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はてなキーワード: 大根役者とは

2024-02-14

推し活」現象に対する疑問

前々から推し活」というものにうっすらと疑問や違和感を持ってきたが、最近少しずつ言語化できるようになった気がするので、ここでまとめておきたい。

第1に、「推し活」においてはドラマ映画などの作品の内容や質が軽視されていることである

昔ながらの映画ファンは、宮崎駿の「ナウシカ」「ラピュタ」は素晴らしいけど「ハウル」は意味からないとか、黒澤明の「七人の侍」「椿三十郎」は凄いけど「影武者」はスケールが大きいだけで内容はつまらないとか、三船敏郎は黒澤映画では神だけどそれ以外では大根役者でむさ苦しいだけだとか、そういう話を当たり前のようにしてきた。

しかし「推し活」をしている人たちは、その当たり前のことを許さない。「推し」が出演している映画ドラマについて、「あれは出来がよくなかったね」と言ってはいけない雰囲気が強く存在する。事実、近年の日本ドラマレベルが高くて面白いという話は全く聞かないし、「個人の感想」で言えば5分と見続けられないレベルだと思うが、Tverの視聴回数はドラマが上位を独占しているという。これは、ドラマ映画が「推し」を鑑賞するための舞台背景でしかなくなり、その内容や質が軽視されていることを意味している。

最悪の結果になった「セクシー田中さん騒動について、その背景には間違いなく「推し活」がある。つまり現在ドラマ作りは、優れた原作脚本を土台にして配役を決めるという当たり前の順番ではなく、まず「推されている」人気の俳優アイドルキャスティングが先にあり、その後に適当な(人気と知名度がありそうな)漫画原作を探す、という逆の順番になっているのだという。そのように、日本ドラマ制作現場は、主要な視聴者顧客である俳優アイドル推し活をしている人々の期待に応えることを優先してしまっており、当然ながら原作者の意図や想いなどはほとんど重視されない結果になる。

第2に、「推し」に不祥事があった場合精神的なリスクが大きすぎることである

普通映画ファンなら、たとえ宮崎駿セクハラ疑惑文春砲を浴びたとしても、当たり前の話、「ラピュタ」の面白さまで否定されたとは感じないだろう。しかし「推し活」をしている人たちは、「推し」の全人格・全人生にわたって推しているので、「推し」が不祥事文春砲を浴びてメディアから消え去ってしまった場合、「推し」の出演作を鑑賞するのもつらくなり、精神的に病んでしまうことになる。当人だけのことな自己責任だが、大抵の場合は友人や家族を巻き込んで、周りも疲弊させることになる。

第3に、最終的に犯罪行為人権侵害擁護してしまうことである

昔ながらのプロ野球ファンなどは、例えば巨人選手経営陣に何らかの不祥事があった場合巨人ファンが真っ先にそれを批判することも普通だった。しかし近年の「推し活」の場合、旧ジャニーズ宝塚問題で露見したように、「推し」の不祥事パワハラや性加害のような事案にあたる場合でも、完全に無視スルーする人はまだましなほうで、それを全力で擁護したり、報道を虚偽と決めつけたり、被害告発者をバッシングする人たちが目立った。当然外野には全く理解されないし、犯罪行為肯定にもなるので、SNSでは大炎上するし、やはり精神的に疲弊して病んでしまうことになる。「推し活」の内部からパワハラや性加害を反省してなくそうという主張や運動は、残念ながらほとんど皆無に近かった。

2024-02-05

人生ドラマ

殺してくれ。最後まで俺は大根役者で幕を引くのさえ自分ではできない。どうしようもなく煮ても焼いても食えない大根

なんとなく生きてるからなんとなく殺してくれ。

2024-01-30

責任者責任逃れするのはどこでも起こるんだなぁ

脚本家原作無視のクソ脚本書いたとして、それを通した上役ではなく脚本家やり玉に挙がる。

大根役者のクソ演技はそれをキャスティングした人ではなく大根役者やり玉に挙がる。

裏金作りで末端の会計担当者を蜥蜴の尻尾切りする対応に対して議員本人の責任を問う声と同じくらい他の事案でも責任者をもっと追求する声が上がってもいいのになぁ、と思う。

anond:20240130113337

ドラマスタッフ側にもいろいろ事情はあるとおもうんよ

そういう複雑な役柄を要求されても日本国内じゃ大根役者しかそろえられませんとか

でもなら最初に「できらぁ」とかいうなっちゅうはなし 原作よく読めほんまにできるんか考えっちゅう話

 

アニメ化なら氷の海にキャラを飛び込ませようが死なないんだから

今後はアニメ化でほんとにいいとおもう←根本的再発防止 

2024-01-27

なんで大根って誹謗中傷の的にされるの?

大根役者とか大根足とか、ひどくない?

おいしいのにさ??

