「はなしか」を含む日記 RSS

はてなキーワード: はなしかとは

2022-08-01

anond:20220801072608

あとは輸入業者さんのお心次第だけど「去勢して殺せ」っていうヒトに「去勢なんかいみある?」っていったのがブクマカでしょ

幼児性をかってによみとった輸入業者の言い分がさっぱりわからん

幼児には幼児語ではなしかけるのがマナーなんだろ

おれはおまえが幼児語会話に真顔でつっこみいれてる時点で一番の幼児なんだろうなってみえてるけど

2022-06-26

anond:20220626114315

キモオタでも節度あるオタクに変わるかもしれないから指摘してるって読めないの?日本語勉強中?

JCJKに発情して犯罪系のエロで喜んでるキモオタ社会的信用を得る為には現実未成年者と線引きしてますよって表明が無いとだめなんですわ

思考停止して差別ヘイトスピーチだと言うのは間抜けなの

よくぶんしょうをよんでからはなしかけるようれんしゅうしようね。

2022-05-17

anond:20220516230617

そもそもの筋書きが陳腐な上に登場人物言動薄っぺらくて人間味がないし、ドラマキャラクター性もない筋書きを考えた人間思想に沿った言動をしてるだけだからドラマ自体の酷さで問題提議もクソもないと思うわ。

何か訴えたいならそういう趣向の映画ドラマ評価が高いものを見て勉強するとかした方がいいと思う。

そもそもテーマ自体個人的に相容れない思想だなとは思うけど、独りよがりのつまらんおはなしから素晴らしい作品昇華できたら賛同者も増えるかもね。

anond:20220516230617

そもそもの筋書きが陳腐な上に登場人物言動薄っぺらくて人間味がないし、ドラマキャラクター性もない筋書きを考えた人間思想に沿った言動をしてるだけだからドラマ自体の酷さで問題提議もクソもないと思うわ。

何か訴えたいならそういう趣向の映画ドラマ評価が高いものを見て勉強するとかした方がいいと思う。

そもそもテーマ自体個人的に相容れない思想だなとは思うけど、独りよがりのつまらんおはなしから素晴らしい作品昇華できたら賛同者も増えるかもね。

2022-05-08

イーロンマスクとか松坂桃李とかマツコとか話しかけてこないでほしい

有名人はなしかけてこないでほしい

2022-04-26

これどーしたら終わるの?

なんで村上隆に話しかけなきゃいけないの?

あい性犯罪者だよ

絶対はなしかけたくない

自殺しなきゃいけないの?

できないから殺してくれよ

顔に毒薬ぬって

殺してくれよ

2022-04-23

anond:20220423173601

erogeとかアニメも全部終末チックな退廃的なカオスなのがおおかったあのころをすこしでも体験できていてよかった

レインとかさよ教とか

まんねんだよ

作中フィクションなんだけどリアルもわりと冗談抜きて退廃的というかよどんだ感があってさ

コロナになって多少ちかい雰囲気になるかともおもったが繁華街普通に飲み会やるようになったりして全体的にゆるんでるのみると、

やっぱあのころとはちげーなと思ってしまうわ

閉店直前の居酒屋入り口野良猫がまっててさ、のれんしまいにきたおにいさんが猫にはなしかけてたのよ

そんでそのあとすこししてまたとおったらえさたべてた

そういうほっこりけいの世界じゃないんだよな世紀末

オカルト本が本屋にあふれて合成の心霊写真本もあふれててまじでびびってたよ小学生ときはさあ・・・

あーあしにてえな

2022-01-17

こんなクルマ屋さんはいやだ

春に向け車を買う人も多いだろうから備忘録として

電話対応が雑(こちらが敬語で話しているにもかかわらず敬語はおろかため口はなしかけてくる)

・音量ボタンが死んだテレビのように声がうるさい

・初めて話すのにやけになれなれしい

iPhoneを持っているのが普通だと思っている(androidからAppleIDなんて持ってないしFaceTimeなんて使えないに決まってんだろ!!!

