話をしていないか。どこどこの職員がどうこうだとか、あの先生はどうこうだとか、そんなどうでもいいことをたらたら突っ立って喋っているやつがいるところはだらだらと仕事をしている。もちろん、雑談はコミュニケーションとして重要である。が、それが明らかに無駄になっているところは見ていたらなんとなくわかる。かもしれない。
あと、見学に行くとERを見ることが多いだろう。その時、来ている患者の症例を見ることに目が行きがちだが、そこで働くスタッフの機敏さを見たほうがいい。おそらく、基本的に三次救急が機能している病院のERは概してレベルが高い。二次病院はまちまちな印象。だが、特に、救急車が入ってきてスタッフがすぐ来るか、医師の指示にすぐ対応するか、バイタルはすぐ取るか、患者が見える範囲にいるか、そういうところを見たほうがいい。
忙しい病院は、walk in と救急車の患者対応が多すぎてスタッフの手が回らないことはある。それはどうしても仕方ない。だが、僕が驚いたのは、だらだらと雑談するスタッフのいるERもあるということ。それでもって一晩に大した数を見てない割に、ほら、うち忙しいでしょ、という顔をする病院は実際にある。それは患者対応で忙しいのではなく、スタッフの対応が遅いから仕事が溜まってるだけだ。
うちはそこそこでかい病院。1000床ほど。コロナ患者も受け入れている。
僕は、そこでレセプト計算などの事務をやっている。そう、ただの事務職だ。
うちの病院の外来で、患者に対して発熱がないか等の問診を始めるときいたときも、それを事務がやると聞いた時も納得していた。
ドクターナースコメディカルの皆さんに無事でいてもらわないといけない。
納得していたけれど、まさか1週間使い古したマスクだけで、身一つで放り出されると思ってなかった。
ちゃんと防護服貸してくれたり、せめて衝立くらいあると思ってた。
いざ現場に立ってみると、患者とふつうに対面して「渡航歴は?」とか答えさせた上に熱も図らされて、いやこれうつるだろ、濃厚接触だろ、と戦々恐々としている。
しかもこれのせいで混んで人だかりができてる。なんだこれ。なんでこんなん許されてるの?
うちの病院は研究もしてるし、テレビで解説とかしてる医者もいるくらいにはでかい病院なんだが、そしてそれを誇らしくおもっていたのだが、これでいいって判断なの?
事務局長は「医療職はもっとキツい」という。わかる、わかるよ。もしこれで我々事務が肉の壁となり、医療職を守れるならまだ涙を飲もう。僕の命が軽視されているショックにも目をつぶろう。
でもこれ院内に知らずに持ち込んで院内感染いっぱつアウトじゃないの!?!? ふつうにドクターと業務的な話したりするけど大丈夫なの!?!?
って訴えようものなら「また、たかが事務が文句言ってる」って白い目で見られる空気しかない。
医クラの方、おたくの病院どうですか?これあってるの!?!?ほんとに!?!?!?
ブコメ返信
id:surunpashi 医療機関の名前も出して書いた方が良いと思ったけど、そうすると色々問題あるんだろうな。
→書きたくてたまらないけどまだ我慢する。変わらなければ名前を書く。大学病院です。
id:dAbruzzo もちろん屋外でやってるんだよな?そうでないとしたらもう医療崩壊なんて時間の問題じゃん.
