はてなキーワード: ごみ箱とは
例えば出張時の申請書だとかコロナになった時の休暇の扱いはどうなるかとか
そういう手続きについて説明された時に「おそらく、いや絶対に子の職場でも同じ仕様に違いない!教えてやらねば!」と書類のコピーを持ってきて渡してきたりするが
こっちの職場では口頭のみで書類いらないんだよなあとか書類の様式が違うんだよなあということがけっこうある
面倒なのでいつもは適当に話を合わせていたが
さっき話の流れでついきっぱりと「うちでは提出の必要はないと事務員に言われた。職場によって違うのではないか」と言ったらものすごい目つきで睨んできてそれからあからさまに不機嫌になり一言も喋らなくなった
以前にも似たようなことがあり、その時も聞かれたことにはっきりこうだと答えたら死ぬほど機嫌を損ねられた
母は祖父母に虐待されていたらしく、きつい言葉を一切使っていないただのシンプルな返答でもただ口調がきっぱりしているだけで
トラウマが蘇りめちゃくちゃに罵倒されて殴る蹴るの暴行を加えられたような痛みが心に走り、祖父母のように恐ろしい虐待をされたと思い込んでしまうらしい
じゃあ何か、これから一生、例えば今回の場合なら「ウチの職場でも同じことを言われてこの書類を提出しろって言われたんだ!ありがとう」って毎回必ず嘘をつかなければならないのか
ウチじゃそんな書類いらなかったなー、へーそうなんだ同じ職種でも職場によって違うんだね、って会話は一生許されないのか
こちらは口にしたことはないが母からは何度も何度も何度も「キチガイ」「お前は頭がおかしい」と言われることがある
黙って耐え忍んでいる
それを一生続けながら、虐待に苦しんだ可哀想なママの心のケアのためにイエスマンで居続けなければならないのか
私はあんたよりもっともっと比べ物にならないくらい酷い虐待をされたのよ、と言われて可哀想比べで負けたら一生感情のごみ箱で居続けなければならないのか
27日、名古屋地方裁判所で開かれた初公判で、藤川被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
続く冒頭陳述で、検察側は「被告人は過去に7回の交通違反があり、事故直前、爪切りの中の爪を、車内のごみ箱に捨てようと脇見運転しながら交差点に進入した」などと指摘。
合掌。
こういうの、まれに親への怨恨で、子供が高校卒業したとか、小学校に入ったとか、
最もダメージを与えられるタイミングで〇すことがまれにあるからなあ。
何らかのWebサイトで会員登録をする場合に、普通は広告のメールなんかを送らないようにしてくださいというところにチェックを入れていると思う。
しかし、メールを送らないように設定してあっても、「重要なメール」は設定を無視して送ってくることがよくある。
最初は腹を立てて、Gmailでフィルターを設定して直接ごみ箱に直行するように設定していたのだが、
ある時から、これは企業が消費者とどのような関係を結びたいのかを判断する材料になるのではないかと思って最近は積極的に集めるようにしている。
サービスが終了するというレベルであれば、メールを送らないようにしてくれと設定してあっても重要なメールとしてユーザーに送ることも許容されると思うが、
単なる広告レベルの内容を、重要なメール扱いにして、ユーザーにメールを受け取らない選択肢を与えない企業はクソだなとか、
プライバシーポリシーの変更、利用規約の変更を重要なメールとして送ってくるのは、個人的には不要だがまだ理解ができる範囲だが、
月末の保有ポイントの通知のメールを設定で受け取らないようにできない、
ヤマダデンキとリクルートに関してはクソ度が高いなと思っている。
新しいアプリをリリースしたからインストールお願いね!っていうメールを重要なメール扱いして送ってくるエポスカードは、
長年利用していて、ブラックカードまで使っているが解約してやろうかと思ってきている。
・夫、私は現在まで何の症状もなし。