・ちなみにiPhone使ってる人今まわりにいる?ときかれ、いませんと即答したら

「だよねーwwwww」

・現地で現車確認ができないのでメール動画を添付してほしいと言っているのに、勝手携帯の番号でLINEを見つけられ友達にされてしまう(最初ID聞かれたが、教えたくなかったのでわからないふりをした)

LINEでも相変わらずビジネス用語が使えない

×後で動画送ります

〇後ほど動画を送付いたしますのでお手数おかけしますがご確認お願い致します。

スタッドレスタイヤがついていない、冬用ワイパーもついていない、今はいているタイヤボロボロに見える(何年式か教えてくれない)、遠方なので各種特典が受けられないので値引きしてほしい→1円もまけてくれない

・活舌が悪すぎて成約した後送る書類ことなど何をいっているかからない、

聞き直したかったが切られる

・やはり不誠実な対応もやもやし、数分後再度電話をかけるが

「もう書類つくったんだけどお~」

・遠方のお客様も歓迎!と書いているのに

「そちらみたいな遠方の客よりも地元の客に買ってほしいんだよね、お金になるから」と言う

・話をめちゃくちゃさえぎられる、話をきいてくれない(私はずっとわかります、そうですよね、でも…を繰り返す人形と化していた)

こちらに輸送するとき事故が起きると大変だし(大雪なので)安いスタッドレスタイヤあなたのお店で買うからサービスしてくれないか→「うちは安いタイヤは売ってないんンだわ地元で安いの売ってるんでしょそれ買えば?」

・「別にあなたが買わなくても今若い子がたくさん来て勝手に買うから買わなくていいよ」

もういや

2021-07-28

バイト日記

 給料日後だというのに、今日はやけに来客数が少なかった。確かに公共料金の支払いにくるお客様はいもの月末のように多いのだけど、ただ買い物にくるお客様が少なかったのだ。

 案外、世の中の人たちは真面目にテレビ五輪を観ているのか、それともパンデミック兆しを感じて自粛モードに切り替わったのか、よくわからない。そういや、今日の昼間ジャスト12時にスーパーに行ったら、意外と空いていたし……それは台風の予報のせいだろうか。

 緊急事態宣言下のときと同じように、夜遅く子連れ客がぼちぼち来た。でも、ただ夜遊びの途中で寄ったと見られる、ちょっとチャラついた若者集団も来店した。

 久しぶりにストーカー客来店。そのとき私は店の出入口付近にあるカフェマシン掃除をしていたのだけど、気づいたらストーカー客が至近距離にいたのでびっくりした。うっかり「ぎゃあ!」とか叫ばなくてよかったのかなんなのか……いっそ「きもっ!」とか心の声がダダモレてしまえばよかったかもしれない。

 カフェマシンの隣に客用の消毒用アルコールポンプがあって、それで手の消毒をするついでか口実にしたのかでストーカー客は私の半径50cm以内に入って来たのだが、消毒するだけの男の頭のツムジが背の低い私から見えるという異様さ。わざとやったんじゃなきゃそんな姿勢にならん。完全に痴漢所業だ。気持ち悪い。

 オーナーが「出来る限りの超速でカフェマシン掃除しろ」と言うので、お言葉に甘えて、レジ待ち列が出来ても無視してカフェマシンのパーツを洗う作業に集中した。ストーカー客は私がレジ対応をしないと私が出てくるまで何度も列に並び直して私が担当するレジ会計しようとする。うっかり目が合えば、ストーカー客は私の視線を何らかの勝手解釈をするらしく、すると私のシフト曜日に通うようになり、私のいる四時間の間に三度も来店したり、私と組んでるバイトはなしかける、なんか異様に高い「お土産」を持ってくるなど、どんどん行動に過激さが増すので、絶対に目を合わせてはならない。

 なんかもう、怨霊怪異の類いだよなと思いながら、私はひたすら洗い物に励んだ。

2021-05-22

引きこもりはなしかけるな、

また引きこもらせるつもりか?

