はてなキーワード: イレギュラーとは
びっくり~!
予約したグッズ全部場所と商品名と金額とメモつけてるんだけどちょっとびっくりした。
箱推しなのでどれ一つ売ってない。原作と小説以外不要なので二次する気はなく、キャラを「推す」アイドル的な遊び方も漫画ではしないので、この額は私なりの作品すべてへの愛の発露である。
あとタイトルの通り「予約代」なので、円盤積んだり店頭で買ったりした分は含んでない。
今年分なのでこのままこの額で済めばいいんだけど、今年まだ半分も過ぎてないうちにこれというのでお察し。
連載開始直後からの大ファンなので、18~20年9月までは原作グッズを全部コンプしていた。原作グッズというより、もはや原作の絵が端っこにでも載っていれば全部集めていた。ジャンプフェスタのパンフとかも含めて全部。
実際そこまで負担感なくコンプできていたし、何ならアニメ化前は「アニメグッズもいっちょコンプやったるか~」くらいに思っていたけど、流石に手に負えなくなってきた。有難いことに50歳代男性平均年収くらいはあるが、まあいち会社員の範囲は出ない。無理。
徐々に範囲を減らし、今の基準は原作は布類以外、アニメは画集代わりにクリアファイルだけにして、他は時々アクキー箱買い、くらいになった。
それでもこの額なので謎である。
盛大に消費欲があるのでUSAGI系列の服が好きだし、本も読むし、映画も見るし、旅行が好きだし、エンタメには金を惜しまない。そう高くない趣味を幅広く嗜んでいる。
人生の一部にするほど愛した作品は片手で数えるほどしかなく、ひとつを大事に大事に血肉にしたいタイプだ。どうせ流行なんて一瞬のもの、周囲は数年で忘れていくわけで、身も蓋もないことを言ってしまえば、数年待てばどれも中古屋に転がってるんだろうな。
鬼滅も今はすっかりなりを潜めているし、次の流行りものの頑張り次第ではあるけど何なら1年ちょっとでもよさそう。多分チェンソーマン次第。
別に今手元になくてもいいのだが、人がいらないと手放すものを拾い集めるのも何なので、値下がりは希少品で楽しみにしておく。
独身なので好き勝手使ってるけど、もう少し貯金に回す額を増やしたいところ。グッズも数を整理しようと思う。愛が溢れてしまうので仕方ないとはいえ、本来であればグッズ欲は薄く、体験と経験の方にお金を多く払いたい。ブツばかり増えていく現状は考えれば考えるほどちょっとやばいので、来月からマジでがんばるの所信表明としてここに残しておく。
…で、まあ私はひとまず生活どうにかはなってるんですが、ツイッター見てると、私なんて金のかけ方としては全然「多い」に入らない方に見えてくる。
ボックス複数買ってる人はザラだし、大量に交換、譲渡に出している人もいるけど、それだけの梱包の時間も手間もいるわけで、つまりそれだけの時間の余裕があるってことだし……何より学生もかなり多い。
多くが流行の萌芽から数か月後、皆が一番熱があるとき(中古でもグッズが一番高い時)くらいにハマって、ハマって即グッズ大量に買い、譲渡交換に出して…をツイステでも鬼滅でも呪術でもやってる。しかも大抵乗り換えていく。
でも呪術が流行り始めた時にはもうツイステグッズに値段なんてつかなくなっていたし、呪術の次のジャンルが流行るときには多分また同じだろう。というかもう既に、中古市場は一部を除いて大きく値崩れしている。あと映画で盛り返すだろうけど、多分それも1年は持たない。つまり、1年で資産価値が落ちる品物をいくつも積み重ねているに過ぎないわけで、グッズを売って手放して、また次のグッズの原資にするのは難しい。どんどん新しい現金をつぎ込み続けるしかない。
自分は元々グッズを集める方でないのもあって、イレギュラーが起きない限り一生好きである、売るつもりはない、という覚悟で消費してるんだけど、こういう大多数の人たちはどこからお金出てるんだ……女性(あるいはオタクの女性)の平均年収は思ってるより高いのか?
