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緊デジ、私的な総括
http://www.pot.co.jp/default/20140501_150904493933661.html
大変興味深く読んだ。うちのことを書いているのかと思ったw
緊デジの話があったのはいつのころだったか。うちのような弱小制作会社にとってはとにかく大きな話だった。
そもそもなぜうちに問い合わせがあったのか今となってはそれもわからないが、改めて振り返る機会もなかったから、便乗して総括してみようと思う。
うちにとっての緊デジの結論は
・危うく倒産するところだった。というか話をそのまま鵜呑みにして"法律をしっかり守っていたら"多分倒産しただろう。さらに言えば、それが遠因となって倒産した福島の会社は現にある。
・ようするに、こりごりだ。二度とやりたいとは思わない。
連絡をもらったのは確か2012年の年明けだ。
うちにはそんなノウハウは全くなかったしやったこともなかったが、DTPだのWebだのができる会社だったら大丈夫とのことだった。
東北の雇用を増やすという主旨を聞いてあぁなるほどなと思ったけれど、既に復興バブルが始まっていた当地においては申し訳ない気持ちがあったと同時に、「ま、お役所が考えることっぽいわな」と思ったものだった。
「覚えれば誰でもできる作業」ということだったから、そんなもので一時的に雇用を作ったところでしょうがないじゃないか、と経営者ながら思ったものだ。
そういうことじゃないんだよ、復興っていうのは、とね。
話を聞けば聞くほど、「それ、うちで大丈夫かいな」と思うようになったのを覚えている。年商1億にも満たない我が社に割り当てられる冊数は相当なもので、緊デジだけで1億数千万以上の売上となる計算だった。
フレコミは「これを機に電子書籍の制作体制を作れれば仕事が増えるしうちからも出しますよ」ということだったのだが、電子書籍の未来が我々制作会社にとって大きな市場となるのかどうかなどまだわからなかったし、わからないもノウハウやスキルに時間と機会を投資するのは流れの速い昨今にあって経営上致命傷となりかねない。
とはいえ、確実な売上が見込める特需が舞い込むということで、鼻息荒く「その売上増を何に投資するか」と巡らせたものだ。
これを機にMacを新調しようだとか、これを機に大手出版社さんとの取引を拡大させようだとか、この利益で人材を採用・育てようだとか。
さて、冷静にコストを計算してみる。InDesignは1本10万円としよう。パソコンもどう考えても足りん。
もちろんスペースも足りないから作業場所を確保しなければならない。採用コストと教育コストも馬鹿にならんだろう。
そして何よりも、その間受注を一部停止するわけだが、そんなリスキーな事はできるのか。
一体何人いればその売上を作れるのか。10人そこそこの我が社なのに、どう考えても数十人必要だ。
というか復興バブルが始まっていた当地において「最長でも1年ですよ」「別にスキルが付くわけじゃないですよ」などという仕事で人が集まるのだろうか。
最終的には下記のようになった。
Indesign・・・とりあえず15本(ほんとは60本必要だった。が、後述するがその投資は不可能だったため1ヶ月の期限付きの試用版で多くは乗り切った)
事務所・・・オペレーション上、本社と離れた場所ではいけないから、たまたま空いていた同じビルの上階を借りた。短期で、という無茶な条件だったため、割増で掛かった。
都合数百万か。
しかし、何より痛かった費用は、借り入れの金利と「支出を伴わないが確かに掛かる見えないコスト」だった。
結局、述べ500人程度の応募があり、1通1通履歴書に目を通す。
面接は集団で行ったが、それでもやはり1回2時間程度は掛かる(PCスキルの把握が必要だったため、テストも行ったから)。
これを何十回とこなす。人によって条件(働ける時間や曜日)は違うし、できるだけ丁寧な説明を心掛けた。
そして教育だ。採用したとしても、最初から生産=売上を上げられるスキルなわけではない。
人によっては80時間程度の研修が必要となった。この間は、いわば持ち出しだ。
管理コストも馬鹿にならない。毎日毎日、名前も覚えていない人達の作業を記録し、適材適所で配していく。どうしてもタグがわからない人がいる。
どうしても長時間画面を見続けることができない人もいる。
そういう一人一人のメンテナンスとケアをし、設備が最大限使われるようシフトを調整していくこれらの時間は、予定時間に含まれているわけではなかったから辛かった。
そして最大のコストとリスクは、これらを管理するために人を配する事で起きる本業の受注減だ。
緊デジの話をもらったときは、もうすぐにでも始まりますよ、といった物言いだった。実際、研修に来いとのことで6~7人を東京に派遣したりした。2泊。
これだけで30万のコストだ。
それが何回もあった。
仕様が変わりましただの、こないだのだけじゃわからなかったでしょだの。1億のため、と先行投資も飲んだ。
いずれにせよ、すぐに始まるというし急いで体制を整えるわけだ。
何事も急げばコストは上がる。
受注しそうだった本業の大型案件は断って緊デジを待つしかない。
が、発注は来ないのだ。待てど暮らせど来ないのだ。
「今月末には始まる」という台詞は春から秋まで毎月聞いたものだった。
そのくせ「貴社はしっかりと体制を整えているようだし、紹介したい発注元がある」などと予定冊数をどんどん増やす。来ないんだけどね。
つか、雇ってんだけども。どうすんのよ!つか、借りてんだけども。どうすんのよ!