2023-12-29

anond:20231229072248

素人男優を務めるのは実は厳しい

主演が大根役者でも脇を名優で固めれば見れるようになるというのはドラマ映画世界では広く知られていることだと思うがAVにも同じことがいえる

見た目だけいい演技素人若い美人処女作からそれなりに見られるものを撮られるのは男優の力量のおかげ

2023-10-25

宝くじ競馬をやる人間大根を食べてはならない

大根役者は、大根はどんな食べ方をしても当たらないことから来てるんだってさ。

2023-10-17

anond:20231016153803

ハマスは、イスラエルエージェントだったんや

ヨコハマ正金銀行というのもあった

ハムham)は肉のハムと「演技過剰で下手な大根役者

ハム(hum)は蜂の羽音

2023-08-18

何が辛いって

やるべきことする時間がないとか

体が辛いとか

3日の予定が何週間もかかってるとか

アレがどうしてもうまくできないとか

かに連絡つかないとか

偽物ばかり見てしまうとか

却下ばかりされるとか

楽しむ余裕ないとか

どうしてもあの席に座りたくないとか

さっぱり売れないとか

すごくいろいろあるので

 

楽しそうに見える人は大根役者に違いないと思ってる

2023-04-20

anond:20230420114445

リアルな演技を大根役者や棒読扱いするのやめてほしい

日本映画世界覇権を握る鍵は「時代劇」だと思う

事務所タレントがドアップで叫んだり大根役者がボソボソ喋るブロッコリー映画では世界覇権はほぼ絶対到底ムリ!

日本映画の活路を世界へ拓くのは時代劇

から海外七人の侍メチャ人気やん?

侍が生きた時代の旧き日本原風景いぶし銀時代劇役者しか出せない雰囲気

これだけでも一定の人気は見込めるが世界にはまだ足りない。

ワイはこれにアニメ演出を取り入れる(監督気取り)。

とにかくチャンバラシーンをCGフル活用してアニメ顔負けの演出かにしてド派手にする(お姉ちゃんは出さなくていい)。

定番フォーマット勧善懲悪から一捻りして陰のありつつも憎めない業を背負う悪役を出す(鬼滅のパクりね)。

主人公はもちろん転生したことにする。転生元はカリフォルニアヴィーガン山火事で焼け死んだと思ったが目を開けたら江戸の町娘に看病されている。

海外ウケるために禅の思想みたいのをそこかしこに取り入れる(公式ヨガマット発売)。

どや!







追記

思いのほかトラバブクマ集まったな。みんなサンキュー

やっぱ握りてーよな。覇権!。

ラストサムライゴーストブツシマみたいに海外制作のほうがってブコメがあるけど、いやいやそれハリウッド映画やん!!

ハリウッド映画が圧倒的なスタッフ層と莫大な予算にモノをいわせればそこそこのレベルになるのは約束されてるんだからそれで勝っても当たり前ってもんでしょ。

そんなんで得た勝利じゃ、ぜんぜん握ってないよ!握ったことになんないなんない(覇権)。

まあ、そんないうてもワイが握ることになったら(メガホン📢)、NEVADAに広大なセットを組んでみたいなのはやるかもしれん。金出してくれるかな?イーロン。

主演はもう決まってんのよ。はてなー満場一致で納得のあの俳優。まあわかると思うけど。

そう、

鈴木亮平

まず主人公の中身はカリフォルニアヴィーガンから英語ペラができることは絶対条件。そして演技がバチュギュンにウメェことが絶対条件(2回目)。

ベイエリア江戸とのギャップに揺れ動く主人公内面を深く描き切る必要があるからね。

亮平ならワイがいちいち五月蠅くしなくてもやってくれるでしょ。まあそこは心配してない。

そして陰のありつつ深き業を背負いし憎めないライバルなんだけど、これは悩むところじゃん?

まあこれはね、普通に考えて。

山田孝之

とか、思うやん?

ぶっぶー!ですわ!!

そこはさ、やっぱホラ、

東出昌大

あり得そうやん?

ビッビー!(安西先生奥さん)残念でしたー!

ちょっと業が深すぎたね。

いやー悩むわ。

今度こそ本当に発表するで?

いくぞ?

ジャカジャカジャカジャラジャラララ……

小松菜奈

うん。

そうなんだわ。

ここで女性を投入というね!

菜奈の演技力スタイル眼力、どこをどう見ても陰のありつつ深き業を背負いし憎めない美しく悲しき業を深く背負った剣豪の魂を宿すにふさわしい器だと確信したね(会ったこと無いけど)。

実はマーティン映画にも出たことあるからその辺はなんも心配してない。あ、マーティンってのはスコセッシのことね。

2023-04-18

三大語源を知らない言葉

(※諸説あります

ざっくばらん

「ざっくり」と「ばらり」という擬態語を合わせたもの江戸時代から使われ出した

大根役者

大根は滅多に食当たりをしない→当たらない役者という連想から

チャック

巾着に由来

ネコババ

猫がうんちを砂をかけて隠すところから。ババはうんちのこと

大丈夫

丈は1.7mであり、丈夫は成人男性の意。そこから大丈夫は立派な男性→しっかりしている→間違いない と意味派生した

いかさま

如何様(どのように)からいかにもその通り→いかにも本物に見える→インチキ の意味になった

一か八か

博打で、丁か半かの上部分が一と八に見えるから

うんともすんとも

「うん」は返事で、すんは語呂がいいから付け足された

お節介

すり鉢の溝の詰まりをとる道具を切匙(せっかい)といい、他人の内に入り込もうとする様から。節介は当て字

かかし

田んぼスズメを追い払うために魚や動物を焼いて追い払った「嗅がし」が語源

ごまかす

江戸時代お菓子胡麻胴乱(ごまうらん)」の中身が空洞だっため

老舗(しにせ)