新型コロナワクチン接種もさ、政府が優先順位と余った時の優先順位をちゃんと示せばいいのに現場任せ。
でもやらない理由もわかる。野党とかの重箱の隅つつく奴らのせい。「○○の時はどうするんですか?」って奴。
システム開発とかでもよくある。疑問として提示するのはとても良いし、専門分野からの指摘は時に大きな不具合を発見する手立てにもなる。でも、そんなのはほんの一握り。
大半は気にしなくてもいいレベルの些細な内容を指摘してご満悦した上で、それがハッキリしないと決して先に進ませないようにする。大概無能クズ。でも決済権とか持ってるバブルの粗大ごみ。
まずは医療従事者、次に老人、余ったら公務員、それでも余ったら老人以外。優先すべきは公平性よりワクチンの期限。
ほんと数%レベルのイレギュラーとか現状気にしても仕方ないでしょ。それこそワクチンの副反応で死ぬ確率気にするレベル。だから与党の支持率が下がっても野党の支持率も上がらないし、ゆたぽんの父親が税金無駄使いしようとするんだよ。これじゃ誰も選挙行かないよね。
この記事をめぐる話題について。システム的な側面よかもうちょい根っこの部分で噛み合ってない気がしてて。
これから数ヶ月でてんこ盛りで来るはずのワクチンをどう捌くかというのが論点のはずなのに、
「ワクチン一滴血の一滴!二重予約を許すな」的な論調がやたら強くない?という感じがする。
ワクチン契約状況は厚労省のプレスリリースによるとだいたいこんな感じで
令和3年1月 20 日
本日、厚生労働省は、米国ファイザー社の新型コロナウイルスワクチンについて、
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000723852.pdf
( https://flyteam.jp/news/article/131928 の表はおそらくこの契約の一部分。5月には週1000万本ペースで5000万本の入荷予定との話だけど、河野大臣が以前出してたツイや厚労省の接種予定報告とおおむね整合性が取れてる)
令和2年 10 月 29 日
本日、厚生労働省は、米国モデルナ社及び武田薬品工業株式会社が新型コロナワク
チンの開発に成功した場合、武田薬品工業株式会社による国内での流通のもと、来年
上半期に 4,000 万回分(2,000 万人分)、来年第3四半期に 1,000 万回分(500 万人分)
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000723852.pdf
令和3年5月14日
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18648.html
まとめると、今後数ヶ月で1億本分以上のワクチンが来る予定が立ってる(ほんとに予定通り来るかどうかは来てみないとわからないけど)。
まあ国内の各地自治体に分配する手間があるので、入荷したらすぐに射てるようになる訳ではないけれど。
で、おそらく件の「ワクチン予約のクソシステム」は、この直近数ヶ月で積み上がるであろう莫大な在庫(賞味期限があるし保存も面倒だし長時間停電とか発生したら責任問題で目もあてられないし一刻も早く減らしたい)をいかにハイペースで減らすかというのが大目標になってるはず。
と考えると、市町村の接種システムとの二重予約とかシステム内の多重予約をどうするかみたいな(システム的に解決しようとしたら外部連携でコストと時間がかかりそうだけど、運用で回避できそうな)話、二の次になってもしょうがないよな感がある。
なんというか、「ちゃんとした」システムは来年あたりの余裕が出来たときに改めて開発良いのでは?今必要なのは直近で業務を回せる「クソシステム」で。
まともなシステムでもクソシステムでも、どのみち会場で本人確認は取らないといけないし、イレギュラーな予約を会場で弾くのもまあありなんじゃね感。
「いやそれでもちゃんと事前に計画しとけよ」というのは正論では有るけど、上で貼った契約のうち三個目の7~9月に5000万回分入荷する話が公開されたの、ほんの数日前だかんね。
あと一応貼っとくけど、世界に冠たるIT先進国なアメリカのワクチン接種管理、こんな感じのゆるゆるシステムなので。
これでも仕組みは回る。「とにかく接種数を稼ぐ」という目標を関係者全員で共有できれば…だけど。
現状が理想と言いたいわけじゃなく、ここ数ヶ月から半年ぐらいの土壇場を乗り切るために突貫工事もやむを得ないし、必要に迫られてる突貫工事に対して「ちゃんとやれ」というのはあんま意味ないよねという話。(「ちゃんと」やった結果としてスケジュールが遅れたら洒落にならないので)
まあ、流石にSQLインジェクションであれこれ的な話が本当なら要改修だと思うけど。
鼻水をティッシュなどでかんでゴミ箱に捨てるという行動は明らかにここ近代ないし現代以降に定着した行動なのだが、恐らく人類700万年の歴史においてこの行動はイレギュラーである。
鼻水は恐らく飲むものだと思う。
理由はいくつかあるのだけれど、そもそも物理的に鼻は口の上方にあるから、普通鼻水が垂れてくると唇に付着することになるわけで、この際に鼻をかむ以外の行動を取るとすれば、その時我々は