→当たり前に屋内です。意味わからんよな。クラスター源になってもせめて責めないでほしいよ。
id:dc42jk マジで?うちの病院は玄関で看護師長クラスがスクリーニングして、引っかかったら別室で診察になる。大病院なら必ず感染制御室があるはずだけど、感染制御室はそのことちゃんと把握してんのかな。
→うらやましすぎるわ。うちもあるよ感染制御。会議室を一室かりきって毎日会議だけどなにしてんだろうな。
id:zataku 病院内は医療職以外の人の方がノーガード戦法させられる。事務方に限らず。結論、逃げて。
→逃げ出したい。同僚は鬱になりかけて本気で退職を考えてる。当たり前だ。
id:ljjhg 全く同じ状況。事務は死んでもいいのか。本当に苦しい。医療を支える一員だと思ったらただの肉の壁だった。
id:kuriimusooda 同じく病院事務(経営系)。事務は真っ先にマスクと消毒液を取り上げられたままなんだけど、医療事務は増田と似たようなことしてるっぽい。妊娠中なのでこっちまで話が来る前に申し訳ないけど辞めました
→me too!!事務からマスクと消毒液を取り上げるスピードやばかったな。まあ納得したけどさ。だってドクターとナースでさえマスク一週間で3枚だもん。そりゃあ事務にはまわしてらんないよな。だからって肉の壁やらされるのは納得いかない。妊娠中なら辞めて大正解だと思う。
id:bounoplagia 肉の壁ですらないじゃん
→それが悲しいよ。せめて役に立ってるなら納得するのに。
id:Gondwana 報道関係者の目に届くよう支援ブクマするくらいしかできない。申し訳ない…
→ありがとう。正直すごく助かる。その心がうれしいし。
耳元で「東大に行け」と怒鳴り続け、「医者になれ」と娘を暴行…弁護士が見た「教育虐待」エスカレートする親たち(弁護士ドットコム) - Yahoo!ニュース
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191116-00010381-bengocom-life
身体的せっかんはダメだけど、理念的には「女が東大行ったら嫁の貰い手がなくなる」「女医はキツく見られるからコメディカルにしておけ」と足枷をはめる親よりも、よほど娘の可能性を信じているように思える。
しかし、結局は娘の自主性を軽視している点で毒親判定しなきゃ駄目なのかな。
利子付き奨学金をガッポガッポ借りりゃいいから、好きなどこでも、F欄アニメカルチュラル学部でも進学してOKよ!
そこまで言い切れるほどじゃないと親は務まらないのかな?
国公立大学の合格発表も終わり、進路が決まった人、残念な結果になってしまい来年への決意を決める人、色々あると思う。
そんな中で自分の失敗談から、同じような目に会う人が少なくなるようにここに書き残したいことがある。
タイトルそのままである。行くな、というと語弊があるが、こんな人はいかない方が良いと思いますよーということを言いたい。ちなみに私は医者ではなくコメディカルなので医学科のことはわかりません。そこはよろしく頼みます。
医療=安定、これは多くの人が思っているだろう。ある側面では、これは間違いではない。文系の就活に比べ遥かに倍率が低く、就職率は100%だし、ほぼ正社員で、公立病院なら公務員である。給料が極端に安いとかは少ない。
ここまでだとやっぱり安定してるじゃないか、と思うだろう。しかしこれは、
「4年(ないし3、6年)の間、しっかり勉学に打ち込み、コメディカルになりたい!という思いを持ち続け、最終的に国家試験に合格した」人だけがたどり着くゴールである。
1つずつ解説していく。
①勉強と実習がめちゃくちゃ多い
憧れのキャンパスライフなんてものはない。鈍器のようなサイズの教科書すべてがテスト範囲とかいうふざけた量の勉強と、分かりにくいくせにテストだけ難しい講義。ちなみに講義に選択権はない。全部必修である。終わったと思ったらひたすら立ちっぱなしの実習。まわりが旅行だ留学だとキラキラ楽しそうなのに、自分は訳のわからない課題におわれて、若い4年が終わる。最近、surfaceの広告みてスマホ割ろうかと思った。
入ったときには憧れを持っていた職種でも、だんだん嫌になることもある。そうなったときのリカバリーがまあききにくい。
医療系以外の学部だと、就活で色々な分野を受ける人もいる思う。しかし医療系だと、その専攻以外の就活をするのはかなりイレギュラーだ。前例が少なすぎてサポートもあまり受けられない。
例えば教育学部でも先生にならない人はある程度いるが、医学部系はずっとずっと少ない。ネットにもエピソードは少ないし、採用担当も怪しむ。なにか相当な志望理由を用意しないと詰む。他の学部なら必要なかったくらいの大袈裟な志望理由を生み出す必要がある。
③国家試験に落ちることもある
コメディカルでも合格率はバラバラだが、一番高い看護師でも90%前後である。いやいや9割うかるじゃん、と思うでしょ?でも考えてみよう。100人いれば10人落ちる。しかもあまり入学偏差値は関係ない。あなたは、絶対に下位10%に入らない自信はあるか?
