動物農場
一九八四
華氏451度
侍女の物語
図書館戦争
新世界より
ハーモニー
消滅社会
残月記
・表現の自由戦士側の味方になりうる小説を批判していきましょう
]]>だから刑務所で致死量のヘロインを投与してあげるのが人間的優しさなんじゃないかと思う。
]]>https://www.orehero.net/entry/bestsf
順位 | 得票数 | タイトル | 著者 |
---|---|---|---|
1位 | 122票 | 『星を継ぐもの』 | J・P・ホーガン |
2位 | 90票 | 『夏への扉』 | ロバート・A・ハインライン |
3位 | 85票 | 『ハーモニー』 | 伊藤計劃 |
4位 | 71票 | 『三体』 | 劉慈欣 |
5位 | 69票 | 『幼年期の終り』 | アーサー・C・クラーク |
6位 | 68票 | 『新世界より』 | 貴志祐介 |
7位 | 63票 | 『虐殺器官』 | 伊藤計劃 |
8位 | 61票 | 『アルジャーノンに花束を』 | ダニエル・キイス |
9位 | 60票 | 『銀河英雄伝説』 | 田中芳樹 |
10位 | 52票 | 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 | フィリップ・K・ディック |
11位 | 51票 | 『1984年』 | ジョージ・オーウェル |
12位 | 49票 | 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 | アンディ・ウィアー |
13位 | 42票 | 『戦闘妖精・雪風』 | 神林長平 |
14位 | 39票 | 『華氏451度』 | レイ・ブラッドベリ |
15位 | 35票 | 『あなたの人生の物語』 | テッド・チャン |
16位 | 34票 | 『火星年代記』 | レイ・ブラッドベリ |
17位 | 31票 | 『たったひとつの冴えたやりかた』 | ジェイムズ・ティプトリー・Jr. |
18位 | 29票 | 『ソラリス』 | スタニスワフ・レム |
19位 | 26票 | 『鋼鉄都市』 | アイザック・アシモフ |
『百億の昼と千億の夜』 | 光瀬龍 | ||
20位 | 25票 | 『われはロボット』 | アイザック・アシモフ |
『銀河ヒッチハイク・ガイド』 | ダグラス・アダムス | ||
星新一どれでも | 星新一 | ||
21位 | 24票 | 『ニューロマンサー』 | ウィリアム・ギブスン |
22位 | 22票 | 『チグリスとユーフラテス』 | 新井素子 |
『火星の人』 | アンディ・ウィアー | ||
23位 | 21票 | 『2001年宇宙の旅』 | アーサー・C・クラーク |
『宇宙の戦士』 | ロバート・A・ハインライン | ||
『歌う船』 | アン・マキャフリイ | ||
『月は無慈悲な夜の女王』 | ロバート・A・ハインライン | ||
24位 | 20票 | 『果しなき流れの果に』 | 小松左京 |
25位 | 19票 | 『マルドゥック・スクランブル』 | 冲方丁 |
26位 | 18票 | 『日本沈没』 | 小松左京 |
27位 | 17票 | 『なめらかな世界と、その敵』 | 伴名練 |
『闇の左手』 | アーシュラ・K・ル=グウィン | ||
『復活の日』 | 小松左京 | ||
『冷たい方程式』 | トム・ゴドウィン | ||
28位 | 16票 | 『エンダーのゲーム』 | オースン・スコット・カード |
29位 | 15票 | 『グラン・ヴァカンス』 | 飛浩隆 |
『すばらしい新世界』 | オルダス・ハクスリー | ||
『ハイペリオン』 | ダン・シモンズ | ||
『ファウンデーション』 | アイザック・アシモフ | ||
『天冥の標』 | 小川一水 | ||
30位 | 14票 | 『タイム・リープ』 | 高畑京一郎 |
〈七瀬〉シリーズ | 筒井康隆 | ||
31位 | 13票 | 『グリーン・レクイエム』 | 新井素子 |