・1.鼻水を顎より下に垂れ流すか
・2.あるいは飲むよりほかになくなる。
そして、少なくとも人類700万年の歴史の大部分においては、二つ目の選択、つまり、鼻水を飲む選択が取られてきたことと思う。
理由としては第一に、清潔な飲料水が安定して手に入るとは限らなかった先史時代において、水分を失うことは避けなければならなかったからである。付け加えれば、病気の際に分泌される青洟などの状態を除けば、鼻水は基本的に清潔だからである。つまり、水分をできるだけ失うべきではないというドクトリンを遂行する際には、「鼻水は飲む」というルールに従わなければならないのである。
大きな理由としてはその二つ、つまり、物理的に鼻は口の上方にあるということ、そして、先史時代においては鼻水を地面に垂れ流すことによってみだりに水分を失ってはならなかったこと、が挙げられる。この二点を抑えれば、「鼻水は飲むものである」という規範を導くことは可能であると思う。
更に、余談に近いのだけれど、最近の自分の経験を根拠づけに利用したい。
三月の下旬頃に鼻水の噴出に襲われた。一日にティッシュ箱の三分の一に相当するティッシュが失われる始末だった。花粉症かな、と思いながら職場のティッシュをガバガバ使っていた。
当然俺も人前で躊躇いなく鼻水をぺろぺろしたりはしない。
しかし、帰り際、夜の十時を回り、駅までの人気の無い道を歩く中、俺は鼻水をぺろぺろしていた。ポケットティッシュが勿体ないからである。
するとどうだろう。十分ほどの間、絶え間なく流れ落ちる鼻水をぺろぺろしていたところ、俄かに鼻水の噴出が止まり、鼻腔が通常の状態に復したのである。
つまり、俺の立てた仮説としては、比較的清潔な鼻水を口にすることによって、人間は自身の異常について味覚を通して認識でき、人間の体調が通常の状態へとアジャストされるきっかけになる、ということなのである。その仮説を含めたこれまでの言説を考慮すれば、「鼻水は飲むものである」という規範を導くことが可能かもしれない。
https://anond.hatelabo.jp/20210503143456
君が取り上げた4人のうち3名ははてなでの指折りの異常者だぞ
cha9 https://b.hatena.ne.jp/cha9/ カルマ値17
oka_mailer https://b.hatena.ne.jp/oka_mailer/ カルマ値12
rgfx https://b.hatena.ne.jp/rgfx/ カルマ値19
はてな外の人間に説明すると、カルマ値8でサイコパス指数が100だと思った方がいい。
一人はエリートミサンドリストで堂々と加害発言をしてはばからない。
一人ははてブ数85000越え。
もう人間をやめてるやつらばかりだ。 異常者にマジレスしてどうする。
https://b.hatena.ne.jp/cha9/follower
こいつらが一番ヤバイ。
単身赴任で不在の父親とワーキングマザーの母親から育てられたけれど、その母の時代は「母親が仕事なんかして子育てをおろそかにしていて、ろくな子供には育たないな」と言われていたらしい。そんな母からは仕事をする女性こそ素晴らしいと『くたばれ!専業主婦』を地で行くような洗脳教育をされ大人になった。
その後、専業主婦家庭の人と結婚して、その洗脳教育の成果をいかんなく発揮して配偶者を追い詰めていたが、子供が生まれたのを機に気づいたんだよな。専業主婦家庭のほうが平和だって。
仕事をしているとどうしても時間がない。でも、子供なんてリスクの塊、予測できないことの塊なんだよ。子供にとっては普通のことでも、大人からしてみたら自分の計画を邪魔するイレギュラー。全然心が平和にならない。なんでこの子は自分の時間を奪うのかな!ってイラつく。時間追われてなかったらそこで一息ついて対応できる。その差を見ちゃったんだよな。
自分が子供のころ、母はとにかくキレていた。簡単なことでブチ切れ、手が飛んだ。大事なプリントを渡し忘れるなどの問題を起こすと、面倒起こしやがってと露骨にやな感じだった。母親は親身になって相談に乗る感じではなく、厄介ごとを持ち込みやがってという雰囲気がにじみ出ていて、場合によっては相談したことで怒られるので次第に母親に相談しなくなった。だって、困っているのに母親に怒られてもっと嫌な気持ちになるより、困っているだけのほうがましでしょ?
保育園で育った子供は幼稚園で育った子供に比べ何でも自分でできて自立しているというけれど、似たような背景があるのではないかと邪推する。大人が信頼できる相談相手として存在しないので、自立せざるを得なかったのではないかと。昔流行った言葉で言えばアダルト・チルドレンなのかなと。幼いころから子供らしく振る舞うことを禁じられ、大人の振る舞いを求められてきただけなのかなと。
専業主婦が家にいるとこの辺の余裕が違う。仕事をしていたら時間に追われ、厄介ごとへの耐性が低い。気づいたら自分も母親にされたような態度を子供にとっている。悪いと思うけれども、仕方がない。ここに時間に追われていない大人がいることでちゃんと心に向き合った対応ができる。ワーキングマザーだとキレる状況も専業主婦だとやさしく話を聞く状況になる。HOMEで有名な木山裕策氏は家庭があれたのを機に退職し、家族との時間を長くとるようにしたと言うけれど、まさにそういうことなんだろうなと思う。