似せて行う、家業を継ぐという意味の「使似す(しにす)」から。老舗は当て字

ちんぷんかんぷん

江戸時代に、外国人の話す言葉に似せて作られた言葉

八百長

明治時代八百屋の長兵衛の通称八百長」より。長兵衛が囲碁でわざと負けて相手のご機嫌をとっていたため

ろくでなし

水平の意味である「陸(ろく)」を否定した「陸でなし」より

へなちょこ

粘土(へな。質の悪い土)のお猪口(ちょこ)、つまり出来損ないのおちょこという意味から

てんてこ舞い

江戸時代の手古舞(てこまい)の音が「てんてんてこてこ」と鳴り、明るく踊る様から意味が転じた

チョロい

江戸時代の小型船を「ちょろ」と呼び、その運転簡単だったところから

よく寝るため「寝子」と呼ばれた、または「ねーねー」と鳴くため「ねー子」と呼ばれたこから

チャラい

チャラチャラしているの略語。「ちゃら」は江戸時代から使われており、おしゃべりな人の話ががちゃらちゃら聞こえるところから

すっぱ抜く

すっぱは忍者意味忍者が刀をいきなり抜くことから

天ぷら

ポルトガル語の「テンペロ」から

コロッケ

フランス料理の「クロケットから

サバを読む

昔は冷蔵庫がなく鯖を早く売る必要があり、適当に数えていたこから

マジ

真面目に、が転じてマジになった。江戸時代から使われていた

ビビる

平安時代に、大軍が動いて鎧が触れ合うと「びんびん」と鳴り「びびる」音と呼んでいたこから

ヤバい

江戸時代の矢場(射的場)で売春が行われており、「役人から目をつけられたら危ない」ということから

ショボい

江戸時代に小雨が降り続く様を「しょぼしょぼ」と表したことから

あと一つは?

2023-02-27

本日の食べられる人間こちら!

大根

たらこ

・桃尻

もやしっ子

たけのこ族(過去に採れたもの真空パックしています

大根役者

りんごのほっぺ

・瓜二つ

大根あたまにごぼう

他にリクエストがあったら言ってね!

2023-01-18

anond:20230117222207

直感的には長い間トレンディドラマ成功二匹目のどじょうを狙いすぎた。その全盛期と違って、製作者側はプロダクトアウトな姿勢ドラマを作れなくなった。

90年代は憧れるロールモデルがはっきりしていた。オシャレで女性キャリアでみたいな。そうであれば簡単大根役者OKだった。今は、どんな自画像を描いているか不透明時代製作者は、社会でどんな価値が求められているんだろうとマーケットインしていかないといけない。そこに演じる側の難しさがあるんだろう。

2022-12-05

どこかの党員の子から面白半分で公立施設に優先的に就職させてもらって虐待問題を起こすよ

試験機関幹部に話を通せて医師看護師法曹資格も裏から取るし超文化自由謳歌できるよ

から一般人を殺さな倫理観なんて持たないよ

処置をしながら正常を装うことは得意だし、もし偽処置に気づかれても強弁で押し通すよ

国内の最大の敵だね

でも捕まることは殆ど無いよ

日本のクソTVドラマ大根役者が演じてるような深刻そうな愚かな大衆ことなど、影でケラケラ笑い飛ばすよ

  

怖い国だね!

2022-05-09

anond:20220509210500

なろう系とかザマァ系とか厨二病女子が喜びそうなマンガラノベゲームアニメにありがちよな

 

