『美とミソジニー』、読んでみたけれど、本当にほぼ全て「装飾」の話題なんだね
化粧とかハイヒールとか美容医療とか。特に豊胸手術とかは日本では一般的とは言えないし、あくまでも西洋の現状を描いた本であって日本にそのまま当て嵌めてはいけないだろうと思った(まぁこの本に書かれている事が現地の実態にどれだけ即しているのかも分からないが)。
唯一意義を感じたのは黒人女性に関する部分かな。黒人女性も白人女性基準での美を求められ、成功した黒人女性も白人的な容貌を持つ人ばかりとかの記述。でもアジア人については特に触れられていないようだったのでやっぱりあんまり。
日本において美とミソジニーと言ったら寧ろ、ナチュラルメイク信仰やショートカットは美人しか似合わない信仰といった
装飾しないありのままの容姿で値踏みされる事にあると思うので、「装飾」に焦点を当てて論じる事自体に違和感がある。
最近は日本でも美容整形が格段に普及したけれど、それだって骨格からしてブスなら美容整形でもどうにもならず、美容整形で可愛くなれるなら元々の素材が良いんじゃんって方向だし。評価されているのは「装飾」ではなくあくまで、「素のスペック」それ自体。