いわゆる意識の高い人たちの言動とか見ていると、まさにわしがされた洗脳教育と上記のくたばれ本を地で行くようなことをしていらっしる。わしからみると、専業主婦家庭のほうが子供にとっては幸せで、https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67894によれば多くの女性にとっても、そっちルートが幸せなのに真逆に向かって突っ走っている。これはもう、「仕事で私は何日も徹夜をする生活を送ってきた。それに比べれば育児なんて楽勝だ。」みたいな破滅的な主張にしか見えない。あえて言うなら、幸せな人たちに向けた持てぬものからの怨嗟だろうな。今は専業主婦したくてもできないほうが主流みたいだから。そして、そんな人生を肯定するために、「私は自己実現したかったのだ」などと思い込む。
大阪杯、桜花賞で書いたものの、そろそろ潮時かな、と思って皐月賞は書いておりませんでした
後から見返すと、ウマ娘風解説の増田来てくれよ、と2件ほど増田に書かれてたので今回の天皇賞(春)、書くことにするね
クソ長くなったし、ウマ娘要素が薄まってる気がするけど、まあええか
あとこの記事は、レースをより楽しく見るために各馬の背景を紹介しつつ、物語性を付与するのが目的なので、着順予想がメインではありません
まず最初のポイントとして、長距離レースの質が年々下がっている、と言われている
日経新聞の記事「地位低下進む長距離戦 レースの「質」確保が重要に」(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51622450R31C19A0000000/)によると、
一般的にスピードタイプの馬の方が成長が早く、早い時期からレースで活躍できる。
馬を買った資金の回収も早くなる。
そのため、生産界ではスピードタイプの種牡馬の需要が高まった。
現役時代に長距離戦を勝ったとしても、引退後の繁殖馬としての価値は上がらない。
とのこと
で、今回の出走馬のレベルがどんなものか、手っ取り早く雰囲気をつかむために、現役ウマ娘の通算獲得賞金ランキングでの順位を調べてみた
するとこんな感じに
賞金ランキング | 賞金額(億) | 性別バ齢 | 連対率 | ||
9位 | 5.6209 | マカヒキ | 牡8 | 20戦4勝 (2着2回) | 0.300 |
15位 | 3.9654 | カレンブーケドール | 牝5 | 14戦2勝 (2着7回) | 0.643 |
18位 | 3.5646 | ユーキャンスマイル | 牡6 | 20戦6勝 (2着4回) | 0.500 |
29位 | 3.0237 | ワールドプレミア | 牡5 | 10戦3勝 (2着1回) | 0.400 |
65位 | 2.0731 | ウインマリリン | 牝4 | 9戦4勝 (2着1回) | 0.556 |
87位 | 1.7984 | ディープボンド | 牡4 | 11戦3勝 (2着1回) | 0.364 |
98位 | 1.7394 | オーソリティ | 牡4 | 8戦4勝 (2着1回) | 0.625 |
101位 | 1.7195 | アリストテレス | 牡4 | 11戦4勝 (2着5回) | 0.818 |
168位 | 1.3109 | オセアグレイト | 牡5 | 18戦5勝 (2着2回) | 0.389 |
189位 | 1.2717 | メイショウテンゲン | 牡5 | 19戦2勝 (2着3回) | 0.263 |
- | 1.0966 | シロニイ | 牡7 | 35戦4勝 (2着6回) | 0.286 |
- | 0.9580 | ジャコマル | 牡7 | 36戦5勝 (2着6回) | 0.306 |
- | 0.8800 | ナムラドノヴァン | 牡6 | 20戦4勝 (2着2回) | 0.300 |
- | 0.8270 | ディバインフォース | 牡5 | 19戦3勝 (2着5回) | 0.421 |
- | 0.6980 | ディアスティマ | 牡4 | 9戦4勝 (2着2回) | 0.667 |
- | 0.6040 | ゴースト | セ5 | 15戦4勝 (2着2回) | 0.400 |
- | 0.5490 | メロディーレーン | 牝5 | 21戦3勝(2着0回) | 0.143 |
この前の大阪杯は、2位のコントレイル、4位のグランアレグリア、10位ワグネリアン、12位ペルシアンナイト、21位サリオスらが出ていたことを思うと、20位前後まで3頭しかいない今回の天皇賞は大阪杯より格のあるウマ娘の出走が少ないと言えるだろう
さらにこの中でG1を勝っているウマ娘は、ダービーを勝ったマカヒキ、菊花賞を勝ったワールドプレミアだけで、古馬G1を勝っている子はいない
「今回は質が」とか「ええ馬おらんやん」みたいな話もちらちら聞こえるのは、こういうわけ