ただ3次元映画ドラマだとわざとらしくても俳優3D情報所作と演技の情報量が増えるので

よほどの大根役者でない限り脚本がヤバくても嫌悪感は薄いかもしらん

2022-04-19

アニメ出身監督の悪い所は、演技に関して全く知識が無い所

日本実写映画レベルが低いのは、才能がある人は全てアニメ畑に行ってしまうからだと言われている

日本アニメ畑はレベルが高い。日本の実写監督が持っていない基本的な構図や撮影間隔は、下手糞な原画マンでも叩き込まれているくらい

脚本に関しても、アニメ監督レベルに行くとかなりレベルが高くなる。現代問題をうまく需要に落とし込みながら、作家性を出す。

今敏石井庵野や新海、彼らはそれぞれが特色を持ち、そのレベルハリウッド脚本家を簡単に超えてしまう。


しかしそんなアニメ出身監督にも欠点がある。

シン・ウルトラマンの予告、シンゴジラを見ても分るだろう。アニメ出身監督は、参考資料撮り方映画を撮ってしまう。

一流の構図、一流の絵作り、ライティング日本実写映画監督は基礎すらできていないが、アニメ出身は容易にそれができる。

しかしこだわりが強すぎるため、彼らの作品を見るとわかるが、俳優がある一定の構図からズレることを許さない。

ただでさえ大根役者が多いのに、俳優一定の画に押し込んで、まるでアニメのように映画を作ってしまう。


まるで役者マネキンのように、3Dソフト人形のように、絵の中に押し込められる。一枚一枚の写真は美しいが、動画となると不自然になってしまう。

それでも日本実写映画は、アニメ監督がやる実写の方がレベルが高く、面白い

枕営業問題になっているが、枕営業をしてもある程度有名になれてしま日本映画業界レベルの低さが問題

アニメ監督は実写に慣れて、無能駆逐してほしい。

2022-04-18

anond:20220418123020

知らんよね

大根役者婚約の部分」

とかなんかそんなの

Twitterを「の部分」で検索してみたらノイズが多くて流行りの様子を掴むことは難しかったが

ヒットしたこれはちょっとワロタ

https://twitter.com/pkMoRcyFYIiUVHa/status/1513806654156206083

2022-04-17

コミュ障って自分からコミュ障になろうとしてるよね

挨拶すら出来ないってもう致命的なんだけど、一般的な会話ってそんなに難しいことでもなんでもないのに

自分からコミュ障クラスチェンジしようとする人が多すぎてホント

子供の頃から何も話せない人だったの?

社会での会話なんて子供の頃の延長だよ?

挨拶して、テレビニュース話題をちょろっと話すだけ。

そんで仕事の内容を話すだけの簡単作業

プライベートなんて、相手の好きな話に相槌して知らないことがあれば教えてもらって

次に会うときは前回の続きをするだけ。

そもそも外にすらろくに出ないで、内にこもってるのが問題なんだから

ネットで実生活に役立てることすら出来ない情報無駄に脳のメモリを消費してないで外に出て

現実世界の状況を把握したらどうかな。

コミュ障なんて自分がわざと演じてるだけだってわかるよ。

そんな大根役者のような無様な格好は捨てて、もっと人と話せるように話題作ってみようや。

2022-02-08

anond:20220208182556

自然さにあると思うけど、大抵の場合外国人に対してはわからないよね。でもNETFLIXは全世界ターゲットしているかオリジナル作品大根役者は抜擢されることはないって聞いたことがある。

anond:20220207083949

邦画は見ない。なぜなら金がなく凝ったことができないし、役者がもれなく大根からだ。

なぜ日本人大根役者か、以前増田が的確なことを言っていた。不自然リアクションをしないと伝わらない。でもそれではリアクション薄く感情を大きく表に出さな日本人にとって不自然に見えてしまうと。

2022-02-07

南極料理人を見た

年末年始に録画していた地上波放送をやっとみた。

ごらんのように私はあまり映画に入れ込んでいない。詳しくない。ほとんど地上波しか見ない。なのでカットシーンがあってもあまり気にしない(シャドウゲームは流石にダメだった)。

そんな私も見る前はちょっとわくわくしていた。面白いらしい映画だとふんわり耳に入ってきていたし、料理映画がいくつか好きだったからだ。

フードトラックシェフも好きだしレストランシェフも好きだし、まあレミーのおいしいレストランも嫌いじゃない。同じく南極観測所料理人シーンがある大統領料理人も面白かった。というかああい雰囲気を期待していた。

閉じたシチュエーションドラマというなら王様のレストランも好きなのさ。本気だぜ。

ところが、だ。

今私は悪態をつきたいががためにこうして筆を取っている。珍しいことだ。つまらない映画なら録画から消して終わりが常なのに、この映画は私の貶したい心をくすぐってきた。だから以後は批評でもなく単純な文句を書くのである

なお原作があるらしいことは知っていた。しかドキュメンタリーではなくしっかりとフィクション映画として味付けしていることを期待していたので、原作がこうだったから。は考えない。

協調も衝突もしない空虚でよく嫌えるかのようにかかれる登場人物

観測所に居る人物は計8人。男だけというのはヒロイン(恋愛要素)が好みではない私には好印象だった。

しかしいきなり全員の紹介をナレーションで済ますのにはガッカリきた。これだけで長い共同生活の中でキャラクターを深掘っていくという期待はもてなくなった。裏切られることも期待したのだが…。

彼らはほぼ所属役割も異なるメンバーであり、その中の一人、調理担当西村がこの映画主人公だ。

そんな彼らが南極で何をするか。

…何をしてたんだろうな?