→ 7日目、夫の職場より、出勤に当たり待機日数を保健所に確認するよう指示あり。保健所に電話。リダイアルしまくってつながる。連絡漏れらしく謝られる。配食について話あるも、あと数日で自宅待機が明けること、また、自分たちで賄えており、特に困っていないので断る。要らない仕事を増やしたくないし、困っている人の対応を優先させていただきたい。保健所の皆さんも大変だが、お仕事踏ん張っていただきたい。
・6日目、私の職場から「発症日をゼロ日とし、10日プラス7日間待機」と連絡あり。その後、「行政からルールの変更を受けて待機日数変更の可能性あり、追って連絡する」と連絡あり。お金どうなるのかなぁ…と若干の不安と職場に申し訳なさを感じつつ、考えてもどうしようもないのでゼルダする。象とトカゲまでいった。次ラクダ。ビールは夕方までおあずけ。
→7日目、私の職場より連絡あり。10日目の2月7日月曜より出勤とのこと。ロンバケ終了。日曜に体調に変化ないか会社から連絡があるとこのと。「仕事いっぱいたまってるで笑」とのこと。…ハッスルします。マスク必須、黙食等、出勤に当たってのルールを伝えられる。
・学校からタブレットと配付物届く。ポストイン後電話もらって取りに行く。課題を進めるよう伝えられる。
紙皿、紙コップ、割りばし、プラスプーン、使い捨てごみ箱。ごみは袋を渡しておき、密封させる。
・常に窓を少し開け、若干すきま風ピューピュー状態にしてる。
・買い物は、生協とネットスーパーで賄う。ネットスーパーは当日、1日後は予約でいっぱいだったため、2日後に届く。ありがてぇ…
・玄関のコルクマットが汚かったので、オーバーザサン聞きながら張り替えリフォームした。きれいになった。
・ブコメいっぱいついてたので読んだ。優しいコメありがてぇ…沁みた。取り繕わず書いたので、一事例として、このようなことが起こり得ると思ってもらえれば結構かと。
今に始まったことではないけど、駅の女性用トイレの使い方がひどい。
職場に向かう前に駅のトイレを利用させてもらうと、糞尿が飛び散っている状況までは(滅多に)ないが、毎回と言っていいほど個室の中にゴミが置かれている。
うまくちぎれなかったペーパーや落ちた毛は別にいい。それさえ拾えとは思わない。
私が許せないのはフリーペーパーやスタバのドリンク、食べかけのハンバーガー、さらには家庭ごみと思しきそれなりの大きさのビニール袋など明らかにトイレの用途を逸脱したものの放置だった。個室内のごみ箱に無理やりつめこんで蓋が閉まらなくなり、本当に捨てたい衛生用品が捨てられない。
またパウダールームの台には使用済みコットンだの化粧品だのレシートなどが転がっている。
近頃は駅のゴミ箱が撤去されて、ちょっとしたゴミの処理に困るのは誰しもそうだよ。だからってその辺に置きっぱにするのはどうなの。自分に潔癖の気があるのを差し引いてもやっぱり汚い。世の女性たちはどう思っているんだろう。街中の綺麗な女性の中にもこうしてゴミを置いていくことに抵抗がない人がいるんだろうか。すごくガッカリだ。立つ鳥跡を濁さず、って知ってる?
末筆ながら、そんな場所をお掃除してくださる方々には日々感謝しています。綺麗に使ってくれてありがとうございます、の貼り紙がぼろぼろで心が痛いですが……
なんか心がささくれ立ってるから上司から自席のごみ箱捨てといてって言われただけでもイライラしてる
社内にごみ回収が入らないから自分で捨てに行かなきゃいけないってのにもムカつくし自分の席のごみ箱なのに通りすがりのおっさんらがごみ捨ててくのもムカつくし鼻かんだティッシュとか入ってるのもムカつくしこのごみ箱がいっぱいだからって上司の席にもごみ箱はあるんだから困らないはずなのにわざわざ捨ててきてって言われるのにもムカつく
通りすがりのおっさんにごみ捨てられたくないから机の下に隠してるのに気づいたらごみ増えてるのもムカつく 誰だよ
そんでごみ箱隠してるのにいっぱいだって気づくってことは上司もこのごみ箱に捨ててるってことじゃねーかムカつく
数年前に興味本位で登録してみた大手転職サイト。登録した当初こそ、届くメールの内容をチェックしていたものの、
ここ数年は毎日のように届く勧誘メールをごみ箱に捨てるだけの日々。