また、落ちても次の年、というのも中々厳しい。国家試験は職種に関わらず、既卒生の合格率が圧倒的に低い。つまり、現役でこけてしまったらリカバリーが圧倒的に大変である。
つまり医療系学部は、一度レールから外れると極端にハードモードになるところである。これを、安定といって良いのだろうか?
どうしてもなりたい気持ちがあって行くのはとても素晴らしいことだし、正解だと思う。ただ、親に言われたからとか、何となく安定してそうだから、とかでいくには、あまりにも(時間や労力に対する)コスパが低い学部だと思う。
この投稿を見た人の参考に少しでもなれば嬉しい。
透析中断による死亡に関するニュースへの反応(ブコメ)をみて気になったから書く。
長谷川豊の透析関連発言を擁護する意図は毛頭ないので勘違いのないように。
長谷川豊の発言の趣旨は、「透析患者が透析が必要になったのは自業自得。そんな患者達が税金や健康保険を大量に使って生きながらえるのはおかしいから透析患者は透析をやめて死ね。」ということだろう。
福生病院の説明では、「当院で悪意や手抜きや医療過誤があった事実はない」とされている。
おそらく医師個人のなんらかの目論見として透析中止を提案したのではなく、コメディカルを含む医療チームによる提案なのだろう。
これは、維持透析を続けていくことが患者本人にとってベストな選択かどうかを見直すきっかけを与えたということではないだろうか。
一言に「週3回の透析を死ぬまで続ける」と言われても、具体的なイメージができる人はまずいないだろう。
透析は1回3-4時間程度で、その間は片腕に太い管が2本入った状態で椅子もしくはベッドから動くことはできない(本を読んだりテレビを見たりはできる)。
透析中やその前後では血圧の変動が大きいなどの理由で気分を崩すことも多い。
若い人であれば仕事の都合をつけつつ、決められた時間に決められた病院へ通う生活(夜18時から可能といった透析病院も多い)。
一方で高齢であれば、通院するだけでもそう楽なことではない。
先ほど腕に太い管を入れるといったが、事前にそのために太い血管(シャント)を作る手術を行う。しかし長年経過するとその血管が詰まる。その度に風船で血管を広げる処置や、新しくシャントを作る手術をしたりしなければいけない。
また、日常生活では水分制限や食事制限などが厳しく課される。それを行わないと週3回の透析では生命が維持できない。
例えば水分は1日1000mlまで、塩分は可能な限り控えてカロリーは1600kcal以下に、といった具合だ。
このような患者を目の前にして、医療者は「この患者さんが今後も透析を続けていくのが、この患者さんの人生においてベストの選択なのだろうか」と考える。
自業自得だとか医療費とかは全く関係なく浮かんでくる、1人の人間としての疑問だ。
抗がん剤を続ける患者が副作用で辛そうにしているとき、医療者が「もうやめてもいいんだよ」、と声をかけるのに似ているのかもしれない。必ずしも治療を受け続けるように説得するのが正しいことではないだろう。
判断と、手技とがある。手技は一つ一つ修練で磨いていくし、狭い分野ででもプロになればいい。逆に医師でも全分野精通していない。
医学部定員が少ない理由は、医師会が枠の拡大に反対しているから
医師会が反対する理由は、彼らは市中の開業医の声を反映する組織であり既得権益を奪わられるのが怖いから
第二次安倍政権の成立に医師会は相当なバックアップをしており、安倍さんは医師会には逆らえない
そんなわけで医師の数は増えないが、医師の報酬は上がり続けている。診療報酬改革でも薬剤師給与や薬価が下がり、ボコボコ薬局が潰れ製薬メーカーがリストラの嵐になっても医師会の影響力で守られているのだ
もちろん、これからの人口動態を見ると医師を増やすことが必ずしも良いとは考えられない
その場合は、医師の業務をコメディカルに委譲するという選択肢もある
しかし医師会が政権への影響力を持ち続け、また医師会の組織体制が変わらない以上、開業医の経営を脅かす選択肢はまず現れてこないのではないか
京医科大が女子が不利になるように点数を操作した件で、男性を優遇するのが合理的だ、と東京医科大を擁護する意見があるけれど、違和感があったのでメモ。
婦人科や産科や乳腺外科は、どうしても女医を希望する患者さんが多い。救急の現場でも女医が有利なことは多い。例えば、若い女性の腹痛の鑑別として、異所性妊娠や骨盤内感染症が挙がるわけだが、これらの可能性を吟味するには、セクシャルヒストリーを聞いたり婦人科的診察をしたりする必要がある。「女性をみたら妊娠と思え」という格言がある通り。ちなみに男性の医者だとやりにくいことは想像していただけるだろうと思う。(男性の医者がやる場合には、必ず女性の看護師に同席してもらう必要がある。)