『マイナス・ゼロ』 | 広瀬正 | ||
『虎よ、虎よ』 | アルフレッド・ベスター | ||
『紙の動物園』 | ケン・リュウ | ||
32位 | 12票 | 『タイム・マシン』 | H・G・ウェルズ |
『海底二万里』 | ジュール・ヴェルヌ | ||
〈星界〉シリーズ | 森岡浩之 | ||
〈敵は海賊〉シリーズ | 神林長平 | ||
『夜来たる』 | アイザック・アシモフ | ||
33位 | 11票 | 『BEATLESS』 | 長谷敏司 |
『ヴァーチャル・ガール』 | エイミー・トムスン | ||
『ひとめあなたに』 | 新井素子 | ||
『渚にて』 | ネヴィル・シュート | ||
『酔歩する男』 | 小林泰三 | ||
『星へ行く船』 | 新井素子 | ||
『息吹』 | テッド・チャン | ||
34位 | 10票 | 『know』 | 野﨑まど |
『アイの物語』 | 山本弘 | ||
『タイタンの幼女』 | カート・ヴォネガット | ||
『デューン砂の惑星』 | フランク・ハーバート | ||
『パプリカ』 | 筒井康隆 | ||
『ブラッド・ミュージック』 | ウィリアム・ギブスン | ||
『フランケンシュタイン』 | メアリー・シェリー | ||
『ボッコちゃん』 | 星新一 | ||
『わたしを離さないで』 | カズオ・イシグロ | ||
『百年法』 | 山田宗樹 | ||
35位 | 9票 | 〈スワロウテイル〉シリーズ | 籘真千歳 |
『リングワールド』 | ラリイ・ニーヴン | ||
『ロボット(R.U.R)』 | カレル・チャペック | ||
『華竜の宮』 | 上田早夕里 | ||
『午後の恐竜』 | 星新一 | ||
『高い城の男』 | フィリップ・K・ディック | ||
『第六大陸』 | 小川一水 | ||
36位 | 8票 | 『Self-Reference ENGINE』 | 円城塔 |
『アド・バード』 | 椎名誠 | ||
『あなたの魂に安らぎあれ』 | 神林長平 | ||
『クローム襲撃』 | ウィリアム・ギブスン | ||
『ジェノサイド』 | 高野和明 | ||
『スローターハウス5』 | カート・ヴォネガット | ||
『虚航船団』 | 筒井康隆 | ||
『銀色の恋人』 | タニス・リー | ||
『時をかける少女』 | 筒井康隆 | ||
『人類補完機構』 | コードウェイナー・スミス | ||
『星虫』 | 岩本隆雄 | ||
『地球の長い午後』 | ブライアン・オールディス | ||
『地球はプレイン・ヨーグルト』 | 梶尾真治 | ||
『都市と星』 | アーサー・C・クラーク | ||
『竜の卵』 | ロバート・L・フォワード | ||
37位 | 7票 | 『ウは宇宙船のウ』 | レイ・ブラッドベリ |
『宇宙のランデヴー』 | アーサー・C・クラーク | ||
〈航空宇宙軍史〉シリーズ | 谷甲州 | ||
『重力が衰えるとき』 | ジョージ・アレック・エフィンジャー | ||
『声の網』 | 星新一 | ||
『第四間氷期』 | 安部公房 | ||
『猫の地球儀』 | 秋山瑞人 | ||
『膚の下』 | 神林長平 | ||
『流れよわが涙、と警官は言った』 | フィリップ・K・ディック | ||
『旅のラゴス』 | 筒井康隆 | ||
〈涼宮ハルヒ〉シリーズ | 谷川流 |
以下、数が多いので省略
]]>人間の幸福についての本探してたら、
「すばらしい新世界」を見つけて、読んでみたらおもしろかった。
ただ、科学的には「そうはならんやろ」とツッコミ入れたくなるような描写がたくさんあった。
ストーリーやコンセプトはめちゃくちゃおもしろいけど、「所長が紙の書類に鉛筆でサインする」みたいな描写があるたびに、んん‥?となってしまう。
90年前に書かれた本だから、その当時は違和感なかったとは思うんだけど。
「未来はほんとにそうなってるかも!?」とワクワクできる、細部までリアルに感じられるSFが読みたい!
最近書かれたものなら違和感少ないのかな?
