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2014-06-28

小田嶋隆妄言

日本代表戦、私はこう見た 4氏に聞く サッカーW杯朝日新聞 2014年6月26日付39面)

http://www.asahi.com/articles/DA3S11209795.html

サッカーファンで知られるコラムニスト小田嶋隆さん(57)は「サッカー進歩しているが、メディアが成長していない」と指摘。「テレビ番組は、サッカーと縁の薄いアイドル芸人を呼んで応援報道を繰り返し、期待感だけをあおるものが多かった。日本サッカーの将来につながる番組づくりを」と求めた。4年間の強化の方向性は間違っていなかったとみる。「短期決戦に運・不運は付きもの一喜一憂せずに『たかサッカー』ぐらいに受け止め、粛々と強化を進めることも、サッカー強国への道だ」

小田嶋隆が発する床屋政談・テレビ批評サッカー論議については低レベルものが多いが、このコメントも輪にかけて酷い。だいたい、このオッサンが本当にサッカーのことをわかっているのかどうか甚だ疑問だし、そんな小田嶋にW杯の識者コメントを求める朝日新聞もどうかしている。

まず「メディアが成長していない」と書く。まるで『サッカー無知マスコミどもはサッカー通の俺様に跪け』と言わんばかりの上から目線である。そもそも、日本サッカー不毛時代であった1960年代世間の話題になったのはメキシコ五輪での銅メダルくらいで、海外サッカー試合テレビ東京が細々と中継録画で放送してたのだから、そういう時代と比べると新聞テレビはもちろん、インターネットとかエル・ゴラッソみたいなサッカー専門紙まで創刊したのだからメディアは少なからず成長しているのがわかる。

からと言って、サッカー日本国民スポーツになったかといえば、答えはNoだ。プロ野球人気が陰りを見せ始めた1990年代Jリーグが発足しサッカー人気が高まるかと思いきや、テニスバレーボール水泳ラグビーなどそれまでプロ野球の陰に隠れがちだった競技もスター選手の登場で人気に花が咲いた。こうして起こったのが『趣味の細分化である。もちろん競技人口においてはサッカーのほうに分があるが、これほど趣味が細分化した現在においてサッカー国民スポーツと決めつけるのは無理があり過ぎる。ましてや欧州南米みたいに“文化”としてのサッカー日本には根付いていないから尚更だ。

ひとつ、例え話をしよう。企業が新商品を世に送り出すとき、如何にして巧妙な宣伝をおこない自分たちの商品世間に浸透させるのか。最も手っ取り早いのが「有名人の起用」だ。宣伝効果は絶大だし、有名人側も名前は売れてイメージ向上にもつながるから一石二鳥だ。しかライバル企業も違う有名人を起用して対抗してくるから宣伝広告費は各企業において重要支出ひとつになってくる。これと全く同じことをやっているのが、日本スポーツである日本スポーツ中継やスポーツ番組には必ずと言っていいほど有名人やその競技の元スター選手などが解説者として登場して、世間の注目を集めようと努めている。サッカー例外ではない。世間的に“広く浅い”層にいる人たちは、有名人の出ないスポーツ中継には関心を持たないし見向きもしない。コアなファンたちはとっくの昔にBSCSの“専門的な”番組に見入っている。答えは明白なのだ

というわけで、小田嶋くんはエル・ゴラッソでも読んでサッカーを一から勉強し直してきなさい。

 
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