そんな中でも長距離走に挑んてくるウマ娘たちは、特別な適性を持つ専門職だったり、お父さん(馬主)のこだわりが強かったり、中距離戦線で結果が出なくなってきて長距離で新境地をみたいな感じだったり、色々な背景があると言える
今回のメンツ内で賞金ランクトップのマカヒキさんも、ダービー馬だけどその後鳴かず飛ばずで、新境地開拓で経験のない3000m超に来ている
次点のカレンブーケドールも、連対率は6割半ばとすごく高いけど、勝ち自体は少なく、G1勝利もない
3000m超は走ったことはなく、本当に走れるのか誰もわからないままここに来ている
経験がない距離だと予想は難しいけど、専門職だから難しいよね、という結果もあり得れば、案外適性があってぽろっと勝っちゃっても不思議はない
しかし、ウマ娘たちは、自分が輝ける場所を探そうとみんな必死なので、質がどうとかなんて、言いたい奴にだけ言わせておくとしましょう
そのような状況の専門職の長距離走だけど、3000m以上のレースはいま6つしかない
天皇賞春、菊花賞、ステイヤーズステークス、万葉ステークス、ダイヤモンドステークス、阪神大賞典の6つ
今年は松籟ステークスというのが特別に3200mだったので、昨年度の天皇賞春も含めればこの1年間では7つの3000m以上のレースがあったことになる
そこで、その7レースと、年末にあった2500m有馬記念、3月にあった2500mの日経賞、これらのいずれかひとつでも5位以内に入ったウマ娘をピックアップして表にしてみた
天皇賞春 3200m G1 20年5月 | 菊花賞 3000m G1 20年10月 | ステイヤーズS 3600m G2 20年12月 | 有馬記念 2500m G1 20年12月 | 万葉S 3000m OP 21年1月 | ダイヤモンドS 3400m G3 21年2月 | 松籟S 3200m (3勝) 21年2月 | 阪神大賞典 3000m G2 21年3月 | 日経賞 2500m G2 21年3月 | 備考 | |
ディープボンド | 4 | 1 | ||||||||
ユーキャンスマイル | 4 | 11 | 2 | 20年阪神大賞典1着 19年天皇賞春5着 19年ダイヤモンドS1着 19年万葉S2着 18年菊花賞3着 | ||||||
ナムラドノヴァン | 1 | 4 | 3 | |||||||
シロニイ | 4 | 4 | ||||||||
アリストテレス | 2 | 7 | ||||||||
ウインマリリン | 1 | |||||||||
カレンブーケドール | 5 | 2 | ||||||||
ワールドプレミア | 5 | 3 | 19年菊花賞1着 | |||||||
ジャコマル | 7 | 5 | ||||||||
オセアグレイト | 1 | 9 | 6 | 20年ダイヤモンドS3着 | ||||||
ディアスティマ | 1 | |||||||||
オーソリティ | 14 | 2 | ||||||||
ゴースト | 5 |
阪神大賞典と日経賞が前哨戦の様相になっていて、いずれかに出ている子が半分以上となっているのがわかる
例年、天皇賞春は京都開催だけど、今年は阪神大賞典、松籟Sと同じ阪神開催なので、例年と比べてイレギュラー要素がある
この表をもとに、個別のウマ娘の関係性を少しだけ見ていこうと思う
性格は、幼少期は、ピリッとした面があり、放牧地でも負けん気が強くて、手入れするときなども気に入らないと怒るようなところがあった、らしい
それでいてスタミナがあって反応のいい長距離ウマ娘、ということでウマ娘キャラで言えばグラスワンダーのイメージかな?
脚質は前から5番目以内くらいにつける先行
アリストテレスは、父の父の父がスペシャルウィーク(訂正、父の母の父でした。指摘ありがとう)
物見(何かに気を取られて見てしまうこと。驚いていたり集中が切れたり跳ねたり止まったりする)をしやすく、やんちゃで子供っぽいらしい
長距離こなせる操作性の良さはあるけど、阪神大賞典では予想外にかかってしまったので、未知数なところも多そう
脚質は中段やや前方につける先行
さて、ウマ娘たちはみんな勝ちたくて頑張っているはずだけども「お前は今日は勝たなくていい」とトレーナーなどに言われることはあると思う?
勝たなくていい、というのは、チームを組んで同じレースに出て、エースをアシストして勝たせる役目を負う、ということ
ウマ娘ゲームで言えばチームレースにデバフ専門要員を出走させる感じ
アシスト要員はレースに勝つ必要はないし、エースを差し置いて勝ってしまってはチームは困ることになる(ゲームでは困らんけどリアルだと馬主の計画が崩れる)
アシストとは、前に立ってペースを抑えるペースメーカー、後続の空気抵抗よけ、または終盤に動いて後ろに進路をあける、などなどが実際の動き
これは、海外のウマ娘レースや自転車レースではある程度認められているけど、日本のウマ娘レースでは認められてはいない
URAの規定には「競走に勝利を得る意志がないのに出走してはならない」「他人のためにウマ娘の全能力を発揮しないのはダメ」のような文言があるから
