はてなキーワード: カップ酒とは
前回予告したとおり今回は足臭の対策について書く。
本当は連休中に書きたかったが、連休は寝たり起きたり忙しくてそれどころではなかった。
ここで説明するのは、俺が試したなかで一番楽な方法である。他のほうが楽だと思った奴はコメントかなにかに書けばいい。
さて俺の残念な思い出を一つ紹介する。
あれは俺がまだ若かったころの雪が降る12月。言葉巧みに女子1名を俺の家に連れ込んだときのことである。
荒い鼻息を悟られないように冷静を装って部屋に入り30秒くらい経ったころだろうか、なにか違和感を感じて「ん?・・・んん?・・・ふへっ??・・・んほぉ!!!!!!!」となった。
しかし、すぐに足臭の刺激臭が原因で脳が緊急警戒態勢を発していることに気づいた。
女の子は酔っているのか鼻が鈍感なのか分からないが、頬を赤らめ何かを期待している顔で「どしたの?」などと言っている。
半端ではないテロ並の刺激臭で、意識が遠のき死を覚悟している男に「どしたの?」と言われても「・・っもっ・・っみょ・・」といった言葉の断片しか出ない。
よくハリウッド映画で生物兵器が使われたときに衛生局員が着てる防護服(宇宙服みたいなごついタイプ)を着ている人が俺の死体を運び出す姿が走馬灯のように流れたくらいだ。
の、飲み物買ってくりゅ・・・と息を吸わないように言葉を発し、部屋を出て玄関に避難したのだが、玄関にはブーツがあり、そこからも刺激臭が吹き出しているのだ。
そのブーツはロングブーツだったので、とりあえずの息を止め緊急避難としてブーツを真ん中で折ることにより刺激臭を出さないよう対策し、玄関を少し開けたままコンビニへ逃げ込んだ。
コンビニ前でカップ酒を何本か飲み、そこから先はよく覚えていない。朝起きたら家の床にある大量の酒瓶とともに寝ている俺が一人いるだけだった。
足裏から出る臭いで異性を惹きつけるなんてクロマニョン人の時代とかじゃない限り通用しない(足臭マニアを除く)
諸君も足臭の対策をしっかり行い、このような悲劇を繰り返さないようにしてほしい。
俺のやってる対策は毎朝10秒で完了するが、その効果を最大限に上げるための前提となる対策がある。
足の爪を伸ばしっぱなしにするな。切れ。
風呂に入った時、きちんと足の裏を洗え。特に足の指の間を重点的に洗え。
靴下の素材に気を使え。ナイロン・ポリエステルが大量に含まれているのは買うな。最低でも綿が60%以上のを買え。
抗菌靴下とかあるが、そういう機能は選択の基準に入れなくていい。(抗菌という機能についてはどうでもいいということで抗菌靴下を選択肢に入れるなということではない)
革靴の場合は最低三足持て。スニーカーなど場合は最低二足持て。毎日同じ靴を履くな。
臭い靴は捨てろ。これから言う対策をしても既に靴が臭かったら意味が無い。
さて、ようやく本番の対策だ。
その方法とは、朝に靴下を履く前に制汗スプレーであるAg+を足の裏にシュッシュッするだけである。
こんな簡単な対策で少なくとも夜までは持つ。
もう少し具体的に説明する。
スプレーを足から約10センチ離して足の指からかかとまでシューっと一吹き行う。一瞬(1秒未満)でいい。
次が大事なのだが、足の指の間すべてに一瞬吹きかける。このときスプレーを足から3~5センチまで近づけてやるのが良い。
多少注意点もある
Ag+と書いたが別に資生堂のステマではない。俺がAg+で効果があっただけであり、他の制汗スプレーは試していないだけだ。
制汗スプレーは無香料のやつを使え。匂いと臭いは混ぜるなキケン。
足用Ag+とか売っているが、俺の試した範囲では違いはわからなかった。俺はボディ用を足にも使っているが効果は十分だ。
ボディ用ならワキにも使えて一石二鳥だ。
俺は朝の忙しい時でも忘れないように靴下置き場にAg+を置いて忘れないようにしている。
元増田が(ブコメにもちらほら)判ってないのは、アレが外注だってトコだよ。
ああいうのと同じなの。
クリーニングの何が楽しいの?ユニクロ着てるオレには意味不明、とか言わないだろ?
