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2021-01-08

anond:20210107075456

暖房エネルギー関係説明をするから、よく聞いてくれ。

エネルギーの単価

暖房に使えるエネルギー源は、電気以外に、都市ガスプロパンガス灯油などがある。

当たり前だが、それぞれ価格が違う、また、エネルギー単位も違う。電気であれば、kwh、ガスであれば㎥、灯油であればℓ。これをそろえて1kwhあたりの単価を計算してみよう。

種類単位単価kcalkwhMJ1kwhあたり単価備考
電気1kwh26.4886013.626.48東電 従量電灯B 第2段階
都市ガス1㎥110.411075512.5458.83東京ガス 東京地区B表 2012月検針分 13A
プロパンガス1㎥680.32402327.92100.524.37日本LPガス協会 2011月
灯油1ℓ110.4871810.1336.4810.89エネ庁 東京小売灯油配達 20/1/4

このように、電気プロパンガスが高く、灯油都市ガス安価である。もちろん、地域や購入形態契約形態により若干増減するが、都市ガス灯油が圧倒的に安いのは変えられない。

さて、じゃあ、なぜみんな電気を使ったエアコン暖房をするのか?

エアコンヒートポンプ)とそれ以外

暖房は、エアコンヒートポンプ)とそれ以外の大きく二つに分かれる。

エアコンヒートポンプ)以外は、焚火もストーブオイルヒーターホットカーペットコタツも同じだ。

それは【投入されたエネルギーの量=熱の量】ということだ。

ホットカーペットも、オイルヒーターも、1kwの出力なら1kwの電気を使って1kwの熱を発生させる。

1時間使えば1kwh=860kcalだ。

対して、電気で動くエアコン(あるいは、ガスエンジンで動くガスヒートポンプ)は違う。

ヒートポンプというのは、その名前のとおり、熱を移動させる機械だ。エアコン冷蔵庫はこの仕組みで動いている。

エアコン暖房場合、室外機を冷やす代わりに、室内機を温めている。つまり熱を移動させている。冷房ときは、逆に室外機を温めて、室内機を冷やしている。

これは、オイルヒーターホットカーペットよりも、効率がいい。860kcalの熱を移動させるためには、860kcalエネルギー不要で、実は200kcalもあれば足りる。

この、1のエネルギーで、いくつのエネルギーを移動させることができるか、という単位でCOPやAPFというのがある。

これが、だいたい最近エアコンでは7ぐらいある。要するに、1kwhの電気を使えば、7kwhの暖房ができるということになる。

都市ガス電気の単価の差は7倍も無いので、電気エアコンを使う方がお得という話になる。

なお、ガスエンジンで動かすGHPは大型の業務しかなく、電気モーターより細かい制御が難しいためかCOPが低く、そこまでのメリットが無い。(業務用だと、ピークカットなど色々メリットがある)

その他

その他のどうでもいい知識

灯油都市ガスの加湿機能

灯油都市ガスは「炭化水素である。つまり、燃焼(=酸化)させると「二酸化炭素」と「水」が出てくる。

このため、石油ファンヒーターやガスストーブなどを使用すると水蒸気が放出され多少の加湿になる。まあ、無いよりマシ程度だけど。

スポット

エアコンは部屋全体を温めることしかできないが、電気ストーブであればスポット暖房できる。

このため、ごく一部を暖房すればいいだけならば、電気ストーブなどを使った方が安く済むこともある。

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