2024-11-22

リベラルは縦の旅行をしない」批判について

リベラルは縦の旅行をしない」批判について。

エリートが縦の旅行をしないのは昔から同じ。しかし昔のエリートはいかにエリートという顔して、民衆の声や運動を「政治経済をわかっていないバカ」と露骨に見下していた。政治信条保守的人物が多く、「縦の旅行が足りない」などとは言われなかった。

今のリベラルエリートは逆で、そもそも彼らにエリートであるという自覚はほぼゼロで(それ自体は悪いことではない)、そして弱者底辺の人に寄り添う姿勢がある。他方で、彼らの語りからは「パレスチナ戦争被害に遭う子どもたち」などはたくさん出てきても、それこそ至近距離にいる、「極寒の中で道路工事の警備バイトをしている中高年男性」などはほぼ全く出てこない。

皮肉なことに、弱者底辺の人に寄り添う姿勢があることが、かえって反発を生んで「縦の旅行必要だ」という批判を浴びている。トランプ人気の背景の一つだろう。

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