まずね、お前さんも誰かとカラオケしたいなあとか思うわけだろ?
オッサンも思うんだよ。あとね、まあ、仕事帰りに飲んで帰りたいなとか思うわけだよ。
するとだ、イイ歳したオッサンとかさ、まあ若いのも居るけど、ナンパとかもうしないのね。
面倒なの。
奥さん(彼女)と待ち合わせして飲むとか無いし、若い女の子と飲みたいなとか思っても、無理なの。
つまりだな、アレは、
のうち、1と4を飛ばせるんだよ。2と3だけできるの。カネで。
例えばさ、部長が新人の受付嬢とか口説いてたら嫌だろそんな会社。
でもね、カネさえ出せば部長も(セクハラはNGだが)好みの女の子と飲めるの。
別にね、40超えたオッサンが今更恋愛もないのよ。ステップがめんどくさい。
でもね、擬似的なナニカは欲しい。
愚痴を聞いて欲しいってのもそうだな。自慢したいとか。肯定して欲しい。
彼女にグチると嫌な顔されるからなんて理由で来てる若いのも居るな。
こう、酒を飲むときはな、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ。
独りで静かで豊かで……みたいなヤツは行っちゃダメなんだよ。
家で一人でカップ酒とか寂しいなあ。
そういうね、そういう人達が、チヤホヤしてもらえる場所なの。カネで。
クリーニングに出して「オレのYシャツ汗臭くて申し訳ないなあ」とか思うのは人が良すぎる。
掃除代行サービス呼ぶのに「換気扇ちょっと掃除しとこうかなあ」とか本末転倒も良いとこ。
カラオケ行きたいなあと思ったら、指名して仲良くなってから同伴すれば良いんだよ。
仕事関係の女の子と仲良くなってカラオケ行くとかハードル高いだろ?
オカネでね、全面的に肯定してくれたり良い具合に否定してくれたり、
チヤホヤされたいのよ。癒やされたい。ネコカフェに行くのと同じなのよ。
YシャツはOKでも、羽毛布団はNGのクリーニング屋もあるの。
ピザ屋に出前頼んでも、一緒に食べてくれないだろ?
その楽しさを課金で生み出せるなら、それでいいの。
人生そんなもんよ。
「あっ、みてみて、ほら、あそこ、おっきなクリスマスツリー! きれいだなあ。」
「おお、ほんとだ。 でもさ、お前のほうが、ずっときれいだよ。」
「もうっ。」
ふだんは静かなこの街も、年に一度の大イベントとなれば、カップルの会話があちらこちらに響きわたり、イルミネーションによって鮮やかに照らしだされる。
俺は手袋をした両手をポケットにつっこみ、人ごみの中に立ち尽くすと、夜空を仰ぎ見、ふーっとひとつ息を吐いた。
星明かりと白い息とが相まって、えもいわれぬ風情を感じさせる。
一年に一度のこの日が、今年もまたやってきたのだ。
そう思う間にも、カップルたちは後ろからつぎつぎやってくるので、俺はふたたびゆっくりと歩を進める。
店頭ではクリスマスセールなるものがやっていて、サンタクロースやトナカイの格好をした店員がケーキやシャンパンを楽しそうに売っている。
俺はそれらに見向きもせず、いつもの弁当を求めた。この日はあまり売れていないようだった。
「お箸お付けしますか?」