やったら八百長みたいなものだし、知らずにその子の馬券買ったら困るもんね
ただし、客観的にアウトと示すこともまた難しいので、表向きはダメだけど、一応は日本でも存在しているように見える
昨年のクラシックはコントレイルの無敗三冠の達成に沸いたのは記憶に新しいと思う
(コントレイルの説明はここ「ウマ娘風に明日の大阪杯を解説する」anond:20210403104218)
ディープボンドもアリストテレスも同い年で、2人ともコントレイルと同じクラシックを走った
アリストテレスは皐月賞とダービーには出走できなかったけど、三冠最後の菊花賞には出走できた
菊花賞では、コントレイルとアリストテレスは2人だけで前に抜け出し、後続を3バ身以上突き放して強烈な印象を残した
アリストテレスはコントレイルにクビ差の2着で惜敗したものの、勝者が2人いると言えるほど圧倒的で、接戦だった
その後もG2を勝ち、通算11戦で2着以内が9回という、素晴らしい安定感を発揮しているアリストテレスは間違いなく今回も活躍するだろう、と見ている人が多い
それに対し、ディープボンドは皐月賞10着、ダービー5着、菊花賞4着という、特筆すべきでもない着順だった
しかし、それには訳があるかもしれない
実は、ディープボンドのお父さん(馬主)はコントレイルのお父さん(馬主)と同じなのだ
さらに言えば、お父さん(馬主)のお兄さんもコルテジアというウマ娘を皐月賞とダービーに出走させている
皐月賞は先行するディープボンドに対して遠く後方に控えるコントレイルという構図だったので関係ないだろうが、コルテジアはしっかりコントレイルの前につけていたし、ダービーと菊花賞ではコントレイルのすぐ前の位置にディープボンドがつけるレース展開だった
特にダービーなんてディープボンドとコルテジアが2人でしっかりコントレイルの前方をガードするレース展開になっていた
いや、ルール上認められていないので、ディープボンドとコルテジアがコントレイルをアシストする意思で走っていたかはわからない
しかし、同じお父さんや伯父さん(馬主。コントレイルとディープボンドは同じ財布)をもつ3人が、アシスト可能な位置関係にいたのもまた事実
もし、ディープボンドが、お父さん(馬主)の密命を受けていたのなら、彼女(彼)はダービーと菊花賞では悔しい思いをしながらも、勝つことを諦めサポートに回っていた可能性もある
父「ボンド、皐月賞をコントレイルが勝ったな。お前は助けにならなかったが、ダービーと菊花賞ではちゃんとサポートしてやれ」
ボンド「(えっ私だって勝ちたいのに涙)わかりました、次こそ期待にこたえてみせます涙」
これがもし事実なら、菊花賞で勝利に等しい2着アリストテレスと、突き放されての4着ディープボンドというのは、実は正確な力関係ではないのかもしれない
それを証明するかのように、コントレイルのいない長距離レース、阪神大賞典に出走したディープボンドはなんと、5馬身差をつけるというめちゃくちゃ強い走りで圧勝
終始先行してペースを握ったうえでの最終直線でのもうひと伸びでの勝利、これを見せられると「この距離で、この子にかなうウマ娘はいるのかー!?」と叫びたくなるので動画視聴推奨
これを見るとまじで次も負ける気がしない
エースのコントレイルは長距離に出てこない流れとなり、露払いのいない独力の勝負での大阪杯でコントレイルが負けた今、阪神大賞典を圧勝したボンドの家庭内での役割は大きく変わりつつあるはずだ
ボンド「はい!私も必ず、お父さんにG1の盾をプレゼントしてみせます!」
菊花賞ではボンドに大きく先着したアリストテレスだが、ボンドが勝った阪神大賞典では1番人気に推されながら失速して、まさかの7着惨敗となった
かかり気味だったし、馬場が悪かったうえでの長距離とあって、スタミナが切れての失速で、長距離適性はあるけど、生粋のステイヤーと言えるほどのスタミナはどうやらないらしい
この阪神大賞典の惨敗がありながら、今回も根強いアリスの人気の理由は、連対率8割超えや騎手ルメールもあるが、やはり菊花賞での強いイメージがでかい
良くも悪くも菊花賞の幻影にとらわれ続けているウマ娘と言えるかと思う
ボンドのサポートがなければアリスが菊花賞を勝っていたかもしれないのに、今でも負けた菊花賞の話ばかりされる
「これからは菊花賞の話じゃなくて、私が勝つ天皇賞の話をしてよ!」
いい馬場状態になれば、コントレイル以上の因縁の相手、ディープボンドを倒すのに天皇賞はこれ以上ない舞台だと思う
通算10戦で連対こそ4回だけど、3着も同じく4回とっており、馬券に絡む率は8割
菊花賞優勝のあと、有馬記念にも出走して3着、来年は天皇賞春狙っていくぜ!と思っていたところ、体調不良になりそこそこ長い休養となる
休養前までは全て3着以内に入っていたところ、復帰2戦は6着と5着(馬券内外したのはこの2走だけ)
直近の日経賞では3着になり、順調に着順を上げて調子を戻していると思われる
本来の計画より1年遅れてしまったけど、菊花賞を取った時の力が出せれば今回もいい勝負はできるはず
3000m超は19年の菊花賞1度きり
阪神大賞典以外のもうひとつの前哨戦、2500mの日経賞からきている