そんな中、出張帰りの新幹線でメールをチェックするといつも「増田様に是非お会いしてお話したいと思います!」という定型的なタイトルではなく、
「社長の亀井(仮名)です。沖縄から一緒に世界を変えていきませんか!」というメールが届いた。
社長と沖縄という文言にひかれた私は思わずメールを開いて内容を確認してしまうのであった。
<届いたメールのざっくりした内容>
・まずは一度、情報交換をさせてほしい(これは良くある定型文だな)
当日の出張でメンタルがやられていたのか「沖縄で働く」という甘美なフレーズでひとしきり妄想の世界に旅立ってしまった私は、
さらに妄想の世界に旅立とうと会社のHPをチェックすることに…。
・社長の誕生日とか、バレンタインデー、ホワイトデーとかイベント多し
・両親も含めて内定式
と、頭の中がマンゴー一色になったところで給与面はどうなるかと見てみたところ、
そこから先は思い出したくない。身分証を出して、「あなたがしたのはキャッチという犯罪行為で~」と路上で警察官2名から懇々と説諭を受け続け、彼らが帰った後に、暗い顔をした店長とM主任が地下のお店から出てきて、「ちょっと来い」と事務所に呼ばれ……面接の時のソファに座った私と、左隣に主任がいて、店長は斜めの位置にあるパイプ椅子に腰かけていた。
「すいませんでした」
店長はパイプ椅子をちょっとずらすようにして身を乗り出した。ガラス張りのテーブルの上にあった煙草とライターをガチャガチャと手に取る音がする、と思った時だった。
「誠に申し訳ありませんでした!!」
M主任が謝ったのだ。直後、「私の責任です」という小さな声が聴こえた。
・あなたが警察に払う罰金は50万円。S店とM主任で25万円ずつ肩代わりする
・もう二度としないように。次はクビにする
といったものだった。
優しい人達だった。私のような盆暗に対して、ここまで優しい嘘をついてくれたのだから。今ではわかる。あの時、警察は私とS店を指導するだけで済ませてくれたのだ。
状況が違ったら、普通に逮捕されていたかもしれない。あの場で解放されて、しかも私が罰金の納付書をもらっていないということは、そういうことなのだ。
M主任には頭が上がらない。もし、もう一度会うことがあったら何万円でもおごるし、「百万円貸してくれ」と言われたら迷ってしまうに違いない(貸さない)。
なお、当時のキャッチ行為の規制基準においては、路上の客に声をかけた後に何メートルも付いていったり、身体に接触しない限りはセーフだったようだ。一部の悪質な店は、警官の目が届かないビル内で付きまといや身体接触などをしていた。
大学の講義に出ながら、S店でのアルバイト(キッチン、ホール、店の前に立つ案内係)に週4でシフトに入る生活を続けている間に2年が過ぎた。単位はけっこう落としていた。履修しても半分ちかくは落とすので、できるだけ多く登録するようにしていた。教職課程も取っていたため、割とぎりぎりで卒業した感がある。
この年が転機だった。キャバクラの黒服の仕事にのめり込んでいた私の時給は、この年の秋に一気に1,600円に上がった。理由はシンプルで、『付け回し』というポジションを任されるようになったからだ。
すでに私の先輩は、店長とM主任とイケメンだけになっていた。後は、2人の社員と2人のアルバイトが私の後に続く。ここまでの間で、お店で働き始めたのは10人以上はいただろうか。みんな、あっという間に辞めていった。
この業界は、はっきりいって申し訳ないのだが、中途半端な人生を送り続けた挙句に流れ着いた人間が多い。負け癖がついている。だからすぐに諦めるし、ふてくされるし、誘惑に負けて嬢を口説いたり、物を盗んだりして――制裁を受ける(後述)。
『付け回し』の仕事をざっと説明する。要すると、女の子をどの席につけるか決める人だ。スナックだとチーママがやっている。併せて、各席の料金状況をチェックする。フロアの中央から客席を常に見渡して、嬢の配置をどうするか考え続ける。
このポジションは、自分の成果を数字で把握するのが難しい。というのも、いわゆるABテストというやつができない一発勝負系の仕事なので、自分が決めた配置が果たして正しかったのかすぐにはわからない。