「あ、えっと、はい、お願いします。 あ、やっぱりいいです。」
こんな特別な日にコンビニのレジを打つ若い女が不憫に思われたけれども、おそらくバイトが終われば彼女も夜の街へ繰り出すのだろうと思い直し、コンビニの出口へ足早に向かう。
が、外へ出ようとして、酒を買い忘れたことに気がつき、引き返してカップ酒を一びん手にとる。
外は相変わらず寒かった。
けれども通りを歩く人々の顔には寒そうな気振りなどまるで見られない。
笑顔、笑顔、笑顔。だれもかれも気味悪いほど同じ表情をしている。
なにがクリスマスだ、お前らクリスマスの意味も知らないで、ただ訳もわからず騒ぎまくっているだけだろう、まったく哀れなやつらだ。
そう思って鼻でせせら笑うと、コンビ二の前に座りこむカップルの会話が耳に入った。
俺は家で飲むつもりだったカップ酒をここで開け、こっそりと耳をすましてみる。
「いくよ、はい、あーん。」
「ちょっ、熱いって、ふーふーしてからにしてよ。」
おでんの湯気がもくもくと上がっている。
「きょうは最高の日だね。今年も雪は降らないみたいだけど、ユウくんが隣にいるだけで、私、しあわせ。」
「俺もしあわせだよ。こんなクリスマスは生まれてはじめて。」
「ねえ、ユウくん、このあと、どうする? ・・・・・ ホテル、行く? 私、もう平気だよ。ユウくんとなら・・・・・」
「いや、じつは、今まで内緒にしてたんだけど、俺さ、先月から一人暮らしはじめたんだよね。だから、今日は、うちくる?」
「いくいく! うれしい! 今夜はずっと一緒だね。でも・・・ユウくん、やさしくしてね?」
「もちろん。だいじょうぶ。心配しなくていいよ。」
おでんを食べ終えた二人は、手をつなぎながら大通りへ歩き出す。
女が俺の前を通りすぎるとき、ほのかなシャンプーの香りがした。
俺はひそかに深呼吸をして、そして思った。
女は俺の部屋にいる。
ロングの黒髪を顔全体で撫で回し、におやかな雌の香りを思いきり吸い込み、小振りなお耳にかぶりついて、乾燥した紫の唇をうるわしい桜色に密着させる。
まっ白い首筋を無精髭で弄び、焦らしつつも徐々に下ってゆき、まあるいふんわりとした二つのものに舌と顔面とを埋めて、いつまでもいつまでも愛おしむ。
いよいよ息が苦しくなり、頭を上げ、黒縁のメガネをとると、夢の世界を浮かべて顔はおのずとほころぶものの、すぐにまた真剣な表情にもどり、女の秘境に勝負を挑んだ。
「あっ、あっ、やっ、だめっ、んっ、んっ、あっ、あああぁぁぁぁっっっ」
俺はなおも舐りまわす。
「おい、どうだ、すごいだろう、感じるだろう、どうなんだ、おら、言ってみろ」
「あっっ、だ、だめっ、わたしには、わたしには、ユっ、ユっ、」
女の体中の水分を搾りとり、満足げな顔を上げると、こんどは岩のように硬くなった準備万端のものを秘境の深部めがけて突き刺し、野獣のように激しく動く。
「おら、どうだ、ユウくんより、いいだろう、気持ちいいだろう、ユウくんよりも上手ですって、ユウくんのより大きいですって、言え、言え、おら!」
俺は、女の瞳を見つめながら、自分のすべてを吐き出した。今日まで生きてきた数十年の歳月を、わずかな液体に収斂させて、力一杯解き放ったのである。