もちろん男性特有の泌尿器系の問題では男性医師が有利な局面はあるのだが(ただし泌尿器科にも女医は求められている。。。尿もれの治療とか)、件数的には女性にしか起こらない病気のほうが男性のより多い。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/08/05/kiji/20180805s00041000201000c.html
「重たい人の股関節脱臼を背負えるかって言ったら、女性は無理なんです」という西川医師の発言に対して。
医者は持久力が必要なことは多いけど、筋力はあまり必要ない。(別にそこで勝負する仕事ではない。)整形外科の手術で、麻酔をかけられて脱力した足を持つのは確かに辛いのだが、正直それも初期研修医の仕事で、執刀や第一助手をする年度になれば関係のない話。(正直、いくら足をもたせても外科医としての腕が向上するわけじゃないので、下っ端にしかやらせない。)正直、他に筋力がなくて困る場面は思い浮かばないので、あえて男の筋力が必要な場面を抜き出してきたのだと思う。力仕事は看護師や介護士のほうがずっと多い。
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20180805-00092038/
研修医がローテーションするようなある程度規模の大きい病院(大学病院とか)では、主治医は経験年数をかなり積んだ(そしてそれほど若くはない)医師で、下に担当医などの名称で後期・初期研修医がつく、という体制になっている。夜間の急変に駆けつけるのは担当医か、またはその日のオンコール(当番)であり、きほん主治医ではない。医師は医師法で診療した患者についてはその日のうちにカルテを書くことが義務付けられているので、カルテを読めばそこそこ状況はわかる。
それなりに経験年数を積んだ、30半ばとか40越えとかの主治医が、入院患者に24時間張り付いているという体制の病院はかなり稀だと思う。学会や研修に出るためにも、交代制は必要なわけだし。
看護師は労働環境が悪いとすぐ職場を移るので三交代制など労働環境の是正が進んできたんだけど、医者って担当患者のことを考えたり、レールから外れた場合のキャリア形成が不安だったりして、極悪な職場環境でもやめられなくて、そのせいでブラックな体質が変わりにくい状態でここまできてしまったんだよね。だから女性を公然と切り捨てる発言が許容されたりするんだけれども。上の世代と話すと、過労死ラインを大幅に超えるような労働であっても、そういう働き方に耐えられず体を壊したりうつ病になったりする人間はそもそも適性がないんだ、という発言を聞いて怖くなるようなことも多い。実際、研修医でうつになる人は多いし、医局のソファで居眠りしていると思ったらくも膜下出血を起こして死んでいた、というような話もちょいちょい聞く。
でも、さすがにあまりにブラックな職場だと評判が広まって人が来なくなったり、上の人間の意識もだんだん変わってきているので。これから変わっていくんだろうとは思う。今の制度だと医師がやること多すぎなんだよね。。。もうちょっとコメディカルにはいろいろできる力があると思うし、権限増やしていいと思うんですよ。医療が破綻するか、医師が人間性を失うまで働くか二択ではないと思う。
言及ありがとうございます。嬉しさのあまり以下ごく簡単にネットで調べまとめました。
問題あれば都度修正・削除いたしますのでご指摘のほどお願いいたします。
――――――――以下まとめ―――――――――
・医療費全体は抑えたいけど給与水準は低くもないため、人を増やすのは難しい
http://pediatrics.news.coocan.jp/my_paper/nichii2010_4.pdf
・コメディカル(看護師を含む医療従事者の総称)における裁量権の拡大
・リフィル処方:処方箋1枚で繰り返し薬局で薬を受け取ることができる処方箋
・ナース・プラクティショナー:一定レベルの診断や治療などを行うことが許された看護師
・診療科ごとの偏りは出るものの、現状どこも大変。新制度で内科医志望が減ってる
新専門医制度:http://www.japan-senmon-i.jp/news/doc/Q%EF%BC%86A%206.2_Ver3.pdf
https://www.huffingtonpost.jp/masahiro-kami/specialist_b_9206298.html (ハフィントンポスト)
・地方勤務の待遇はいいものの、それでも志望者は少ない。教育環境の差か
(私見:仕組み作っている人だろうか。そこに病巣がある?)