制作会社である我々は、制作をしていない時間というのはただのコスト消費になる。
「すいませんまだ上の方で揉めてるみたいで発注できないんです」と言うのは簡単かもしれないが、止めていた受注が来月発生するわけではないし、1時間当たりにこなせる仕事量は決まっているから、来月挽回できるわけでもないのだ。
これは今でも悪夢になってうなされるほど、本当にきつかった。
そして極めつけ「何が復興支援じゃ!」と思ったのは、支払いサイトだ。
今時、手形だ。
納品の定義もどうかしてる。うちは作る。納品する。
でも、相手(出版社)がウンと言わないと納品にならないという。
まぁ、そうかもしれない。それが普通だろうとも思う。
が、弱小制作会社にそんな資金繰りを強いるのはどの辺が復興支援なんだ?と思った。
とっくに納品した電子書籍が、何ヶ月も先方の確認待ちになり、3ヶ月後にようやく納品と思ったら、その月の月末に手形が振り出され、換金は120日後とな。
要するに、最大で数十人分の人件費×9ヶ月程度のお金が先に必要ということだ。
しゃーないから借りたさ。1億な。
月商300万足らずの我が社でよく借りられたもんだ。個人保障付けさせれらたけどな。
いずれにせよ、この金利だけでも相当堪えたよ。
「受注で」1千万強だ。粗利じゃないぜ?この受注額から人件費だの設備だの揃えるんだ。
結局、私を人間不信にさせるほど困憊させたのは発注元の会社と経産省だ。
毎日毎日「まだ仕事始まらないんですか?」と雇った人達を不安にさせながら。
そのたびに答える「実はこの案件は緊デジといって、経済産業省の助成事業なんです。だから何も心配要りませんよ」とな。
だが、それは間違いだったんだ。発注元(東京の超大手企業)が、なんと東北の地の
俺は目を疑ったね。復興支援だからとか東北に本社が必要だとか言ってたけど、おまえら自分でやってんじゃん、と。
おい、それは本来私たちに出すと約束した仕事だったのではないか?
設備を整え、ありもしない仕事のために事務所を借り、結んだはずの労働契約も反故にした私たちはどうなるだよ、と。
つか、雇用契約については結果的に嘘ついたことになったんだぜ?
ま、大手なんてこんなもんだろうと思ってたけど、現実はやっぱり厳しいね。
で、経産省に問い合わせてみたさ。匿名で。責任者とやらに窮状を訴えてみたら「本当にごめんなさい、指示はしてるんですが」やら「ひどい話ですね、指導しておきます」やら、色々言ってはいたが、何も改善しなかった。
「仕事をするもしないも、貴社次第です。そんなに発注元が酷いというなら、緊デジをやらないという選択肢もあるのではないですか?」だとさ。
役人さんよ。民間はそういう力学じゃねーんだよ。やると約束したんだよ。
だからやるんだよ。
例え今上手くいっていなくても、そう簡単に発注元に不義理はできないんだよ。
それはお互い様なのよ。
それに、緊デジ以外でも続くかもしれない関係でしょうよ。
人も雇ってんだよ。
仕事がどうしても作れなくて1度も出勤していない人も大勢いた。
その人達は、うちがキープしてなかったらきっとほかの仕事に就いていたろう。
そのお金で、何かを買っていたかもしれないし、遊びに行っていたかも知れない。
それに、やめろったって、もう金は借りたし設備も買ったよ。
使わねーよこんなに。
そもそも社員分以上あんだしさ。今更やめられないよ。
社員に対してもそうだ。
デザインを覚えたての新入社員も含め「この仕事自体は何のスキルにもならないし経験にもならないかもしれない。でも我が社にとっては非常に大きな機会であり、ここで得た有形無形の利益できっとみんなにも色々還元できる」って言ったさ。
デザインがやりたくて入った社員には、さぞかし苦痛だったろう。
誰でもできる仕事をPC作業という一括りにされて。デザイナーってのは仕事じゃないからさ。生き方だからさ。
本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。
こんな仕事がしたかったんじゃないんですと涙を流しながら辞めた社員もいる。
いずれにせよ、これら全ては経営者である私が見極めることができなかったことに起因する。
本当に申しわけないことをしたと今でも思う。
設定された目標冊数=予算をこなすためだけに揃えられた日の目を見ないであろう本を復興の名の下に電子化する作業は本当に辛かった。
電子ブック屋でいくら探しても、私たちが作った電子書籍が出てこないのも辛い。
本を愛していたからこそ、「津波で流されてしまった本があります。二度とこうならないように」という理念に賛同して最大限リスクを取ろうと思ったが、そんな理念はついぞ体感することはできなかった。
補助金が出るから、という理由で出版社の電子化実験にさせられた本たちもまた、かわいそうだなと思ったものだ。
そして福島では、緊デジに乗って人を増やしすぎた会社が先日潰れた。