人間の幸せや欲望をテーマにしたものだとさらに嬉しい。
くわしい人教えてください。
]]>どうせ親ガチャで文句言ってるやつらでさえこの案には賛成しない。
家族という仕組みを維持しつつ、親ガチャなくすのとか無理でしょ。
国が支援を充実させればいいっていうけどさ、親の文化資本が云々とかは家族で子供を育てる限り絶対解決できない。
頑張っても報われない貧しい国になったんだなと思うよ。
]]>好き。ただし、当時の人にしかわからないパロディやジョークが多く、というかこの本を通じてしか残っていないのもあるので、純粋に笑えるかどうかはわからない。とはいえ、わからないなりにナンセンスさは楽しく(「ぽっぺん先生」シリーズにも引き継がれている)、トーベ・ヤンソンなどいろいろな人の挿絵も楽しめるし、こじらせ文学少年・文学少女とも仲良くなれるかもしれない。大学時代の読書サークルは楽しかったなあ。
ドストエフスキーの小説は基本的に頭がおかしい。ドストエフスキー自身がギャンブル依存症でユダヤ人嫌いのヤバいやつだし。
登場人物は基本的に自己主張が激しくて感情に溺れやすく、数段落数ページにまたがって独白する。プライドが無駄に高くて空想癖がひどく、思い込みが激しくて人の話を聞いちゃおらず、愛されていないのに愛を語る。そしてそんな奴らが大好きだ。
ぜひとも増田をロシア文学沼に落としたいのだが、いかんせん「悪霊」を含む五大長編から挑戦するのはハードルがあまりにも高いので、「永遠の夫」か「賭博者」か「地下室の手記」か「白夜」からがおすすめ。ロシア文学はいいぞ。
ところで、高校時代の友人曰く「ドストエフスキーにはまるのは自己愛と自己嫌悪の衝突を必死にプライドで支える人間、言い換えるとモテない」とのこと。ひどい。
こっちはスマートなほうのロシア文学。一家が没落して家や土地を売らないといけないのに、家の経済状態をわかっておらず(認めず)すぐに物乞いに金貨を上げちゃう、現実の見えていないお母さんのキャラが強烈。ギトギト描写するドストエフスキーに対し、勘所をびしりと抑えるチェーホフ。
実家のお母さんと(特にお金関係で)うまくいっていない人におすすめ。
未読。怪作「木曜日だった男」は読んだんだが。ミステリはあまり読んでいないのでそのうち読む。
誰もが冒頭のマドレーヌの香りから想起されるママンとの思い出についてしか語らず、たぶんみんなちゃんと読んでないからなのだが、実は無職のマザコンが自分の性の目覚め(野外オナニーを含む)やソープ通いや失恋の思い出について延々と語っている話で、何度語り手に向かって「働け!」と言いたくなったことか。
しかし、実のところ登場人物の九割がLGBTという当時としては非常に先進的な小説で、さらに当時炎上していたドレフュス事件という両陣営を真っ二つに分断した冤罪事件をネタにもしているので(今でいえばMeTooやBLMに相当する)、実は差別反差別についていろいろ語っている増田たちにすごく刺さる内容だと思う。俺差別してないし~、あいつは〇〇人だけどいいやつだよ~、的な態度もぐさりとやられている。最高でしかない。
ちなみに、金に苦労しないボンボンがうだうだ恋愛で悩む小説が好きになったのはこの本のせい。「アレクサンドリア四重奏」とかね。
不条理ギャグすれすれで訳もわからずひどい目に合う小説。いきなりこの小説にチャレンジするのはしんどいので、まずは「変身」か岩波文庫の短編集を読んで、カフカのノリが気に入ったら読むといいんじゃないかな。
読んでいるとカフカがお父さんのことめちゃくちゃ苦手だったってのがびりびり伝わってきて気の毒(カフカは線の細い文学青年、父は叩き上げのビジネスマン。想像できるでしょ?)。お父さんとの関係がこじれている人におすすめ。
最高のダメ人間小説。精神勝利法なることばはどこかで聞いたことがあるんじゃないだろうか。作者は当時の中国人の意識の低さを批判したつもりらしいが、万人に刺さる内容。
ちなみに自分はダメな人間、情けないやつ、どうしようもないやつが大好きなので「指輪物語」のゴクリ(ゴラム)だとか、「沈黙」のキチジローだとかが大好きです。
さえないおっさんが妻の浮気を知りながら一日中ダブリンの町をウロウロするだけの寝取られ小説で(途中で女の子のスカートをのぞいて野外オナニーもする)、このリストの前に出てきた「オデュッセイア」のパロディでもある。