ふぅ。
涙の浮かぶ目をあけると、今年もホワイトクリスマスだった。
あ、まず前提として、
はたして貴女を幸福にするかどうか、それはまた別問題だけれど。
IT系の超かしこい男なども多く、
したがって、釣り師たる女たちにとっては、
なかなかあなどれない釣り場です。
では、日本酒大好き男に「どの日本酒が好き?」と訊ねられたとき、
あとはお燗酒、そして(毎週行くほどではないけれど)日本酒居酒屋が大好きな、
貴女はかれの目を見て、微笑みとともに質問など無視して、こう言いましょう、
「わたしが、家でお酌をしてあげる♪」
これこそまさに必殺の答えです。
そこで日本酒大好き男が、えへへ、とやにさがったならば、
貴女は、ひそかに、「熱燗、ぬる燗、人肌燗くらいの種類のお燗のつけ方」あたりを
ひそかに練習しておきましょう。これで成功まちがいなしです。
しかし、ここでは、もう少しハイブロウな(?)いわゆる日本酒好きの男の
落とし方をお伝えしましょう。
日本酒居酒屋でよく飲むの、甘みがあって、どの種類を飲んでもおいしいし、
もしも貴女がそう答えたならば、
かれの貴女への恋心は、
20%増量になるでしょう。
独特の甘みと旨味がありつつ、すっきり切れる、
そして香りも華やかな、誰もがうなずく美味しさ、
石数が少ないから、そこがまた
質高くふるまっていて、なおかつ、
全国新酒鑑評会で金賞を受賞した功績もあって。
本来なんの接点もないまったく縁もゆかりもない別々の世界に生きている、
岸本セシル似の綺麗系OLと、玉もあれば石も混じっている、そんな日本酒大好き男たちが、
●
では、参考までに、危険な回答を挙げておきましょう。
「辛口の酒がうまい酒」という考えは、日本酒大好き男にとっては天敵なんです。
また、もしも貴女が「純米酒が大好き♪ あたし純米酒しか飲まないの♪」
と答えたとしても、同様の効果をもたらすでしょう、
昔、三増酒と言われたように、よくないアル添酒も存在しますが、
純米酒しか飲まないと言うと、偏屈な女だと勘違いされるでしょう。
最高に好きなのは純米大吟醸♪ 香りもいいし、飲みくちもすっごくおいしいの。」
と、答えたとしたらどうでしょう?
たしかに山形の十四代は、ラベルが chick であるのみならず、
味も最高においしいんですけれど、
しかし、貴女の答えを聞いて、日本酒大好き男はきっとおもうでしょう、
(なんだよ、お高くとまった女だな、カネかかりそう)って。
なぜならば、すず音は、ふつうのOLにもマニアにもともに愛されるめずらしい日本酒で、
貴女がその名前を挙げても必ずしも、あなたが日本酒おた宣言をしているとは受け取られないでしょう。
しかし、たとえば、ほんのり甘口の飲み心地の福島・ロ万にせよ、
ゆったりとした味わいの静岡・喜久酔にせよ、
安定の旨さの岐阜・小左衛門にせよ、
ましてや貴女が、「秋田の新政が大好き♪ わたし、もうNo.6のType S、Type R、
亜麻猫とか、もうほとんど全種類、飲んじゃった♪」
と答えたならば、どうでしょう?