こいつら、まあそろえば喋るし一緒に騒いだりもするのだが「一緒に何かしている」シーンか「一緒に居るがすごい無関心」なシーンばかりが記憶に残っているのだ。

「一緒に何かしているシーン」、野球豆まきのの場面はそこだけを切り取られているから、誰と誰が仲がいいとか、趣味が合うとか関係性が見える会話がかなり少ない。ほぼ全員好き好んで南極に来たわけではないのでゼロフラット関係から嫌い・好きに振れていくはずがそういう機微が無い。

じゃあ既に仲がいいのかと言われれば会話の節々で間があったりかみ合わなかったり意を汲まれなかったりととにかく思いやりが無い。

特に主人公なのでピックアップされる西村君には

暖かい料理の前で朝礼を行う(冷める)

面会を拒否するが置かれた飯だけは直ぐに取る

頼んだ調理法に文句をつける

盗み食いによる欠品を何とかするように夜に起こして懇願する(盗み食いが発覚してもまず食べ物の不味さを告げる)

などなど、見ていていじめしか思えない気分が悪い展開が続く。これ、後々のための伏線などではないからね。

会話が空回る空虚時間はわざと大量に作られていて誤用共感性羞恥が襲ってくる。監督の頭がおかしい。

じゃあ逆に仲が悪いのかというと大して衝突や大きな騒動も描かれない。無関心か?後半、長期の閉鎖環境ストレスから数名が暴走するが、錯乱範疇人間関係が主要因ではない(要因ではあるが)。

そしてその騒動とばっちりを受けるのは当然無実で何も悪くない西村である脚本によるいじめか。

閉鎖環境であるにも関わらずキャラクターに魅力がない。キャラ同士の相互作用が生まれない。絡んだと思ったらかみ合わなさを見せ付けられる。

中盤からはなんでこんな中年男性を見させられているんだろうと至極うんざりしていた…。

それぞれの職域のスペシャリスト性が出ていればまだ性格に難アリの低関心職人集団と見ることもできそうだがそれらのエピソードも取ってつけた薄っぺらものだ。

(あと早く帰国したいとか来たくなかったとかもまあ分かるのだがそこはサバイバル刑務所内のドラマと比べれば格段に自由なので分かるは分かるが刺さらないんですよね)


数少ない女性陣についても貴重な遠距離通話でとにかくギクシャクした会話が続き、ついに一人は好きな人ができたと捨てられる。

西村君の家族の妻と娘は大根役者とはとても言えない明らかに演技指導として不快演出がなされている。単身赴任の打ち明けや任地をあざ笑うシーンなど、ここにも思いやりがなく自己中心的キャラクターだ。

娘に対して元気が無い母親料理を作ってあげたらと提案したシーンにはなぜこんなものを作ったのかとかなり泣きそうになった。ハートフルな部分を見せるのかと期待を持たせ一瞬で叩ききる名シーンだと思う氏ね

エンディング帰国した西村一家のシーンだが、まったくもって意図がわからなかった。なぜ私をこんなにラストラストまで不快にさせるのだ?混乱するほどわけがからない。わかるのはラストセリフぐらいだよ。


あと、先述した騒動とばっちりを受ける無辜西村君。そのショックで引きこもってしまます料理人が居ないかしかたなく残りのメンバーで作るしかないのだが…

って書くとドラマが生まれそうじゃん?揉めあって失敗するのか、西村君が手助けしてハッピーエンドなのか、西村君にはどう謝罪するのか…。罪悪感をどう表現するのだぁ。

いからね。そんなの。

今までの描写を見るにコイツら、腹が減って料理人が居ないか自分でただ作ってるだけだからね。悪気も無いよ。当然謝罪も。調理現場見てあまり反応もない西村君含めてなんだよこいつら。西村君が風邪で寝込んでしまたから代わりに料理してますでも成立するからね。これ。風邪引かないんだけどさ。南極からさ。

そんなわけで完成品のマズい(映画冒頭に妻が作ったのと同じ)から揚げを食って西村君が感極まるシーンも理解できなかったよ。

好意的に頑張って考えれば妻を思い出してホームシックな涙なのかなー。それとも自分の代わりに頑張って作ってくれた仲間への感情なのかなー。とは思うんだけどさ。

妻へも仲間へも視聴者の私の感情は冷え切っているから「被害を被ったうえに勝手調理場を荒らされ謝罪もなくクソ不味い料理を食べさせられてそれが雑に扱ってくる妻を思い出させられて心が折れた」と受け取ったね。素直に。

もしこれが地上波放送によるカット弊害であったとしたら編集人拍手を送りたい。もし映画全体を見れば大いなる勘違いだったとしたら、まあ、その、すまん。

これは料理(人)映画ではない

よい料理(と食べる)描写とは何かはわからない。孤独のグルメなどは独特に良いと思えるが、詳細な言語化・対比は難しい。

だがそれでも、観測所最初食事シーン。私はそこでかなり拒否反応がでた。

きたない。

ガツガツしたややオーバーな食べ方やすする音。それらは私には美味しそうに食べる場面には写らなかった。

しかしそれは我慢できるのである。なぜなら舞台1997年。人は中年男性。汚らしさはそういうものと受け入れられるまだ。

ロクにうまいとも言わない無反応な男たちもそうそう居るよね。と受け入れられた。

ただ、続くエビフライのシーンで心は折れた。

伊勢海老をどう調理するかでなぜかエビフライ激推しされ、もったいないという西村君は自分を殺し創意工夫も施し伊勢海老エビフライにしたて上げた。

先述したが、その自分たちが押し通したエビフライという調理法を現物を前にして違ったとぼやくほかのメンバー。ままま!それもすごく効果的に私にストレスを与えられている!と解消への前置きに受け取れたのだが…

いただきますのあと、(西村君を除く)全員が同時に皿に乗せられていた伊勢海老の頭をテーブル上に退けた。

はぁ?