・開業医は医者が増えることをうれしく思わない傾向がある。勤務医はそうでもない
(私見:働き方のコントロールがしやすく、かつ医者が増える=商売敵が増えるから?)
(私見:必要なところでどんどん制限するしかないと思う。無駄を減らし、必要なものに金を払う意識を国民全員で持てればと)
・健康寿命が延びて元気な人が増えて医療にかかる人自体が減るとみんなハッピー
時給換算して時短分は差っ引いて、その分多い人数でカバー出来たら、ほどほどの賃金とマシな労働環境で結構ハッピーになるのでは、と愚考しました。
それとも医者とは、プライベートを犠牲にしてフルタイムを超えて勤務しないと現役度を維持できない職業なのでしょうか。それはあまりにつらくて大変だろうなと、はたから見て想像してしまうのです。
――――――――以下いただいた言及―――――――――
若手医師です。
医療の現場の負担を思えば女性より男性を取りたくなるのはやむを得ない、ということなのですが、この問題の根っこには労働環境の悪循環があるように見受けられます。
その通りです。
そしてこれを改善するには
→今後の日本の人口動態を考えると、諸外国と比較して数は足りています。
国の医療費抑制のため、医師がこれ以上増えるというのは日本以外の先進国も含めて現実的ではありません。これはどの先進国でも同じでしょう。
※調べてもらえばわかりますが、諸外国と医師給与比べて、今の日本の医師の給与水準は妥当orやや低めです。
リフィル処方、ナースプラクティショナーの導入などコメディカルにおける裁量権の拡大(医師が医師以外ができることをやっている現状)がカギでしょう。
ちなみにこれに反対しているのは主に開業医団体で、勤務医は大歓迎です。
今年から施行された新専門医制度によって、数が一番減ってるの内科です。女性医師も男性医師も。
小児科は案外、減ってないです。子供が好きな層は常にいますし、やりがいありますし。
外科も内科も激務です。だから、皮膚・眼科・耳鼻などマイナー科にいく女医が多いわけです。
しかし、全体の仕事量の多さは相変わらずで、前話題になった女子医学生の増田の記事の通り、マイナー科内でも若手男性医師に仕事のしわ寄せがいくのが現状です。
それぞれの科の学会も勤務条件改善に努力していますが、全体的に過剰勤務なので、科の問題だけで解決できないと思います。
給与面ですでに行われています。私の出身大学(国立)ですと、地域医療枠として、地方に残る医師には学生には毎月12万が支払わていますし、都内と比べて研修医の年収は2倍以上違います。
それでも増えないのが現状です。子供の教育という面は大きいと思います。
私は幾つかの国に留学しましたが、地域医療の過疎問題は世界中が抱えている問題です。
欧米など英語圏は外国人医師(中東・インド・中国など)に担保してもらっています。
日本の場合、日本語を話せる外国人医師が、日本の田舎にくるかという問題?患者は満足するか?私も明確な解決法が思い浮かばない難しい問題です。
ということが素人なりに思い浮かぶのですが、それは現実には難しいから現状があるのだと思います。
一体、何が上記のような改善を妨げているのでしょうか?個人に罪はなく、医療業界のトップが病巣になっているようなイメージを持っています。
その通りです。日本医師会・専門委機構の医師など、今のおじいちゃん医師達は根本的な問題を放置してきました。