2021-05-21

よのなかにはいろいろな人がいる

はなしかけるを嫌がる人もいる

恩返しで話しかけた

めちゃくちゃいやがられた

おまえなんかに、恩をかけるんじゃなかった はなしかけるな 自分唯一神単一宗教価値観自分しか無いにはつきあえない

2021-04-30

なぜ、メールではなく話をしようとするのだろう

まずメールで予約をとってくれ

ただそれだけ

死にたく成るから助けてくれ

休みたいんだ なぜはなしかけて、止めてある物事を、すこしでも先に進めようとするのだろう

2021-04-14

anond:20210414083856

支払いはしょうがないけど

それ以外でいまさらはなしかけようとするいじめっこ

はなしかけるな

とくに道でとおりすがりにコミニケーション取ろうとする

そとにでないでひきこもれというのか

道ではなしかけんなよ

かいものしょうがないだろという道で襲う人

コミュニケーション取るという暴力 ストーカーからは逃げづらい

相手が女で こっちが男だとましてにげずらい周囲も いいじゃないのとか殴りたく成る

よくねーからいってんだろ

はなしかけて、ストレス発散する

あわれなくまちゃんとおんなじ

そいつが僕に話しかけようとする あわれなやつに話しかけて ストレス発散

あわれだから 自分より哀れなやつに話しかけて ステオレス発散

そんな人生

まれてこなくても同じ

芸能人一般人に話しかけるだけで殴れるみたいなもの

anond:20210414032619

俺は全然フォロワー数とか気にしたこと無い

確認したら1年以内につくった垢で36人にフォローされてたんだけど(フォロバはしない方だよ)

ほんとにだ~~~~~~~~~~~れも!

はなしかけてこないよ

リツイートほとんどされない

たぶん非公開リストで閲覧されてるんだとおもう

それで満足だし新規フォロワークレクレとか全くおもわん

 

フォロワーいてもそんなもんだし見たけりゃかってにリストにいれて見てりゃいいじゃん

フォロワー数増えなくても俺は気にしないぞ)

女子学生じゃないんだから明日一緒に便所にいこうね!!って感じじゃない

生活時間全然すれ違ってるし無理したくない

 

なにいってんのかわからんけど自己承認欲求強そう

寂しいならリアルで友人つくってその人とSNSでつながればいいんだよ

逆の方向、SNSでつながってリアルで合うようになることなんてないよ

俺の相互フォロワーさん一人はベトナムで一人は韓国だもんな

2021-04-12

どんなに嫌っても

一生懸命しかけてくる人って

本当に暴力だとおもう

はなしかけるだけは暴力にならないとおもっているけど

自分たちから一方的

アポも取らずに

日常会話をしようとするって

暴力だと思う 攻撃だと思う

なぜ嫌われているのに話しかけてくるのかわからない

仕事はしなきゃいけないか

嫌でも話には成るのはわかるけど

仕事の話だけ刷るって

頭のおかしい人なんだろうね 

引きこもり対策しなければいけない

それが 引きこもり対策法案

2021-04-05

anond:20210405171809

そう。設備がないなら連絡受けた段階でJR側には最善を尽くす義務はある。

録音してるようなので書き起こしは信じるけど、合理的対応が困難な理由を示すのはJR側の責任と思うわ(例えば熱海駅運営において必要とされる人員に余裕が無く、事前連絡による事前の増員をせずに対応を行った場合駅の運営破綻する、人の増員を図るため対応に数時間必要等)。

「ご希望通りにするのは無理です」は通るけど、無理な理由はきちんと説明する必要あるかなとは思うわ(「熱海駅ではそのような対応は行っておりません」はなしかな)。

2021-03-30

anond:20210330132247

個別病気についての話はなしか

それにまるっと解決できるとは書いてないよね

妄想で書いてないこととか内容とはずれたこと書ことで、言語能力に著しい問題を抱えてることがわかるね

レッテル貼りして反論もせずに逃げるなんて、馬鹿常套手段すぎて面白みがないわ

2021-03-22

注目エントリこち

九、ジョバンニの切符きっぷ

「もうここらは白鳥区のおしまいです。ごらんなさい。あれが名高いアルビレオ観測所です。」

 窓の外の、まるで花火でいっぱいのような、あまの川のまん中に、黒い大きな建物が四棟むねばかり立って、その一つの屋根の上に、眼めもさめるような、青宝玉サファイア黄玉パースの大きな二つのすきとおった球が、輪になってしずかにくるくるとまわっていました。黄いろのがだんだん向うへまわって行って、青い小さいのがこっちへ進んで来、間もなく二つのはじは、重なり合って、きれいな緑いろの両面凸とつレンズのかたちをつくり、それもだんだん、まん中がふくらみ出して、とうとう青いのは、すっかりトパースの正面に来ましたので、緑の中心と黄いろな明るい環わとができました。それがまただんだん横へ外それて、前のレンズの形を逆に繰くり返し、とうとうすっとはなれて、サファイアは向うへめぐり、黄いろのはこっちへ進み、また丁度さっきのような風になりました。銀河の、かたちもなく音もない水にかこまれて、ほんとうにその黒い測候所が、睡ねむっているように、しずかによこたわったのです。