これだけだと何が面白いのかよくわからないのだが、実は当時の反英的な機運の高まっているアイルランドの空気を活写している。それだけではなく小説の様々な実験的手法の見本市みたいになっており、和訳もすごい。たとえばある章では英文学の様々な文体を歴史順に真似て英文学の発展をパロるのだけれど、和訳ではその章は祝詞に始まって漢文になり、漱石や芥川の文体を経て現代小説になるという離れ業で訳している。これがもっと無茶苦茶になると「フィネガンズウェイク」になるのだけれど、すでに言語の体をなしていないのでまだ読めてない。
上記の説明でドン引きしないでください。「ダブリン市民」をお勧めします。
結核療養サナトリウム小説。北杜夫ファンの間で有名な「ねーんげん的」の元ネタ。あらゆる知識を山のサナトリウムで吸収した主人公の運命やいかに! 「ノルウェイの森」で主人公が京都山中の精神病院にこの本を持っていくのは村上春樹なりのジョークか。
ただし、やっぱり長いので美少年萌えな「ヴェニスに死す」か陰キャの悲哀「トニオ・クレーゲル」にまずチャレンジするのがおすすめ。
はまったら「ブッデンブローク家の人々」や「ファウストゥス博士」を読もう。
洗脳エンドのディストピア小説なんだけど、増田で「一九八四年」が古いと言われてしまうんだったらこれはどうなるんだろ。読むんだったら他の「すばらしい新世界」とか「ハーモニー」とかと読み比べて、ディストピアの概念が現実の社会の変化に合わせてどんな風に発展してきたからを考えながら読むと面白いのかも。
未読。長すぎる。
未読。
文学サークルの友人に勧められて読んだんだけど、とんでもない小説だった。あらすじとしては、野望に取りつかれた南部の人種差別主義者が自分の帝国を作るために理想の女性と結婚するが、その女性に黒人の血が混じっていたために離婚して別の女性と結婚することから始まる、二つの家系の因縁話なのだが、時系列がしっちゃかめっちゃかなのでとにかくその男の妄念とその子孫の不幸ばかりがじりじりと迫ってくる。あまりにもすごかったのでフォークナーの他の作品は読めておらず、黒人差別を扱った小説も怖くて読めていない。
未読。
読んだがよくわからなかった。うつ状態のときには時間の経過さえも苦痛で、それを救ってくれるのは音楽だけだ、的な話だったか。とにかく本を読み漁っていたころ、新潮文庫のサルトル短篇集を意味も分からず読んでいたのを思い出す。わけもわからないままヌーベルヴァーグを観ていた頃だ。さっき出てきた高校時代の友人曰く「フランス映画のあらすじはセックスして車で逃げて殺されるだけだ」とのことだが、起承転結に還元できない小説を楽しむようになったのはこの頃からだった。
未読。
短いのですぐ読める。ゴドーはいまだに再臨しないキリストのアレゴリーだという説もあるが、実際のところはよくわからない。意味の分からない話だけど、僕らの人生も結構意味不明だよね、みたいな感じか。
未読。「消しゴム」は数年前に読んだが理解できなかった。
未読。「愛人」は読んだが記憶のかなた。まだ幼くて没落する富裕層とその爛れた愛を十分に楽しめなかった。
どうでもいいが自分が年上萌えに目覚めたのは「海辺のカフカ」のおねショタシーンです。
レムの作品の中では一番好き。たとえ出てくる科学技術の描写が古くなっても(SFだとこういうことはよくある)、理解できない対象として立ちふさがるソラリスという惑星の描写は古びない。
SFは考えうるあらゆる可能性を検討し、人類の達成しうることや宇宙の中での意味について想像力の境界をどこまでも遠くまで広げていく文学だ。中には人類がろくでもない理由で滅亡してしまったり、人間など取るに足りないという悲観的なヴィジョンに至ってしまったりするものまであるが、それでさえ美しい。なぜなら、想像力がヒトという種の肉体に縛られまいと羽ばたいた結果なのだから。
最近SFをろくに読んでいないが、元気が出たらまた読みたいものだ。
初めて読んだラテンアメリカ文学。起こりえないことが起こり、名前がややこしいので誰が誰だかすぐに混同され、しかもそのすべてが意図的である。混乱してもとにかく読み進めてほしい。目の前で起きる不可解な出来事をまずは楽しもう。
慣れてきたら、これが不条理としか言いようのない南米の歴史の縮図だとかそんなことを考えてみるのもいいかもしれない。この本のおかげでボルヘスに、バルガス=リョサに、ドノソに出会うことができた。