はぁ?なにそれ?は?面白いと思ってやってんの?監督?他の自由に食べるシーンと比べて明らかにタイミングを合わせた演出としてのギャグシーンだよな?は?何も面白くないんですけど?

調理法に折れた西村君にさらに完成品に文句を言って追い討ちをかけた上でのギャグ?まじかよこれがうれしい観客がいるのかよ。

この登場人物たちには、否この監督には料理にも料理人にもリスペクトがない。この映画は「南極料理人」ではあるが、料理にも料理人にもスポットが当たってなどいない。

これは私が悪いのか?ちょうど今話題になっている「大怪獣のあとしまつ」。絶対見ないだろうが、これも私も「怪獣のあとしまつ」がテーマだと思っていたので感想を読むにもし映画を見ていたら同様の怒りを覚えていたこ必死だ。

これを予告や監督から予期できるのだから批判的外れ(not for you)だとする向きもある。南極料理人というタイトルだけで見始めた私にも同様のことが適用されるのだろうか。

だとしてもこの怒りは収まらぬわ。せめてこんな映画の何を事前に期待して見ろというのか。原作未読者がよぉ!

盛り付けられた料理は美味そうだが作る経緯も食べるキャラも気にくわねぇぇぇ!

何が食べたいかに雑に肉と言われて作るローストビーフにも!

自分が夜な夜な勝手に食ったせいで切れたラーメン懇願して作らせた手作りラーメンにも!

作る!過程に!食う!姿に!私の!心を!入れられ!ないんだよ!

どんなに美味そうに食おうが!お前の目の前の料理人が毎日頑張って作ってくれている料理を尻目にお前が勝手に作って切らしたラーメンの尻拭いを!料理人を差し置いて勝手に作って食っていたモンの尻拭いを!その料理人にさせてんだからな!

料理映画なんて視聴者は実際に料理を食えるわけねぇんだよ!

私は!情報を!食ってるんだ!

こんな!クソ胸糞悪い!情報を!食えるかっ!!!!!!!!!!!!


あとですね、付け加えるとですね。閉鎖環境での食事ってめちゃくちゃ大事だと思うんですよ。実体験はないですけども。

毎日何が出るかウキウキ。代わり映えしない毎日の唯一の楽しみ。刑務所の中の描写とかでもみる話です。

一年以上の長丁場で、料理のそういったありがたみが(受け入れらないラーメンのくだり以外)ぜんぜん感じられないのがなんかもう見事に物語料理関係してなさすぎてなんのドラマティックさもなかったですはい

料理西村キモい

ふぅ。ここまで大体ひたすらないがしろにされる料理人の西村君の姿にヘイトをためてきたわけだが…。

中盤を過ぎたこから西村君もキャラが掴めなくなって気持ち悪くなってくる。

まずコイツ、怒らない。

家族に無碍に扱われても大事ものを失っても料理が冷めそうでも仮病で面会拒否されてさらっとメシだけ掻っ攫われてもラーメン盗み食いされてもバター丸かじりされても夜中に起こされても怒らない。大事ものは寝込んだけどさ。

会話がかみ合わなくて空虚時間流れる半分は彼のリアクションが無いせいでもある。

そんなこんなで彼のキャラクターが掴めない。

さらいしておくと、彼は海上保安庁所属で同僚のアクシデントで急遽望まぬ南極行きを無理やり承諾させられた人物だ。

南極では料理は丁寧に仕事をこなし、あまり我を出さずニコニコ仕事文句も言わない。

はて、彼のスタンスはなんだろうか。

料理人といってもいろいろあるだろう。

たくさん食べてもらいたい人。お残しは許しまへん人。自己満足できる料理を作りたい人。美味しい料理を美味しく食べて欲しい人。調理場に入ってほしくない人。材料にこだわりたい人。解説したい人。食事コントロールしたい人。美味しいといわれたい人。

まだまだあるだろうがいろいろな属性を少しずつ持ってたりするものだ。

劇中の彼はどうか。料理は冷めて欲しくないし伊勢海老刺身にしたい。うん。まぁ、それぐらい、かな。(後半につれながら見なのでかなり怪しいのだが)

あとおにぎりに当たりを入れるちゃめっけも見出せるかな。なんか普通の人の感性内じゃないですか。

料理人としての面がそんなに料理にも会話にも出ない。ま、まともな会話のキャッチボールができる人物も居ないのですが。

不本意な任地で作り甲斐の無さそうな人たちに料理を振舞っている彼の内心が見えてこないのだ。

では本国に居るとき南極に居るときの対比を見てみようとすれば…彼は南極以外で料理をするシーンがないのだ…。

あるのはただ妻のから揚げに文句をつけるシーンだけ。家族ゆえの気軽さを差っぴいても職業料理人の夫が妻に食事を作らせて事前にアドバイスもせずに文句をいうというのはあまり性格が良いとは言えない。

そして南極食卓では黙ってニコニコ。彼がわからない。わかります

普段料理人の彼がわからないので南極の彼の心境が、あるいはあの打たれ強さ我慢強さがすとんと腹に落ちない。

私の怒りとシンクロしてくれない西村君。料理が好きなのか誇りを持っているのかもわからない西村君。あんな妻や娘が好きな理由がわからない西村君(嘘。家族から好きなんでしょうね)。

そんな理解不能な彼も他の登場人物同様好きじゃないです。わけわからなくてキモい

総じて監督が嫌い か?