今回の女性差別問題もまるで初めて知ったように振る舞っている方もいて、開いた口がふさがりません。
いるとすれば、主に開業医です。若い勤務医は困りません。数を増やせるなら増やしてください。待遇を改善してください。
医師のマンパワーで解決できる問題ではないと分かっているので、国民の医療サービスを制限するというのが現実的な案です。
「救急車の有料化、専門医・大病院には初診でいけないようにする」は多くの先進国で行われています。
日本が誇る質の高い国民皆保険制度は守った上で、予防医療に力を入れて医療アクセスを減らし、健康寿命を伸ばすことを目標にするのが良いと思っています。
若手医師です。
医療の現場の負担を思えば女性より男性を取りたくなるのはやむを得ない、ということなのですが、この問題の根っこには労働環境の悪循環があるように見受けられます。
そしてこれを改善するには
>>今後の日本の人口動態を考えると、諸外国と比較して数は足りています。
国の医療費抑制のため、医師がこれ以上増えるというのは日本以外の先進国も含めて現実的ではありません。これはどの先進国でも同じでしょう。
※調べてもらえばわかりますが、諸外国と医師給与比べて、今の日本の医師の給与水準は妥当orやや低めです。
リフィル処方、ナースプラクティショナーの導入などコメディカルにおける裁量権の拡大(医師が医師以外ができることをやっている現状)がカギでしょう。
ちなみにこれに反対しているのは主に開業医団体で、勤務医は大歓迎です。
②負担が大きくかつ重要な診療科(外科・産婦人科・小児科など)や
>>今年から施行された新専門医制度によって、数が一番減ってるの内科です。女性医師も男性医師も。
小児科は案外、減ってないです。子供が好きな層は常にいますし、やりがいありますし。
外科も内科も激務です。だから、皮膚・眼科・耳鼻などマイナー科にいく女医が多いわけです。
しかし、全体の仕事量の多さは相変わらずで、前話題になった女子医学生の増田の記事の通り、マイナー科内でも若手男性医師に仕事のしわ寄せがいくのが現状です。
それぞれの科の学会も勤務条件改善に努力していますが、全体的に過剰勤務なので、科の問題だけで解決できないと思います。
給与面ですでに行われています。私の出身大学(国立)ですと、地域医療枠として、地方に残る医師には学生には毎月12万が支払わていますし、都内と比べて研修医の年収は2倍以上違います。
それでも増えないのが現状です。子供の教育という面は大きいと思います。
私は幾つかの国に留学しましたが、地域医療の過疎問題は世界中が抱えている問題です。
欧米など英語圏は外国人医師(中東・インド・中国など)に担保してもらっています。
日本の場合、日本語を話せる外国人医師が、日本の田舎にくるかという問題?患者は満足するか?私も明確な解決法が思い浮かばない難しい問題です。
ということが素人なりに思い浮かぶのですが、それは現実には難しいから現状があるのだと思います。
一体、何が上記のような改善を妨げているのでしょうか?個人に罪はなく、医療業界のトップが病巣になっているようなイメージを持っています。
>>その通りです。日本医師会・専門委機構の医師など、今のおじいちゃん医師達は根本的な問題を放置してきました。
今回の女性差別問題もまるで初めて知ったように振る舞っている方もいて、開いた口がふさがりません。
医者の数が増えると困る人がいる?待遇を改善できない理由がある?