一説によるとこの本が文庫化されるとき世界の終末が近づくという本の一つ(未確認情報)。新潮社がなぜか頑なにハードカバーしか出さない。ちなみに「薔薇の名前」にもそうした風説がある。
インド独立の瞬間に生まれた子供たちが全員テレパシーの使い手だった! こんな話があの岩波文庫に収録されるんだから世の中わからない。
主人公は裕福な家で育つが、じつはそれは出産時の取り違えによるものであり、誤って貧しいほうで育ってしまった子供が復讐にやってくる。それも、真夜中の子どもたち全員を巻き込む恐ろしい方法で。
インドとパキスタンの分裂、人口抑制政策、そういったインドの歴史をちょっと頭の隅っこに入れておくと面白いが、昼ドラ的な入れ替わりの悲劇の要素のあるSFとして娯楽的に読める。権力を持った強い女性に対する嫌悪感がほんのりあるのが難点か。
ちなみに、「悪魔の詩」も読んだが、(亡くなった訳者には本当に申し訳ないが)こっちのほうが面白かった。あれは当時のイギリスのポップカルチャーがわかっていないと理解が難しい。
独自の神話的なヴィジョンで有名らしいんだが、邦訳あったっけ?
未読。
卒業旅行でパリに持って行った。たぶん時期的には最高だったと思う。とにかく血だとか死だとか堕落だとか退廃だとかそういうのに惹かれる人生の時期というのがあり、まさにそのときに読めたのは幸せだった。もっとも、所詮自分はそれらを安全圏から眺めていただけだったが。
同じく卒業旅行でパリに持って行った。残念ながらフランス語はわからないのだが、フランスのサンドイッチは最高だった。当時はまだピュアだったのでキャバレーやフレンチカンカンは見に行っていない。
未読。
未読。
未読。詩をあまり読んでいなくて申し訳ない。
ドストエフスキーの作品がカーニバル的、つまり一斉にいろんな出来事が起きてしっちゃかめっちゃかになって、日常の価値観が転倒する、みたいな内容。確かにドストエフスキーの作品は爆弾抱えた人間が一か所に集まってその爆弾が一斉に大爆発、的な内容が多い。
ただ、これ以上のことは覚えていない。実はあまり文芸批評は読まない。
未読。
疲れたので続編をやるかは不明。日本文学や哲学・思想は海外文学ほど読んでないし。まとめてみて、遠ざかっていた文学に久しぶりに手を伸ばしたくなった。
皆様も良い読書ライフを。
]]>テレビに監視装置とか日記つけたらダメとか少し古さを感じるし、洗脳したあと殺すという極めて非効率な展開は理解できなかった。
監視社会をテーマにした今風な作品はないかのう。
【追記】
サイコパス面白かったなあ。不幸を減らす営みが別の不幸や矛盾を生み出すのは興味深いと思った(こなみ)
-------------
自分たちの現実の方が上回っているという指摘は確かになあと思う。中国の信用スコアとか最たるものだよね。
ブラックミラーのランク社会とかに似てると思う。現実的で真に迫る描写がよかった(こなみ)
-------------
すまん。やっぱ監視社会だけでなく、絶望を感じさせる未来的なSF作品が見たい、という趣旨に鞍替えしたい。
-------------
華氏451度は懐かしい。読んだなあ。でも今思うと本を強制的に読ませないとか国力衰退に直結するからどうも現実感に乏しいような気がする。
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俺もケストラーの真昼の暗黒は大好きだ。まさかこんなマイナーな作品を知っている人に巡り会えるとは思わなかった。
ルバショフの心情の変化が非常に丁寧に書かれていて、そのほかの人物たち(リチャード、小男ローウィ、秘書アルロヴァ、イワノフなど)との回想の中で
革命家としての冷徹さと反革命と見なされうるヒューマニズムの拮抗と挫折が心を打った。あれは名作だ。
-------------
ハクスリーのすばらしい新世界も良い。
あれは社会の安定を第一に考えた世界の末路とその問題点とも言えるし、みんなソーマで幸せなのになぜ読んだ人に絶望を抱かせるのかという点においても難しくて考えさせる物語だと思う。酸素供給不足によって故意に障害を起こしたり、本嫌いにさせる洗脳を施したりすることで、一定数の人たちの本来の可能性を奪ったうえで安定させた社会には何の価値があるのか、と考えてしまう。
]]>1984
]]>文明レベルも道徳レベルも高いからってすばらしい新世界みたいな異世界に行きたいか?