「あれは、水の速さをはかる器械です。水も……。」鳥捕とりとりが云いかけたとき

切符を拝見いたします。」三人の席の横に、赤い帽子ぼうしをかぶったせいの高い車掌しゃしょうが、いつかまっすぐに立っていて云いました。鳥捕りは、だまってかくしから、小さな紙きれを出しました。車掌ちょっと見て、すぐ眼をそらして、(あなた方のは?)というように、指をうごかしながら、手をジョバンニたちの方へ出しました。

「さあ、」ジョバンニは困って、もじもじしていましたら、カムパネルラは、わけもないという風で、小さなねずみいろの切符を出しました。ジョバンニは、すっかりあわててしまって、もしか上着ポケットにでも、入っていたかとおもいながら、手を入れて見ましたら、何か大きな畳たたんだ紙きれにあたりました。こんなもの入っていたろうかと思って、急いで出してみましたら、それは四つに折ったはがきぐらいの大きさの緑いろの紙でした。車掌が手を出しているもんですから何でも構わない、やっちまえと思って渡しましたら、車掌はまっすぐに立ち直って叮寧ていねいにそれを開いて見ていました。そして読みながら上着のぼたんやなんかしきりに直したりしていましたし燈台看守も下からそれを熱心にのぞいていましたから、ジョバンニはたしかにあれは証明書か何かだったと考えて少し胸が熱くなるような気がしました。

「これは三次空間の方からお持ちになったのですか。」車掌がたずねました。

何だかわかりません。」もう大丈夫だいじょうぶだと安心しながらジョバンニはそっちを見あげてくつくつ笑いました。

「よろしゅうございます南十字サウザンクロスへ着きますのは、次の第三時ころになります。」車掌は紙をジョバンニに渡して向うへ行きました。

 カムパネルラは、その紙切れが何だったか待ち兼ねたというように急いでのぞきこみました。ジョバンニも全く早く見たかったのです。ところがそれはいちめん黒い唐草からくさのような模様の中に、おかしな十ばかりの字を印刷したものでだまって見ていると何だかその中へ吸い込こまれしまうような気がするのでした。すると鳥捕りが横からちらっとそれを見てあわてたように云いました。

「おや、こいつは大したもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。こいつをお持ちになれぁ、なるほど、こんな不完全な幻想げんそう第四次の銀河鉄道なんか、どこまででも行ける筈はずでさあ、あなた方大したもんですね。」

何だかわかりません。」ジョバンニが赤くなって答えながらそれを又また畳んでかくしに入れました。そしてきまりが悪いのでカムパネルラと二人、また窓の外をながめていましたが、その鳥捕りの時々大したもんだというようにちらちらこっちを見ているのがぼんやりわかりました。

「もうじき鷲わしの停車場だよ。」カムパネルラが向う岸の、三つならんだ小さな青じろい三角標と地図とを見較みくらべて云いました。

 ジョバンニはなんだかわけもわからずににわかにとなりの鳥捕りが気の毒でたまらなくなりました。鷺さぎをつかまえてせいせいしたとよろこんだり、白いきれでそれをくるくる包んだり、ひとの切符をびっくりしたように横目で見てあわててほめだしたり、そんなことを一一考えていると、もうその見ず知らずの鳥捕りのために、ジョバンニの持っているものでも食べるものでもなんでもやってしまいたい、もうこの人のほんとうの幸さいわいになるなら自分があの光る天の川河原かわらに立って百年つづけて立って鳥をとってやってもいいというような気がして、どうしてももう黙だまっていられなくなりました。ほんとうにあなたほしいものは一体何ですか、と訊きこうとして、それではあんまり出し抜ぬけだから、どうしようかと考えて振ふり返って見ましたら、そこにはもうあの鳥捕りが居ませんでした。網棚あみだなの上には白い荷物も見えなかったのです。また窓の外で足をふんばってそらを見上げて鷺を捕る支度したくをしているのかと思って、急いでそっちを見ましたが、外はいちめんのうつくしい砂子と白いすすきの波ばかり、あの鳥捕りの広いせなかも尖とがった帽子も見えませんでした。