いいところが見つからないキャラクターを作った監督

わざとぎこちない時間をたくさん描写してくれた監督

それと、わざと無言で間や動きで伝えようとする描写が好きそうな監督

なんか、あなたが好きそうなもののことごとくが私は嫌いでした。

奇跡的に感性が真反対だったということでしょうか。

まあ、この作品は賞をとってますし聞こえも良い。次作のキツツキと雨も同様。

なんかい作品なんでしょうね。わからんけど。

あとあれですね、半年以上一緒に暮らしているのに朝のおはように返事をしない奴に執拗に返事を要求する奴とか、子供二人居る家庭の妻のから揚げに文句をつける夫とか、いまさらかよって描写も鼻につきました。

あ、書いていて思ったけどから揚げは単身赴任するから妻が料理勉強中だったのかな。見落としていたらすいません。

監督で傾向を判断するというのは監督チャレンジがなく作風が固定されるきらいがありあまり好きではないのですが、まあそんな感じなので今後は避けようかと思います

堺も生瀬も好きなのにこうなるのかぁ。という点は新鮮でした。

ビバ邦画

この個人的エンターテインメント性も低い。コメディ・笑いも低い。ドラマティックさも低い。カタルシスも感動も低い。クライマックスの盛り上がりも低い。だけど評価が高い。そういった映画、いや邦画を私は知っています

そもそも私は地上波オンリーでもさら邦画はかなり見ない方なのでなにも語れないのですが…。

数少ない視聴経験から強く連想できたものは是枝作品でした。

是枝作品は賞を取ったりでなんどか地上波で拝見したのですが、これのどこが面白いんだ?が続き、これのどこが賞を取ったんだ?(だけど心にちょっと残りごくごくたまーに見たくなる)で終わるものでした。

私自エンタメ作品しか愛好していないことは重々承知しておりますが、まあ是枝作品評価されるならこの作品評価されるわな。とは思いました。是枝作品嫌いだし、ならこの作品も嫌いだわな。

それぐらい、上手く言葉にできませんが私が嫌いななにかしらの邦画要素がたっぷり詰まった作品なんだと思います邦画らしい邦画を久々にうかつにも見てしまったと言う点はよくないけどよかったです。

ただ是枝作品ほど心には引っかかりませんでした。大統領料理人もすっきりしない作品でしたが、あれは面白かったです。やはり料理人のこだわりの有無でしょうか?あれは面白かったけどこれはダメでした。あとチョコレートドーナツ(映画)も好きですしお辛い非エンタメ映画全般ダメというわけではないです。これはダメでしたけど。


あーだこーだ書きましたがもう二度と見ない映画にこれほどの時間を捧げさせたのですから、名作と言ってもいいんじゃないでしょうか。しらんけど。

ああそれと帰国シーンだけは結構すっきりして好きでした。

2021-11-26

関係性の勾配がいじめをつくる

昔の話。

もう20年以上前の話。まだ、いじめ問題社会問題ではなく、学校内で解決しないといけない課題、みたいな扱いだった時代の話。

当時は、中学校場合によっては高校も)どこのクラスにも1人や2人、リーダー存在っていたのよ。学級委員とか生徒会とかとは別に運動部エースとか、まあ、これは僕らの世代地域からかもしれないけど、ヤンキートップからも一目置かれてるみたいなやつで、そいつ提案したものは、割とクラスの中でも無条件で通ってしまうみたいな人物。チープな言い方をすれば学年やクラスカリスマみたいなやつ。今はそういうやつ、いるのかなあ。

スクールカーストの頂点というと、実はちょっと違っていて、カーストは無くて、そいつとほか数人が中心人物みたいな感じで。

ちなみに言えば、家が金持ちとかなわけでもない。

 

で、うちの学校ももちろんそういうやつがいました。文化祭テーマとかも、なぜか実行委員長そいつらに個別に「これでどうだろ?」とかお伺い立てるみたいなやつで。

そいつ(以下、カリスマ)は、まあ、友達も多くて、面白いやつなんだけど、ちょっと調子にのりすぎるきらいがあったんだよね。それがめちゃくちゃ悪い方向に出たって話。

 

ある時、文化祭の準備がありました。文化祭で、カリスマクラス演劇をすることになっていました。オリジナル脚本の劇で、クラス秀才シナリオを書いていました。で、カリスマが主演兼演出みたいな感じ。

その劇のわき役をやる男子(以下、Aくん)がいました。かれは普段は目立たないタイプで、クラスの中でもおとなしく、部活も入っておらず、成績は中の中、運動神経もまあ普通、みたいなタイプでした。