日経賞からの有力馬カレンブーケドールと日経賞ではクビ差、有馬記念では同着と、2500mではほぼ力の差はないと言える
日経賞組の3200mでの評価が難しい中、カレンブーケドールと2500mで同等の力を持つ3000m実績ウマ娘(菊花賞ウマ娘)なので注目度は高い
スタイルは、気分で中段のどこかに控えて、最後に差しにいく感じ
性格面だけど、気性はよくなく、菊花賞の前のレースでは武豊に、気性面はまったく成長してないと切り捨てられた
が、それでも3着には入るし、次の菊花賞は優勝
とりあえずクセは強いみたい
そこから2年たっているし、いまの性格がどうなのかはいまいち情報が見当たらなくてわからない
ネットにはお父さん(馬主)の悪いうわさがいっぱい書かれている
(ウマ娘的要素なにも書いてないな)
長くて途切れちゃったので続き↓
普通でいることが善なのか、はたまた悪なのか。
没個性的で、長いものに巻かれる。それは当たり障りない人生というテンプレートをなぞっていくような言葉にも感じられる。
しかし。
先天的な発達障害(ASD、ADHD、DCDのトリプルコンボである)を抱えて生きてきたわたしには未だに今ひとつ「普通」「没個性」というものがピンとこないのだ。没個性を目指してもなれない、普通を求めても手に入らない。最初の約束と違ったことを言われたり、イレギュラーな要求をされるとそれを「普通」にはこなせないし、0か100かしかないので50を求められても相手の思うように返せない。
その発達障害を20歳になるまで見つけられることがなく、いわゆる定型発達の子どもたちと混ざって幼少期から常に「変な子」「面白い子」と揶揄されてきた。その度に普通でいることのハードルの高さを感じさせられた。
確かに物心ついた頃から子ども特有の目のキラキラ感がなかったことも自覚はしているし、どこか冷めているというか物事を純粋に楽しめなかった。その上父方の家庭が自分たちの価値観の型にはめていく教育方針だったことからそれに当てはまれなかったわたしはそこでの居場所も失ったこともその後の成長過程に大きな影響を及ぼしていると思っている。幼稚園や小学校に行っては大人にとっては「ちょっと変だけど元気で明るい子」を演じ続け、帰ったら帰ったで本ばかり読んでいた。そして当時月に2回ほど行っていた父方の祖母の家((今はもう6年ぐらい行っていないので祖母も叔母も元気にしているかどうかすら知らない))では、わたしを連れて行っていた父親含めほぼ誰にも話しかけられることはなかったのでずっと2階の広い部屋に引きこもってポケモンを捕まえ続けた。常にいい子でいなければ死ぬ、という感覚はこの頃からあるし、過干渉されると怒るくせに愛されたい願望が変に強いとにかくめんどくさい人間になった。
いわゆる「普通の子」との疎外感から、わたしは気がついたら常に死にたいと思うようになっていた。記憶の限りではおそらく小学校に入る少し前ごろからだっただろうか。でも大人にそれを言うとまた色眼鏡で見られることや世間体を気にされることは子どもながらに理解していたので、誰かにそんなことは言えないでいた。何なら今の今でも誰かに言ったことはないので、ここで初めて誰かに気持ちをぶつけている。
死にたいという感情を悟られるまいと思い必死にその時その時に全力で自分の生きる意味を探した。特にこれといった特技もなく、決して健康な子どもでもなかったのでその度に壁にぶち当たったし器用に生きられなかった。し、今でも器用に生きられないでいる。
そして小学校高学年からだんだんと学校に行かなくなった。気がついたら中学入学後、完全な不登校になって1週間寝つくことがないまま夜を過ごしたりその間に考えるべきでないことばかりを考えるなどした。その頃から心療内科でカウンセリングを受けるようになり、良くも悪くもならないままこの前気がついたら干支が1周していた((むしろここ半年は仕事などの過労から抗鬱剤を飲む生活を送っているので正直悪化している、けれど新しい病院を開拓するにも腰が重い))
高校受験の時だって、「普通の子」になりたくて偏差値も部活の活発さも平均的なそれこそ「普通」の高校を選んだのに周りからは「もったいない」((無駄に論理力だけがずば抜けていて他が壊滅的なIQであるために、自分で言う話でもないが中途半端に成績だけは良かったので同級生の保護者たちからはあまり好まれる子どもではなかった))「もっと上の学校に行けばいいのに」と批判された。この時ほどにわたしの追い求めていた普通を否定された経験は後にも先にもないように思う。
その後その高校に入学し、不登校を経験した上での高校生活での目標に「皆にとっての当たり前の日常」を掲げた。しかし高校2年生の頃に病気が見つかり、当たり前の日常はおろか出席日数もギリギリでクラスでは孤立しながら廊下からすぐのいちばん後ろの席で生活した。こんなはずじゃなかったのに、と何度も思ったけれど、どこか仕方ないと思って諦観している自分もいた。
大学でも2年生修了時に高校時代からの持病が悪化し中途退学。自分の人生の中で比較的イケていた時期だと思っているが、学校生活「すべて」を謳歌したことは一度もない。その結果通信制大学に編入し、単位もまったりまったりと取りながらズルズルとマイペースで学生という身分を続けてしまっている。
20代も半ばとなった今でも時に日常会話で「普通に」とか「常識的に」と自分の中で繕った普通をぶった切られることもある。最初は何とも思わないが、それを同じ相手から何度も何度も言われることで自分の中での普通はまだ全然普通ではなくて、むしろまだまだ程遠いところにいると感じてしまう。そして「普通」という名の相手の感情の押しつけに嫌悪感を抱くし、「あなたが言う普通だってあなた個人の価値観だよね」と言ってしまうので感情的にカッとされることも少なくはない。((カッと、ということで余談だがリストカットなどの自傷行為に走ったことはほぼない。その時間が無駄だと思ってしまうしもっと具体的でもっと苦しいものを選びたくなるしいつもそれを考えているうちに過呼吸になっている))
この普通に適応できない息苦しさはいつまで続くのだろうかと思うと過去の記憶がフラッシュバックしてくることも頻繁にあるし、それで過呼吸を起こすことだってある。結果身近な人が迷惑を被ることになる。いつまで経っても身近な人の立場からしたらわたしは最高にめんどくさくて、普通には到底なれなくて、どこまでもまっすぐに生きていけないとても厄介な存在なのだ。
だからこそ交友関係もどんどん希薄になっていくことには慣れているし、距離を置かれていくことを察するようにもなった。自分から誰かと接するということも積極的にできないし、むしろ入られたくないゾーンに入られたら精神の平静を保つべく全力で拒むようになってしまった。自分が友達だと思っている相手からしたらわたしという存在は知り合いないしは顔見知り程度なんだろうなと斜に構えてしまう。iPhoneのアドレス帳なんて家族含め3人しか登録されていない始末だ。でも別に特別広い交友関係を持っていてもメリットもないし、むしろ自分に相応しくないように思えてきてしまうしそれを悩む時間も無駄だなと思う。
結局ひとりぼっちでいることしかできないし、結局誰かに頼る強さを得ることもできない。いつまで経っても弱くて、いつまで経っても自分自身のことを好きになることができない。常にコンプレックスに直面している。
エアポンプのない酸素の薄い水がたっぷりと入った広い広い水槽で、必死に呼吸をする魚のような感覚だ。
そういう日がある。車を出す前から舌と胃から「今日はラーメンだろう」「今日は焼き魚定食だろう」と語りかけてくる。
しかし腸は荒れていた。朝の便のキレも悪く、ダークマターが蠢いている事を脳は察知していた。
やれやれ、そのやさしめのラーメンを選ぶのは私じゃないかと脳は言った。
俺がいくラーメン屋は激辛が好物なこともあり殆どが刺激の強いラーメン屋だった。つまり運転しながら探すしか無い。
13時にクライアントの事務所に向かわなければならない。時刻は12:03。迷ってる暇は無い。
いつもは入らないラーメン屋に行くことを決めた。入店時点で12:05。ゆっくり楽しめそうだ。
ラーメン屋は北海道ラーメンがウリで、3種の味噌をメインに、しょうゆ・しおというラーメン屋らしいメニューだった。
私は味噌ラーメンが子供の頃から苦手なのだが店の一番のウリは濃厚味噌ラーメンだった。
昔の私なら気にせず塩ラーメンを選ぶところだが、最近味噌汁もちゃんと飲めるようになったので、とりあえず濃厚味噌やさいラーメンを頼む。味噌とやさいという組み合わせなら最悪野菜のブーストで麺が食える。
店員がいきなり聞いてくる。イレギュラーだ。少し考えるが大盛りサービスしてくれるのに断るのも申し訳ない。自分の体型はわりとデブなので「いやいらないです」というと見掛け倒しに思われるのもいやなので「じゃぁ大盛りにしてください。」と伝える。
店内はなかなか賑わっている。
ラーメンなら遅くとも15分ぐらいで来るだろう。
そう思っていたのが間違いだった。
20分たった。
一つ開けて隣に座ってたつなぎをきた兄ちゃんにラーメンが届く。
「大盛り味噌です。」
…でかい。自分がいつも行く二郎リスペクト店の大盛り(麺の量500g)サイズぐらいの器が着丼する。
同じ丼が目の前の置かれる。腸は荒れている。胃も「ちょっと聞いてないです」という顔をする。
覚悟を決める。
心のなかで唱える。「15分かけずに食える。」これはプライドだ。「昔の俺はこのサイズを10分も掛からず食べていた。」10年前の俺と今の俺。「今の俺のほうが食える。」38歳の俺。「デブの内臓は老化しない。」
箸を伸ばす。
まずは冷静に野菜と麺の上下関係を反転させる。30歳ぐらいの時に読んだ本で「食事は野菜から先に食べるのが良い」と書いてあった。だがラーメンに置いては違う。
麺が伸びる前に食うために野菜は後回しでいいのだ。そもそも麺は小麦なので野菜。野菜はヘルシーだ。
時計は見ない。
ひたすら麺を啜る。
啜る。齧る。そして飽きたら判断せずテーブルの調味料を使う。ラーメンは刹那だ。
啜る。齧る。俺は15分かけず食える。
啜る齧る。
気がつけば丼の中は空になっていた。
時計をみる。
12:44:55、56、57…
打ち勝ったのだ。
俺は大盛りラーメンを15分かけずに食える。胃は働く。腸は悲鳴をあげる。
危ない便意と共に。