「あの人どこへ行ったろう。」カムパネルラぼんやりそう云っていました。

「どこへ行ったろう。一体どこでまたあうのだろう。僕ぼくはどうしても少しあの人に物を言わなかったろう。」

「ああ、僕もそう思っているよ。」

「僕はあの人が邪魔じゃまなような気がしたんだ。だから僕は大へんつらい。」ジョバンニはこんな変てこな気もちは、ほんとうにはじめてだし、こんなこと今まで云ったこともないと思いました。

何だか苹果りんごの匂においがする。僕いま苹果のこと考えたためだろうか。」カムパネルラ不思議そうにあたりを見まわしました。

「ほんとうに苹果の匂だよ。それから野茨のいばらの匂もする。」ジョバンニもそこらを見ましたがやっぱりそれは窓からでも入って来るらしいのでした。いま秋だから野茨の花の匂のする筈はないとジョバンニは思いました。

 そしたら俄にわかにそこに、つやつやした黒い髪かみの六つばかりの男の子が赤いジャケツのぼたんもかけずひどくびっくりしたような顔をしてがたがたふるえてはだしで立っていました。隣となりには黒い洋服をきちんと着たせいの高い青年が一ぱいに風に吹ふかれているけやきの木のような姿勢で、男の子の手をしっかりひいて立っていました。

「あら、ここどこでしょう。まあ、きれいだわ。」青年のうしろにもひとり十二ばかりの眼の茶いろな可愛かあいらしい女の子が黒い外套がいとうを着て青年の腕うでにすがって不思議そうに窓の外を見ているのでした。

「ああ、ここはランカシャイヤだ。いや、コンネクテカット州だ。いや、ああ、ぼくたちはそらへ来たのだ。わたしたちは天へ行くのです。ごらんなさい。あのしるしは天上のしるしです。もうなんにもこわいことありません。わたくしたちは神さまに召めされているのです。」黒服青年はよろこびにかがやいてその女の子に云いいました。けれどもなぜかまた額に深く皺しわを刻んで、それに大へんつかれているらしく、無理に笑いながら男の子をジョバンニのとなりに座すわらせました。

 それから女の子にやさしくカムパネルラのとなりの席を指さしました。女の子はすなおにそこへ座って、きちんと両手を組み合せました。

「ぼくおおねえさんのとこへ行くんだよう。」腰掛こしかけたばかりの男の子は顔を変にして燈台看守の向うの席に座ったばかりの青年に云いました。青年は何とも云えず悲しそうな顔をして、じっとその子の、ちぢれてぬれた頭を見ました。女の子は、いきなり両手を顔にあててしくしく泣いてしまいました。

「お父さんやきくよねえさんはまだいろいろお仕事があるのです。けれどももうすぐあとからいらっしゃいます。それよりも、おっかさんはどんなに永く待っていらっしゃったでしょう。わたし大事なタダシはいまどんな歌をうたっているだろう、雪の降る朝にみんなと手をつないでぐるぐるにわとこのやぶをまわってあそんでいるだろうかと考えたりほんとうに待って心配していらっしゃるんですから、早く行っておっかさんにお目にかかりましょうね。」

「うん、だけど僕、船に乗らなけぁよかったなあ。」

「ええ、けれど、ごらんなさい、そら、どうです、あの立派な川、ね、あすこはあの夏中、ツインクル、ツインクル、リトル、スター をうたってやすとき、いつも窓からぼんやり白く見えていたでしょう。あすこですよ。ね、きれいでしょう、あんなに光っています。」

 泣いていた姉もハンケチで眼をふいて外を見ました。青年は教えるようにそっと姉弟にまた云いました。

わたしたちはもうなんにもかなしいことないのです。わたしたちはこんないいとこを旅して、じき神さまのとこへ行きます。そこならもうほんとうに明るくて匂がよくて立派な人たちでいっぱいです。そしてわたしたちの代りにボートへ乗れた人たちは、きっとみんな助けられて、心配して待っているめいめいのお父さんやお母さんや自分のお家へやら行くのです。さあ、もうじきですから元気を出しておもしろくうたって行きましょう。」青年男の子ぬれたような黒い髪をなで、みんなを慰なぐさめながら、自分だんだん顔いろがかがやいて来ました。

