まあ増田家も行くんだけどさ、増田の両親は増田が生まれ育って今も住んでるとことは全く違う地方出身でね
だからたまに両親の故郷に帰省した時は先祖代々の◯◯家之墓にお墓参りはしてるんだけど、お盆やお彼岸の度に毎回行ってたお墓が別にあって
それはよくある一区画ずつあるような◯◯家之墓じゃなくて、合祀墓?みたいなでかい石塔でね
子供の時から「なんでこの石塔なの?」とか「そもそも誰のお墓なの?」とか不思議だったんだけど、それを尋ねるのも子供心になんだかしてはいけないことのように思ってたんだよね
増田家には死んじゃったペットもいたけど、彼らは別の動物霊園にいるから違うし
だからまあ増田は長いこと誰のお墓かも分からないお墓参りに行ってたような感じで、お線香をあげて手を合わせる度に何を考えたらいいのか全然分からなかった
分からなかったから手を合わせながら「よく分かんないけど、どうもこんにちは。よく分かんないけど、まあ元気です」とか考えてたの
それが数年前にさ、お墓参りに行く途中で母が急にポロッと言ったんだよね
「あそこはね、増田とお兄ちゃんのお兄ちゃんかお姉ちゃんがいるんだよ」って
すっごいびっくりしたのに口では「そうなんだ」ってちっちゃい声しか出せなかったよね
告げられた時は増田も成人だったけど、適切な返しが好き全然分からなかったよね
兄か姉か分からないし、面識も思い出も何もないから相変わらずお墓参りに行く度に「こんにちは、まあぼちぼちやってます」くらいしか考えることがないっていうか、何を思えばいいのか分からないままだし
他界した祖父母やペットだと昔のこと思い出したりもするんだけど、よく分からない相手(というのも少し悪い気はするけど)に手を合わせる時って何考えたらいいんだろうね
ワイは統一教会の呪文を唱えてるやで。
手を合わせてください いただきます😋
パンティー