]]>すばらしい新世界みたいに
]]>ぜひ読んでみよう!
]]>だから振り返って1のおはなし。あと、これけもフレに云々言うのではなくFO3/4への文句なのでご注意。
1のエンディング、みゆはんの「ぼくのフレンド」。
歌詞はとりあえず置いといて映像を見る。
廃遊園地がモチーフになっているように、世界観方面で不安を煽っていく。
実際作中でも露骨にポストアポカリプス的な要素が散見されて、実際人類は滅んだとまで作中で言われているわけで。
でも、それでも前向きに話が終わっているから、逆にFalloutへの不満が思い出されてしまった。
ちょっと話は変わるが、「ポストアポカリプス」的なフェチめいたものはわりと歴史的にサブカルチャーの中にあり続けた。
たとえば「ヨコハマ買い出し紀行」。最近だと「少女終末旅行」とか。
海外でいえば「マッドマックス」。ただこれはだいぶカルチャーの部分なのでゲームを見てみると、その中には「Fallout」という傑作が燦然と輝いている。
冷戦真っただ中で明日いきなり核兵器が頭の上に落っこちてくるっていうのがまああり得ない話ではなかった時代に生まれた作品が、そうした懸念が晴れた後の世代に影響を与えてできた作品と言えるのかもしれない。
「Fallout」はどちらかといえば「1984」とか「すばらしい新世界」の方向かもしれないが、ジョーク的なレトロフューチャー世界に準じているし、そういうロマンが詰まっている。
ことにこれらの作品に顕著なのが、「破壊のあとに生きる人間」というテーマだ。
「Fallout」の1、2を製作した製作会社の作品には特にこれが現れている。「war never changes」という言葉は「第三次世界大戦は石で殺し合う」という意味もあるのだが、大事なのは「世界が終わっても人びとは生きるために殺し合う」という明確なテーマを指すものだった。
わたしが初めて「Fallout」に触れたのは3だった。もともと「Oblivion」が大好きだったのでこれにも結構ハマったわけだが、もっとハマったのは「New Vegas」だった。そしてあとになってやった「4」は救いようのない駄作だと感じた。
なにが不満かと言えば、結局は「古い世界への郷愁」をわざわざ誘うような展開ばかりだったからだ。そのうえローカライズは「人は過ちを繰り返す」と訳した。
3のマップデザインを見てほしい。廃墟ばっかじゃん。戦争から何百年とか経ってるのに、ビルや建物はあんまり風化してない。
何が言いたいかといえば、「人が住んでない」ようにしか見えないのだ。
レイダーにはまともな拠点とかないし、ウェイストランド人の居留地なんていうのも生活感がまったくと言っていいほどない。
4はもっとひどい。風景が「せいぜい戦後20年とかじゃない?」という程度なのだ。おかしいだろ!