でも、時間が経つとわかる。ちゃんとした人が付け回しをやると、ゆっくりと、じんわりではあるが、お客さんが増えていく。一見さんがまたお店に来てくれ、月に何度か来てくれるようになり、やがては常連になる。店長やM主任のレベルだとそうなる。
そのお客さんに嬢を付けた時の反応を1回1回ちゃんと見ていて、それに応じて次はどの嬢を付けようかを思案し、試行錯誤を繰り返し、やがてそのお客さんの嬢の好みを理解するようになるからだ。それだけではなく、お客さん同士の空気を察して、喧嘩が起きないようにする心遣いも忘れない。
お酒が入っているうえにそういう気質の人が多いので、しょっちゅうとは言わないが喧嘩が起きる。例えば、当時のM主任は、カラオケでほかのお客が歌えないほどに曲を入れまくる人がいると――それとなくデンモクを操作して曲が流れる順番を変えたり、嬢を利用して歌わせないように場をコントロールしていた。
女の子の側でもそうだ。
彼女らもプロだが、やはり年若いので、「嫌な客」「苦手な客」「うざい客」みたいなものがある。反対に好みの客もあるわけで、一流の付け回しをする人は、そのあたりの機微を理解しながら客と嬢との最適な組み合わせをシナジーとして導き、実行に移せる。
私はその域に達することはできなかった。私が付け回しを任される時というのは、店長か主任がそのポジションを離れざるを得ない時だけだった。
実際、私はあまりセンスがなかったと思う。お客さんに怒られてばかりだった。私が付け回しをしていた時の一見さんのリピート率は2人の先輩に比べて低かったし、お客さん同士が喧嘩に発展する前に止められないこともあった。
ある時などは、あるお客のグループ(今でいう半グレ風の人達)が、堅気な感じのお客を店内で突然ボコりはじめた。カラオケのトラブルだった気がする。
その半グレは堅気の若者のところへ行き、いきなり胸倉を掴んで殴りつけ、引き起こし、ガラス卓の上に叩きつけた。そして、足で何度も胸や腹を踏みつけた――近くにいた嬢が絶句して吐き気を催していた。別の気丈な子が肩をさすって慰めている。
また別の大柄の男が、殴られた男を引きずり起こし、その頬に一撃を加えて地面に引き倒したところで私が止めに入った(判断が遅い!)のだが、ヒートアップしていた彼らを抑えるのがやっとだった。店長やM主任だったら、リアルファイトになっても目線と対話だけで事を収めるし、そもそも喧嘩になることがまずない。
結局、私が物理的な意味で間に入って無理やり止めた。もみ合って、もみ合って、「もうやめてください!」と半分キレながら叫んで、それでようやくなんとかなった。殴られた人は、もちろん料金なしで帰ってもらった……後で警察官が店に事情聴取に来ることもなかった。
私には付け回しの才能がなかった。『一応できる』というだけの交代要員であり、それ以上でも以下でもなかった。嬢達は、私を憐れんでか、明らかにおかしい付け回しに対しても苦情を言ってこなかった。一部の子は、「あのお客さん私に飽きてたよ」とか、「なんで今代わらせたの。指名の話してたのに」とか、「あの子が芸能人の卵だから楽なお客さんにばっかり付けてるの?」とか、ちゃんと本音を伝えてくれた。
でも、ほとんどの女の子(特に20才以下の若い子や、逆に30代半ば以降の子)は、私を憐れんでか、苦情すら言ってくることがなかった。信頼されていなかったのだ。
さて。そろそろ(後述)の話をやりたい。
この年の秋だった。イケメン先輩が罪を冒したのは。私の価値観のターニングポイントになった体験でもある。
お店の女の子、しかも上位数人に入るほどの人気で、そのうえS店のお客さんと付き合っていた嬢(以下Tちゃんとする)と交際していたことが判明したのだ。
なぜわかったかというと、怪しいと感じたそのお客さんがTちゃんの携帯を盗み見たところ、イケメンとの睦言のやり取りが画面に映っていたということだ。噂だから、真実かどうかはわからない。でも、浮気はバレてしまった。
嬢との恋愛は大きな罪だ。キャバクラなどにとっての女の子というのは、大事な商品なのだ。マクドナルドでいえばハンバーガーだ。店員がハンバーガーを盗んで食べたら処分されるだろう。そういうことだ。