これはかなり博打な答え方で、
なるほど、新政は、協会酵母の6号酵母を提供した蔵で日本酒の超絶有名蔵ゆえ、
あなたがそう答えた瞬間、日本酒大好き男がいきなり超笑顔になって、
しかし、逆に、(なんだよ、この女、日本酒おたくかよ)とおもわれて、どん引きされる可能性もまた大です、
なぜって、必ずしも日本酒大好き男が日本酒大好き女を好きになるとは、限らないですから。
男たちは、女を導き高みへ引き上げてあげることが大好きゆえ、
もしも貴女が、「新政の日本酒が大好き♪」なんて言ってしまうと、
そこにはもはや、男が貴女を日本酒教育する余地がまったく残されていません、
したがって貴女のその答えは、
日本酒大好き男の貴女への夢を潰してしまうことに他なりません。
ま、ざっとそんな感じです、貴女の目には男たちはバカでスケベで鈍感に見えるでしょうが、
しかし、ああ見せて、男は男で繊細で、傷つきやすく、女に夢を持っています、
貴女の答え方ひとつで、男の貴女への夢は大きくふくらみもすれば、
一瞬で、しぼんでしまいもするでしょう。
●
では、スキットを繰り返しましょう。
日本酒居酒屋でよく飲むの、甘みがあって、どの種類を飲んでもおいしいし、
そして、その瞬間、日本酒大好き男の目がらんらんと輝いたなら、
貴女はこう重ねましょう、
「それからね、いま、わたしが行ってみたいのは、
日本酒の蔵見学、もっとあなたと一緒に日本酒のことを知りたいの。
あなたのお暇なときがあったら、わたしを蔵見学へ連れてって♪」
これでもう完璧です。
そうなったらこっちのもの、
ジルスチュアートの可愛いワンピではなく動きやすい服を着てゆきましょう。
元ネタ:
http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13002457/dtlrvwlst/3464106/
http://anond.hatelabo.jp/20130509010206
それと補足。
若年層が小説を読まなくなったんじゃない。
わざわざ本屋に行かなくても携帯でことが済むようになっていることに気づいたんだ。
彼等のほとんどは文章の質は気にしない。
自己確立のため、不安定な精神を全能感で補完するツールとして必要としているだけだから。
大人で言うところの「酔えればカップ酒で構わない」というものに近いかもしれない。
そしてそこで疑似体験し、満足してしまう。
だから、買うのはごく一部、携帯をそこまで使わない子か、世代が違う青年~成人。
経済力を持ち始めた~持っているが、今度はターゲットから外れてしまっている人間が相当数。
ここまで説明すれば分かるだろう。
売り上げが昔に比べて減っていて当然と言えるな。
ttp://news.livedoor.com/article/detail/4498307/
財源不足から鳩山内閣が大胆な景気対策を打てないのも、藤井財務相が機能しないことが大きい。本人は酒に逃げ込み、財務官僚とケンカしてまで財源を捻出する気などないらしいのだ。
「もともと、カバンにカップ酒を入れておくほど酒好きですが、最近のアルコール依存は度を越しています。夕方5時まで待てない。早く酔いたいからなのか、焼酎をビールで割った“バクダン酒”をあおっています。ドバイ・ショックに直撃され、11月29日の日曜日に官邸で『緊急閣僚会議』を開いた夜も、翌日夜もベロベロ。番記者が取材しようとしても、泥酔していて支離滅裂、何を言いたいのか分からない。重鎮としてまとめ役を期待されているのに、最近は『自分は調整役はやらない』と開き直っています」(政界関係者)
草木も眠る丑三つ時、という表現はもはや古いのだろう。最近は人間だって眠らない。
雨がアスファルトをぬらす午前三時、老人はコンビニエンス・ストアにやってきた。夜道に煌々と灯る店内の光はきわめて人工的で浮いていて、蜃気楼みたいに所在ない。彼はいつもそのくらいの時間に訪れる。長い間手入れも洗髪もされていない長い髪の毛と、擦り切れた服、老廃物の酸っぱい臭いが老人の人生を伝えていた。顔には深いしわが宇宙空間から見たヒマラヤ山脈みたいに刻み込まれていたけれど、ともするとその印象より若いのかもしれなかった。
疲れ果てたような表情で背中を丸くしてアルコールコーナーへ向かうと、カップ酒をつかんでレジスター・カウンターへ差し出した。左手からめいっぱいに握られた十円玉がざらっと流れ出る。店員がお釣りの小銭を渡そうとすると、老人は何も言わずに、ふるえる指でレジスターの横にやる気なさげに佇んでいる募金箱をゆびさした。この町で人々から忘れられた十円玉たちは、そうして二〇〇ミリリットルの日本酒と、世界の貧困に対する少しばかりの善意に換算されるのだった。
むせかえるような雨のふる夜だった。傘を持たない老人は一人、静かな町の静かなコンビニエンス・ストアの軒下でカップのふたを開けた。