あなた方はどちらからいらっしゃったのですか。どうなすったのですか。」さっきの燈台看守がやっと少しわかったように青年にたずねました。青年はかすかにわらいました。

「いえ、氷山にぶっつかって船が沈しずみましてね、わたしたちこちらのお父さんが急な用で二ヶ月前一足さきに本国へお帰りになったのであとから発たったのです。私は大学はいっていて、家庭教師にやとわれていたのです。ところがちょうど十二日目、今日か昨日きのうのあたりです、船が氷山にぶっつかって一ぺんに傾かたむきもう沈みかけました。月のあかりはどこかぼんやりありましたが、霧きりが非常に深かったのです。ところがボートは左舷さげんの方半分はもうだめになっていましたから、とてもみんなは乗り切らないのです。もうそのうちにも船は沈みますし、私は必死となって、どうか小さな人たちを乗せて下さいと叫さけびました。近くの人たちはすぐみちを開いてそして子供たちのために祈いのって呉くれました。けれどもそこからボートまでのところにはまだまだ小さな子どもたちや親たちやなんか居て、とても押おしのける勇気がなかったのです。それでもわたくしはどうしてもこの方たちをお助けするのが私の義務だと思いましたから前にいる子供らを押しのけようとしました。けれどもまたそんなにして助けてあげるよりはこのまま神のお前にみんなで行く方がほんとうにこの方たちの幸福だとも思いました。それからまたその神にそむく罪はわたくしひとりでしょってぜひとも助けてあげようと思いました。けれどもどうして見ているとそれができないのでした。子どもらばかりボートの中へはなしてやってお母さんが狂気きょうきのようにキスを送りお父さんがかなしいのをじっとこらえてまっすぐに立っているなどとてももう腸はらわたもちぎれるようでした。そのうち船はもうずんずん沈みますから、私はもうすっかり覚悟かくごしてこの人たち二人を抱だいて、浮うかべるだけは浮ぼうとかたまって船の沈むのを待っていました。誰たれが投げたかライフブイが一つ飛んで来ましたけれども滑すべってずうっと向うへ行ってしまいました。私は一生けん命で甲板かんぱんの格子こうしになったとこをはなして、三人それにしっかりとりつきました。どこからともなく〔約二字分空白〕番の声があがりました。たちまちみんなはいろいろな国語で一ぺんにそれをうたいました。そのときにわかに大きな音がして私たちは水に落ちもう渦うずに入ったと思いながらしっかりこの人たちをだいてそれからぼうっとしたと思ったらもうここへ来ていたのです。この方たちのお母さんは一昨年没なくなられました。ええボートはきっと助かったにちがいありません、何せよほど熟練な水夫たちが漕こいですばやく船からはなれていましたから。」

 そこらからさないのりの声が聞えジョバンニもカムパネルラもいままで忘れていたいろいろのことをぼんやり思い出して眼めが熱くなりました。

(ああ、その大きな海はパシフィックというのではなかったろうか。その氷山の流れる北のはての海で、小さな船に乗って、風や凍こおりつく潮水や、烈はげしい寒さとたたかって、たれかが一生けんめいはたらいている。ぼくはそのひとにほんとうに気の毒でそしてすまないような気がする。ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう。)ジョバンニは首を垂れて、すっかりふさぎ込こんでしまいました。

「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠とうげの上り下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」

 燈台守がなぐさめていました。

「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」

 青年が祈るようにそう答えました。

 そしてあの姉弟きょうだいはもうつかれてめいめいぐったり席によりかかって睡ねむっていました。さっきのあのはだしだった足にはいつか白い柔やわらかな靴くつをはいていたのです。

 ごとごとごとごと汽車きらびやか燐光りんこうの川の岸を進みました。向うの方の窓を見ると、野原はまるで幻燈げんとうのようでした。百も千もの大小さまざまの三角標、その大きなものの上には赤い点点をうった測量旗も見え、野原のはてはそれらがいちめん、たくさんたくさん集ってぼおっと青白い霧のよう、そこからかまたはもっとうからときどきさまざまの形のぼんやりした狼煙のろしのようなものが、かわるがわるきれいな桔梗ききょういろのそらにうちあげられるのでした。じつにそのすきとおった奇麗きれいな風は、ばらの匂においでいっぱいでした。

いかがですか。こういう苹果りんごはおはじめてでしょう。」向うの席の燈台看守がいつか黄金きんと紅でうつくしくいろどられた大きな苹果を落さないように両手で膝ひざの上にかかえていました。