しかも、前回の記事で、S店というキャバクラの母体が芸能事務所であることを述べた。Tちゃんはそこに所属している子だった。今でもたまに、テレビのバラエティで見ることがある。その度に、「あんた成長しすぎやろ!」と唇を尖らせて食い入るように番組を見ている私がいる。
この時の私や、私の後輩達は、このことが問題になったのをイマイチ信じることができなかった。というのも、イケメンとTちゃんとの間柄は、スタッフ内では公然の秘密だったからだ。お店が終わった後のミーティングでは、イケメンに対するTちゃんの態度が違った。なんというか、口喧嘩がこなれているというか、恋人同士が醸し出す雰囲気だった。
勤務中もそういうことがあった。Tちゃんはお酒に弱かった。カクテルならば、どんな嬢であってもリキュールを一滴か二滴しか入れない。でも、ボトルやシャンパンとなるとそうはいかない。ごまかしが効かないのだ。特に、シャンパンを卓の上で薄めるわけにはいかない。
そんなこんなで、稀に、酔いつぶれたTちゃんが私のいるキッチンに入ってきて、ビア樽(ビールの詰め替え用のタンク)に腰かけることがあった。うわごとを呟いたり、ボウっとしたり、どこか一点を見つめるようにしたり、急にキレだして携帯電話をごみ箱にシュートしてトイレに駆け込んだりしていた。
ある時、Tちゃんが携帯をごみ箱に叩き込んだ後、イラついた声を上げ、キッチンを飛び出そうとした時だった。ガンッ!という音とともに、キッチンの出口にある真四角の排水溝にはまり込んでしまった。ガンッ、というのは排水溝の鉄板が跳ねた音だ。
イケメン先輩の動きは速かった。いつもであれば、廊下に立っている嬢が貧血で倒れたりしても、涼しい顔をして対処に入るのだが、Tちゃんが排水溝にハマった時は違った。「すぐにキッチンのドア閉めて!お客さんに見える」と血相を変えて対応に入ったのだ。
イケメンの声と同じタイミングで私は、キッチンのドアを閉めにかかっていた。酩酊状態で泣き出したTちゃんを救う(掬う)役目はイケメンに任せて、懐中電灯を点け、排水溝に落ちたTちゃんの私物を拾い上げる。
その際、イケメン先輩が、Tちゃんに「馬鹿。気いつけや」と優しく呟いたのを覚えている。京都弁だったのでうまく思い出せない。
だからこそ、イケメン先輩が犯した罪をすぐには意識できなかった。
ある日の営業終了後だった。暗かったホールの照明の光度が上がって、店の片付けが始まって、嬢がみんな帰って、皿洗いや店内清掃もみんな終わった頃に、「そこに座れ!」という声が響いた。店長がお店の入口からやってきて、片付けをしていたイケメン先輩を一番奥の席に座らせたのだ。傍らには主任もいた。
私や、ほかの役職のない社員やアルバイトは店を出ていこうとしたが、店長が「いいからそこにいろ」と言った。私は、扉を1枚隔てたキッチンにいた。声はよく聞こえなかった。扉の隙間から、奥の席で事情聴取を受けるイケメンの後ろ姿が見える。
細々とした声で、Tちゃんと付き合っていた事実を説明していたと思う。事情聴取は5分も経たないうちに終わった。というのも、「オメー何してんだよ!しかも客の女と付き合って。おい!ふざけんな」と、急に店長がヒートアップしたかと思うと、ガラスの卓にあった灰皿を、イケメンの顔めがけて投げつけた。
おそらく口周りに当たったのだろう、イケメンが顎のあたりに手をやった途端に店長は立ち上がり、イケメンの顔を殴打した。M主任が丸椅子から立ち上がって止めに入るも、店長に突き飛ばされて断念した。
床のカーペットに仰向けに倒れたイケメンの上に跨り、店長が何度も何度も、その端正な顔に鉄拳をぶつけていた。イケメンは、「すいません、すいません!」と謝り続けていた。
耳に入っていないかのごとく、何十発もイケメンを殴り続けた店長だった。ある瞬間に、ふと立ち上がって、イケメンの体をサッカーボールみたいに思いっきり蹴飛ばすと、「ボケが」と呟いて、私達のいるキッチンの横を通って近くの席に座り、どこかに電話をかけ始めた……。
その後、イケメンが泣きはらしながら、血だらけの顔でホールをうろついていたのを覚えている。
(続きます)