>>いるとすれば、主に開業医です。若い勤務医は困りません。数を増やせるなら増やしてください。待遇を改善してください。
医師のマンパワーで解決できる問題ではないと分かっているので、国民の医療サービスを制限するというのが現実的な案です。
「救急車の有料化、専門医・大病院には初診でいけないようにする」は多くの先進国で行われています。
日本が誇る質の高い国民皆保険制度は守った上で、予防医療に力を入れて医療アクセスを減らし、健康寿命を伸ばすことを目標にするのが良いと思っています。
当方、キャリア12年の内科医なのですが、久々に大学に戻され非常勤含めさまざまな外来風景を拝見する機会に恵まれました。
そこで、外来診療についていろいろ考えることがありまして、思いつくままに書きなぐらせていただきます。
外来といえば先生方には何が起こるかわからない地雷原ですし、患者さん方から言えばよくわからない理由で延々と待たされストレスをためる要因なのではと思います。
外来のすすむスピードは先生によって異なりますし、早いからといって患者さん一人に対する時間が少ないから満足度が低いわけでもなく、
逆に遅いからといってじっくり診てもらえて満足度が高いのかというとそうでもありません。
つまり
に分別されると思うのですがこれは明らかに外来を担当する先生の能力に依存するものです。
診療には様々な待ち時間が発生します。患者さん方は経験したことがあると思いますのでお分かりでしょうが
病院に受診したところで、まずどの科にいけばいいのか、決まったとしてそこに受診できるかどうか(時間制限など)
受診が決まったとして、そこにいたるまでのカルテ作成も含めての手続き、やっとその科にたどり着いたところで
予約の合間を縫って診療となると、診察室にたどり着くまでで莫大な時間を費やします。
やっと診察室にはいったところで、この科ではないということで一気に振り出しに戻るなんていうパターンもありますし
いざ診療に取り掛かるといっても、検査が必要だったとしたら、検査室にいって血液をとったりレントゲンをとったりその結果待ちだったり
そんな現状ですが#1に分類される先生方はこの待ち時間をうまく利用していると思います。
どういうことかといいますと外来をみるときには、まず予診票というものを書くと思うのですが
それらが診察室に上がってきた時点で、ある程度大まかに鑑別をして検査から帰宅(もしくは入院)までのいくつかのパターンを想定してしまっているのですね。
そこから逆算して、必須な検査はこれこれ、なのでその待ち時間はこれぐらいなので先に採血をするとしてその前に簡単な診察だけしてしまおうとか
優先順位をつけてマルチタスクで仕事を流していきます。そしてコメディカルを遊ばせることなく適切にリソースを使っていきます。
もちろん限界はあるのですが、それをすることによってたとえばカルテ記入にしてもメモで手書きで残してあとでお診察が終わった後に入力するなど
これをするためには、最初の鑑別が適切でないといけないというので大変だし、結局患者さん方の見えない時間にタスクを移動しているだけというところでは
あるのですが、結果として外来が早く、患者満足度も高いということになるのだと思います。
一方で#3ですがこのパターンの先生もたくさんいらっしゃいます。
とてもやさしく、親身に話を聞いたりされているのですが、このパターンの先生にありがちなのが、一つの時間軸しか動いていないというケースです。
どんなに外来が混もうが、患者さんが待とうが、自分の決めた工程で、一つ一つに全力を傾け、ちゃんと診察して問診して、検査をオーダーし、その結果を
そのつど詳細にカルテに記載して次の患者を呼ぶときには前の患者のカルテも完成しているという状態になります。
目の前の患者さんには全力を傾けているので、患者満足度は高く、信頼されるのですが、結果コメディカルの待ち時間と実働時間が減り、イライラと残業代を
産み出すことになりがちです。
#2、#4は単なる力量不足です。#2は必要なことまでしてないのでいつかは医療事故を生むもとになりますし、#4は頻度の低い鑑別まで拾い上げて、自己満足のために
いろいろ検査までして結局結論が出せないという結果になりがちです。とはいえ#1は#2へ、#3は#4にクラスチェンジしてしまうことがありますので注意が必要です。
患者さん方として気になるのはいかに#1を探すかということですが、これはコメディカルが一番よく知ってますので、知り合いに看護師さんとか技師さんがいたら