その上4ではロールプレイの幅があまりにも狭すぎる。
オンラインのヤツはやっていないのだが、正直こんなゲームを出していくのならBETHESDAには二度とFalloutシリーズを作らないでほしい。
まあ、それは無理があるのでわたしはNVのスタッフが作ってる「The Outer Worlds」を楽しみにしておくということで、愚痴おしまい。
]]>そうすると、日本と同様にたくさんの種類のランキングが出てくるが、これらをひとつひとつ紹介するのも退屈だ。
だから、それなりに信頼がありそうないくつかのランキングを選んで、それらにくり返し選出されている作品名をここに挙げてみたいと思う。
なにをもって信頼があるというのかは難しい問題だが、だいたい以下のような基準を満たしているランキングだけを取り上げることにした。
・英語圏文学に偏っていないこと
英語で検索しているからには、英語で書かれた小説が多くランクインするのは当然なのだが、英語圏に限らず、世界の文学を選出の対象にしていることを条件とした。なので英米文学オンリーとかなのは避けた。
・あまりに最近の小説や大衆小説を選んでいないこと
2000年以降に発表された小説の割合が高すぎたり、「ハリー・ポッターシリーズ」のような、あまりにエンタメ寄りの小説を選出しているものは除外した。
「ハリー・ポッター」が文学かどうかは知らないが、それが文学ベスト100に選ばれているランキングが参考になるかというと、あまりならないんじゃないかな。
・古今東西の作品から選ぼうとする意思が認められるもの
どのランキングにしても19世紀以降の西洋文学に偏りすぎなのだが、そこはもう仕方がない。
このような基準で選んだランキングは以下の4つ。検索すればソースはすぐ出てくると思う。
・ガーディアン誌による「The 100 greatest novels of all time」(いつ誌上に掲載されたのかはわからなかった)
・Goodreadsによる 「Top 100 Literary Novels of All Time」(国内でいうと読書メーターや読書ログみたいな位置づけのサイト。ユーザーが投票して選出している)
・Modern Library(アメリカの出版社)による「100 best novels」
・アメリカの文学者Daniel S. Burtによる「the Novel 100: A Ranking of the Greatest Novels of All Time」(同タイトルの書籍がある。Burtは英文学の講師をしていたらしい)
4つのランキングのうちすべてに選出された作品は、ナボコフの「ロリータ」と、ジョイスの「ユリシーズ」の2つだった。ロリータすごい。
4つのランキングのうち3つに選出されたのは、以下の28作品。
タイトル | 作者 |
---|---|
インドへの道 | フォースター |
アメリカの悲劇 | ドライサー |
アンナ・カレーニナ | トルストイ |
すばらしい新世界 | ハクスリー |
回想のブライズヘッド | イーヴリン・ウォー |
キャッチ=22 | ジョセフ・ヘラー |
ドン・キホーテ | セルバンテス |
失われた時を求めて | プルースト |
フィネガンズ・ウェイク | ジョイス |
見えない人間 | ラルフ・エリソン |
ジェイン・エア | シャーロット・ブロンテ |
白鯨 | メルヴィル |
アメリカの息子 | リチャード・ライト |
ノストローモ | コンラッド |
オン・ザ・ロード | ケルアック |
百年の孤独 | ガルシア=マルケス |
カラマーゾフの兄弟 | ドストエフスキー |
ライ麦畑でつかまえて | サリンジャー |
善良な軍人 | フォード |
怒りの葡萄 | スタインベック |
グレート・ギャツビー | フィッツジェラルド |
緋文字 | ホーソーン |
響きと怒り | フォークナー |
ブリキの太鼓 | ギュンター・グラス |
崩れゆく絆 | チヌア・アチェベ |
灯台へ | ヴァージニア・ウルフ |
火山の下で | マルコム・ラウリー |
嵐が丘 | エミリー・ブロンテ |
このうち22作品はすでに読んでいた。
けっこうそれっぽいタイトルが並んでいるように見えるが、日本ではほとんどなじみのない作家も中にはいる。ジョセフ・ヘラーとかフォード・マドックス・フォードとか。
フォードの「善良な軍人」が翻訳されているかはわからなかったが、これを除けばすべて翻訳で読むことができる。すばらしい。
12/19追記
ブコメの指摘から、フォードの"The Good Soldier"(上では「善良な軍人」と訳した)は、「かくも悲しい話を…」という邦題で翻訳されていることがわかった。ありがとう。
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