実は彼にはめちゃくちゃに芝居の才能があった。脇役でセリフの数も少ないんだけど、ものすごく的確な芝居をした。本番の後、大人が口をそろえて「Aくん、すごく上手いね劇団とか入ってないのかしら」と言っちゃうくらい。

 

しかし、運悪く、彼が立った舞台クラス演劇。まあ、仕方ない話だが、カリスマも含めて演技は良く言えばナチュラル、悪く言えば棒読みみたいな大根役者たちだったんですね。つまり、Aくんの演技はめちゃくちゃ浮いた。それこそ、一人だけ劇場の床が5メートルくらい上なんじゃないかってくらいに浮いた。

 

その結果、どうなったかといえば、彼の演技は「こっけいでくさい演技」みたいな評価なっちゃったんですね。カリスマもAくんの演技を鼻で笑う。それだけならよかったのだけど、カリスマは彼の演技をさらに誇張して、モノマネみたいにしはじめたんですね。演技のけいこの場じゃなくて、普通の授業の休み時間かに取り巻きの友人たちといっしょに。そして、取り巻きの友人はゲラゲラ笑うわけです。

Aくんは笑われてるのに気づきつつ、多少困惑もしつつ、まあ、勝手に言ってろ、俺は俺の芝居をするんだくらいに思ってたみたいです(って、本人に聞いてるわけではないので、本当のところはわからないのですが)

カリスマはAくんの演技を誇張していじる、取り巻きは笑う。

この構造が続いた結果、どうなったかわかります

 

カリスマ取り巻きが、徐々にダイレクトにAくんをいじりだしたんですよね。

それは、文化祭が終わった後、さらに顕著になりました。なんせ、文化祭が終わったら、Aくんの華々しい演技はもう終わりで、彼はもう地味で目立たない中学生なのですから

カリスマはもう、彼の演技の真似なんかしていません。だって文化祭は終わったのですから。でも、取り巻きはAくんをいじり続ける。

べつに演技なんか関係なく、かれの一挙手一投足をいじる。だって、前にカリスマはいじってたんですから、AはいじってもOKお墨付きがあるんですから取り巻きにとって。

それが徐々に波及するとどうなるかというと、文化祭が終わって数か月もすると、彼はすっかり、いじって良いキャラなっちゃったんですね。本人の意思とは全く関係なしに。

そして、彼に施されるいたずらの数々。取り巻き(すでにそのころには、取り巻きだけではなくなってましたが)たちは、彼のリアクションが見たいわけです。

いたずらが続いて、2,3か月、Aくんは学校に来なくなりました。まあ、端的に言えば、いじめが原因の不登校です。

 

ところが、学校いじめがあったかを把握するアンケートをやってみたら、誰も彼がいじめられていたなんて認識してないわけです。

いたずらしていた取り巻き「Aくんとは仲良く遊んでいた。あいつは面白いやつだった。」

カリスマ「なんで、彼が不登校になったのか全く分からない。あいつは文化祭を経て、一目置かれるようになって友達とりまきのこと)もできたみたいだし。」

それ以外の生徒「なんか、Aくん、文化祭が終わったら、何人かと遊ぶようになったみたいで、笑ってるところをみるようになったし、なんで学校に来なくなったかからない」

 

学校も困ってしまい、結局、親御さんには「いじめらしい、いじめがみつからなかった。本人が気にしすぎてそうなったのかもしれない」なんて無神経な返し方をしてしまうわけです。

結局、学校も信頼できなくなったAくんの家は、市の教育委員会相談をして、新学年で転校させてもらうことにしました。

カリスマ取り巻きやそのほかの生徒たちは「あいつ、なんで学校に来なくなって、新学年で転校しちゃったんだろ」と首をひねるのでした。

 

こういう、関係性の勾配が結果として、いじめにつながる話、当時はいたるところにあったのですよ。

というのを、愛知中学生の刺殺事件を見て思い出しました。

被害者の子は、マスコミ情報レベルだとここでいうカリスマみたいなタイプの子だったんだろうなと思います。彼がもし、一時期、加害者からかったことがあったなら、それは加害者の彼にとって一つのターニングポイントなっちゃったんじゃないかなと思うのです。現状、情報ほとんどないので、この辺りは推測でしかなく、もしかしたら、加害者は単なる逆恨みかもしれず、もしかしたら本当に被害者加害者を陰で大人の見えないところでいじめていたのかもしれませんが。

 

そして、僕はこの件にどうしても福岡IT講師殺害事件と同じ構図を思わずはいられないのです。犯人(有名な仮称はここでは使いません)にとって、Hagex氏はここでいうカリスマであり、我々は取り巻きだったのではないかなと。事件の後「Hagex氏が彼を取り上げる前にすでに問題は大きくなっていた」という論調をいくつも見たのですが、犯人はあの記事が表に出たとき、「日向さらされた」と思ったのではないでしょうか。そして、犯人をあの仮称で読んでいた我々(ブクマカたち)は、彼からHagex取り巻きみたいにみられたんじゃないかと。

 

まり、僕らは加害者の彼を単純に同情することも非難することもできない立場なんじゃないかと思うのです。それは、福岡犯人に対しても。

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