それまで3~4名だった会社が、緊デジを機に4~50人になったのだ。
そら、潰れるよ。
というわけで、時間だ。
昨日、カウンターで2度ほどあったことがある女性に久しぶりに出会った。
どうやらかなり酔っているようで終電のタイミングも忘れかけていたため、丁度良い時間に出れるように
余裕をもって支払いをさせたり、荷物をもってドアまでもって行って上げたりしていたら、駅とは逆(というか明後日の方向)に歩き始めた。
どうせ徒歩5分ほどなので、自分荷物もそのままに送って行く事にして、横を歩いてたら
バランスを崩す → 腕をとって誘導
それでもバランスを崩す → 腕を掴んで誘導
やっぱり崩す → 腕を掴んで肘を固定
最終、駅員さんにお願いして改札を通してもらい
あーなんか懐かしいわって思った
若い頃、こーいうの期待したし、何回かはあったけど
(だってもう無理ーとか言ってんだぜw手口が拙い)
そういう持って行き方かぁとか考えると、女の人って可愛らしいなとも思った
酔った女性に手をつけるようなギラギラした獣はもう飼っていないし
そういう関係は自分が思う以上に重く捉える女性が多かった経験上
丁寧に終電に載せてお帰り頂いた。
最寄駅が終点で良かったね。
それに...席に荷物も置きっぱなしだしね
若い頃の俺なら悔しがったんだろうなぁ
おじさんほっこりしちゃってるよ
そのあと結局、その女性と飲みにきていた子(こちらは知り合い)も徒歩で帰るっていうんで
その子の家に送る途中、こういう深夜での痴漢対策なんかを聞きながら
少しだけおしゃべり、足取りはしっかりしてる
そんなこんあで何事もなく家に送り届けて
あぁ楽しかった
彼女達もそれぞれいい一日だったと思ってたらいいなぁ
某学会誌の表紙がアニメ調?な女性型ロボットだったせいで話題になった。
乱暴に要約しちゃえば、このデザインはパブリックな刊行物の表紙にはふさわしくない! これにGOを出した編集委員は無知すぎる、ということっぽいのだが、さて、お話はその問題提起の是非でも問題そのものでもなく、どうして、そういわれるとイラッとくるのか、ということだ。
ぶっちゃけったところ問題提起自体は、ああ、そうかもしれんね、と簡単に流せるようなもののはずだ。
「こども」の表記を「子供」とするか「子ども」とするかの違いみたいにジェンダーに関心がなければ、どうでもいいレベルの話のはず。でも、現実にはジェンダーに関心がなくても熱くなったひとがいるように見えた。いやいや、その女性型ロボット=女性蔑視とか短絡的すぎじゃね? みたいな反抗を生んだ。
この反抗したくなるイラつきの原因は、適当に歩いていたらいきなり「お前、馬鹿じゃね?」と言われたようなものだからだと思う。
問題提起だから当たり前なのだけれど、提起されるまでそこに問題は存在しなかった。だれもそれが問題だとは考えていなかったし、それを取りあげて問題にするとも思えなかった。だけれども、指摘は黒船のように唐突にあらわれて、鼻息あらく問題だ! と指摘された。キーワードは「海外」だ。海外では、学会誌でこういうイラストが起用された非難されるという指摘。もうね、それはどうしようもない言われ方だ。なぜなら海外ではこうなんです、と言われると、それが本当なのか嘘なのかを確かめることもできないうえに、ステロタイプみたいに海外は日本より優れているという劣等感が少なからず(ガラパゴス化という言葉があるぐらい)あるものだから、神経を逆なでにされる。ついカッとなって、反論したくなる。そうじゃないのだ、と。しかし、その反論はとどかない。なぜなら、問題を提起した人間も「海外」は日本より優れていると考えていて、海外を知っているという点で優越感を持っているから、ガラパゴス化した思考をした人間の反論は子供の戯言と流すことができる。
かくして、両者は平行線をたどり、指摘された側はうちにイライラを溜めていくのだ。
指摘した側はこれだから日本人は……と肩をすくめて、指摘された側はその指摘が理解できないんだけれど、とイラつく。
じゃあ、どうすればいいん? となると難しい。
ただ、「海外」が優れているという視点に立っての問題提起は、おそらく問題提起になっていない。問題を突きつけられた側は、その「海外」を知らないから問題を理解できない。歩みよりが必要なのだけれども、優れていると考えている人間は、みんなが自分と同じ過程をへて、ここに至ると考えているから歩みよってこない。手は差しのべた、あとは掴めばいいとか考えている。
伸ばした先には誰もいないのに。
http://anond.hatelabo.jp/20121014090039のブコメで
「はてな以外のインターネッツではネトウヨが多数派を装ってるだけ!ネトウヨさすが汚い!」
って言ってる人が居て顎が外れた。
左の人達は自分らの人気が落ちてることについて未だにその現実すら認めない方向なのかい?
こりゃ当分巻き返しどころか現状の形勢維持もおぼつかないよ…。
変な工作やってる人ぐらいどの陣営にもいるうえで
ふつーに左の人達は人気が落ちてる、支持を得られていない。
彼等が最も嫌うのは自分の間違いや能力不足を認めることっぽい。
「自分達を支持しない愚民ども」とか言い出して全員敵に回しちゃうよね。
ネットで左の人達見かけると本当に「愚民」て言葉が好きだからびっくりしちゃう。
現代で「愚民」なんて言葉を真顔で使うのは漫画の悪役以外では彼等だけだと思う。
「不景気下では右翼が増える(情勢が不利なのであって我々が無能なんじゃない)」っていうのも彼等の定番の言い訳だけど
じゃあどういう社会でなら左翼が有利で頑張れるのか聞きたいです。
すっごく景気が良くてみんながニコニコしてる理想的な社会でしか実現しないひ弱な思想なの?
なんか価値あんのそれ?
今の日本より暮らしが豊かなわけでも人心に余裕があったわけでもなさそうなんですが。
あと「はてなでは汚い工作が出来ない」っていうのは普通に草生えるからやめて欲しい。
え?えええ? こんなにスパムもステマもやり放題のシステムで?
たまにステマを指摘してキレてる人がいるけど
CG系はほとんど知らないからそれだけじゃ何が問題になってるのかわからん。
とりあえずそのsubdivという操作の定義(あるいは仕様)があるはずなので、それを丹念に追うしかないんじゃない?
原理的にあり得る立体(1次元、2次元も含む)分割を全て網羅しているかもしれないし、制限があるかもしれない。
以下は勘で一般論を話すよ。
http://www.den.rcast.u-tokyo.ac.jp/~suzuki/class/dcomputing/doc/solidcad.pdf
の35ページに、(拡張)オイラー操作は空間の基底を構成すると書いてある。
基底というのはベクトル空間の線形独立なベクトルの集まり(3次元ならe_x, e_y, e_zとか)で、
イメージとしては何らかの意味での「最小構成要素」と思えばよい。
ここでは「立体を分割する」という操作の基底(最小構成要素)を構成できるか、という話で、
簡単のために、拡張なしのオイラーの公式v-e+f=2で考えると、位相的に正しい立体は全てこの公式を満たすわけで、
逆に、(位相的に区別できない)立体を(v,e,f)の3要素で識別できるということだろう(たぶん。証明はしてない)。
そうすると、「立体に(subdivなどの)何らかの操作を加えて別の立体を作る」という操作は、(v,e,f)の値を変更する
という意味になるわけだ。
そのような操作は明らかに「vを1増やす操作」、「eを1増やす操作」、「fを1増やす操作」の組み合わせとして表現できる。
これが「操作の基底」だ。
しかし、操作は必ずオイラーの公式を満たすように実行しなければならないので、基底は3つではなく2つになる。
(3次元空間に拘束が一つ入って平面(2次元多様体)になるようなもん)
つまり、2つの基底操作を実装すれば、他の任意の操作はその組み合わせとして実行できるようになるということ。
基底は任意に回転してよいので、上記資料の35ページでは各基底は「単一の要素を1増やす操作」にはなっていない。
これは物理的に自然な操作が必ずしも「単一の要素を1増やす操作」ではないからだろうね。
というわけでともかく「基底操作を実装しろ」ということだろう。