「おや、どっから来たのですか。立派ですねえ。ここらではこんな苹果ができるのですか。」青年はほんとうにびっくりしたらしく燈台看守の両手にかかえられた一もりの苹果を眼を細くしたり首をまげたりしながらわれを忘れてながめていました。

「いや、まあおとり下さい。どうか、まあおとり下さい。」

 青年は一つとってジョバンニたちの方をちょっと見ました。

「さあ、向うの坊ぼっちゃんがた。いかがですか。おとり下さい。」

 ジョバンニは坊ちゃんといわれたのですこししゃくにさわってだまっていましたがカムパネルラ

ありがとう、」と云いました。すると青年自分でとって一つずつ二人に送ってよこしましたのでジョバンニも立ってありがとうと云いました。

 燈台看守はやっと両腕りょううでがあいたのでこんどは自分で一つずつ睡っている姉弟の膝にそっと置きました。

「どうもありがとう。どこでできるのですか。こんな立派な苹果は。」

 青年はつくづく見ながら云いました。

「この辺ではもちろん農業はいしますけれども大ていひとりでにいいものができるような約束くそくになって居おります農業だってそんなに骨は折れはしません。たいてい自分の望む種子たねさえ播まけばひとりでにどんどんできます。米だってパシフィック辺のように殻からもないし十倍も大きくて匂もいいのです。けれどもあなたがたのいらっしゃる方なら農業はもうありません。苹果だってお菓子だってかすが少しもありませんからみんなそのひとそのひとによってちがったわずかのいいかおりになって毛あなからちらけてしまうのです。」

 にわか男の子がぱっちり眼をあいて云いました。

「ああぼくいまお母さんの夢ゆめをみていたよ。お母さんがね立派な戸棚とだなや本のあるとこに居てね、ぼくの方を見て手をだしてにこにこにこにこわらったよ。ぼくおっかさん。りんごをひろってきてあげましょうか云ったら眼がさめちゃった。ああここさっきの汽車のなかだねえ。」

「その苹果りんごがそこにあります。このおじさんにいただいたのですよ。」青年が云いました。

ありがとうおじさん。おや、かおるねえさんまだねてるねえ、ぼくおこしてやろう。ねえさん。ごらん、りんごをもらったよ。おきてごらん。」

 姉はわらって眼をさましまぶしそうに両手を眼にあててそれから苹果を見ました。男の子はまるでパイを喰たべるようにもうそれを喰べていました、また折角せっかく剥むいたそのきれいな皮も、くるくるコルク抜ぬきのような形になって床ゆかへ落ちるまでの間にはすうっと、灰いろに光って蒸発してしまうのでした。

 二人はりんごを大切にポケットしまいました。

 川下の向う岸に青く茂しげった大きな林が見え、その枝えだには熟してまっ赤に光る円い実がいっぱい、その林のまん中に高い高い三角標が立って、森の中からオーケストラベルやジロフォンにまじって何とも云えずきれいな音いろが、とけるように浸しみるように風につれて流れて来るのでした。

 青年はぞくっとしてからだをふるうようにしました。

 だまってその譜ふを聞いていると、そこらにいちめん黄いろやうすい緑の明るい野原か敷物かがひろがり、またまっ白な蝋ろうのような露つゆが太陽の面を擦かすめて行くように思われました。

「まあ、あの烏からす。」カムパネルラのとなりのかおると呼ばれた女の子叫びました。

からすでない。みんなかささぎだ。」カムパネルラがまた何気なくしかるように叫びましたので、ジョバンニはまた思わず笑い、女の子はきまり悪そうにしました。まったく河原かわらの青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに列になってとまってじっと川の微光びこうを受けているのでした。

「かささぎですねえ、頭のうしろのとこに毛がぴんと延びてますから。」青年はとりなすように云いました。

 向うの青い森の中の三角標はすっかり汽車の正面に来ました。そのとき汽車のずうっとうしろの方からあの聞きなれた〔約二字分空白〕番の讃美歌さんびかのふしが聞えてきました。よほどの人数で合唱しているらしいのでした。青年はさっと顔いろが青ざめ、たって一ぺんそっちへ行きそうにしましたが思いかえしてまた座すわりました。かおる子はハンケチを顔にあててしまいました。ジョバンニまで何だか鼻が変になりました。けれどもいつともなく誰たれともなくその歌は歌い出されだんだんはっきり強くなりました。思わずジョバンニもカムパネルラも一緒いっしょにうたい出したのです。

