数年前の話だが、仲良くしていた友達が2.5次元コンテンツにハマった。
彼女は一度ハマるととことん落ちていくタイプで、ハマるや否やすぐに若手俳優のイベントに通うようになった。
もともとアニメのオタクで重度の腐女子でもあったが、その前はジャニオタだったと聞いていたので楽しそうな彼女を見ている私も楽しかった。
しかし、彼女と久しぶりに会った日に私は彼女と縁を切ることを決めた。
イケメンに会うイベントにたくさん参加するようになった彼女は、推しに会うために美しくあろうとする努力を怠らなかった。
久しぶりに会った彼女はほかのファンのことを「メイクもしてなくてダッサみたいなブス」と平気で言っていた。
それだけ自分は努力している自負があったのだろうけど、他人の容姿に平気で言及できることに驚いた。
自分は女性向けコンテンツにあまりはまったことがないので、「女社会こっわ」と思っていた。
そのうち、彼女は2次元コンテンツしか好きじゃないオタクをバカにし始めた。
「自分は俳優を好きになった。絵にキャーキャー言ってる奴らとはちがう」
「俳優を好きな人間こそ真っ当。いつまでもアニメとか恥ずかしいと思ったほうがいい」
など。
自分から見たら2.5次元ミュージカルもアニメも一緒だが、彼女の中では明確に違う何かがあったのだろう。
その対象が何であれ、月に数万円かけるほどの熱量を持ってるやつはどう考えても他人から見たら等しくキモい。
良いオタクはコンテンツだけを見て美点を語る夢想家に近い 悪いヤンキーはキョロキョロと他人にガンつけて回り、何かを利用して自分にハクをつけようとする 人間の気質はもともとオ...