 そして青い橄欖かんらんの森が見えない天の川の向うにさめざめと光りながらだんだんしろの方へ行ってしまいそこから流れて来るあやしい楽器の音もも汽車のひびきや風の音にすり耗へらされてずうっとかすかになりました。

「あ孔雀くじゃくが居るよ。」

「ええたくさん居たわ。」女の子がこたえました。

 ジョバンニはその小さく小さくなっていまはもう一つの緑いろの貝ぼたんのように見える森の上にさっさっと青じろく時々光ってその孔雀がはねをひろげたりとじたりする光の反射を見ました。

「そうだ、孔雀の声だってさっき聞えた。」カムパネルラがかおる子に云いいました。

「ええ、三十疋ぴきぐらいはたしかに居たわ。ハープのように聞えたのはみんな孔雀よ。」女の子が答えました。ジョバンニは俄にわかに何とも云えずかなしい気がして思わず

カムパネルラ、ここからはねおりて遊んで行こうよ。」とこわい顔をして云おうとしたくらいでした。

 川は二つにわかれました。そのまっくらな島のまん中に高い高いやぐらが一つ組まれてその上に一人の寛ゆるい服を着て赤い帽子ぼうしをかぶった男が立っていました。そして両手に赤と青の旗をもってそらを見上げて信号しているのでした。ジョバンニが見ている間その人はしきりに赤い旗をふっていましたが俄かに赤旗おろしてうしろにかくすようにし青い旗を高く高くあげてまるでオーケストラ指揮者のように烈はげしく振ふりました。すると空中にざあっと雨のような音がして何かまっくらなものがいくかたまりもいくかたまり鉄砲丸てっぽうだまのように川の向うの方へ飛んで行くのでした。ジョバンニは思わずからからだを半分出してそっちを見あげました。美しい美しい桔梗ききょういろのがらんとした空の下を実に何万という小さな鳥どもが幾組いくくみも幾組もめいめいせわしくせわしく鳴いて通って行くのでした。

「鳥が飛んで行くな。」ジョバンニが窓の外で云いました。

「どら、」カムパネルラもそらを見ました。そのときあのやぐらの上のゆるい服の男は俄かに赤い旗をあげて狂気きょうきのようにふりうごかしました。するとぴたっと鳥の群は通らなくなりそれと同時にぴしゃぁんという潰つぶれたような音が川下の方で起ってそれからしばらくしいんとしました。と思ったらあの赤帽信号手がまた青い旗をふって叫さけんでいたのです。

「いまこそわたれわたり鳥、いまこそわたれわたり鳥。」その声もはっきり聞えました。それといっしょにまた幾万という鳥の群がそらをまっすぐにかけたのです。二人の顔を出しているまん中の窓からあの女の子が顔を出して美しい頬ほほをかがやかせながらそらを仰あおぎました。

「まあ、この鳥、たくさんですわねえ、あらまあそらのきれいなこと。」女の子はジョバンニにはなしかけましたけれどもジョバンニは生意気ないやだいと思いながらだまって口をむすんでそらを見あげていました。女の子は小さくほっと息をしてだまって席へ戻もどりました。カムパネルラが気の毒そうに窓から顔を引っ込こめて地図を見ていました。

「あの人鳥へ教えてるんでしょうか。」女の子がそっとカムパネルラにたずねました。

わたり鳥へ信号してるんです。きっとどこからのろしがあがるためでしょう。」カムパネルラが少しおぼつかなそうに答えました。そして車の中はしぃんとなりました。ジョバンニはもう頭を引っ込めたかったのですけれども明るいとこへ顔を出すのがつらかったのでだまってこらえてそのまま立って口笛くちぶえを吹ふいていました。

(どうして僕ぼくはこんなにかなしいのだろう。僕はもっとこころもちをきれいに大きくもたなければいけない。あすこの岸のずうっと向うにまるでけむりのような小さな青い火が見える。あれはほんとうにしずかでつめたい。僕はあれをよく見てこころもちをしずめるんだ。)ジョバンニは熱ほてって痛いあたまを両手で押おさえるようにしてそっちの方を見ました。(あ Permalink | 記事への反応(0) | 22:20

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん