毎年ぐるなびの主催のRED U-35という35歳以下の料理人のコンテストがある。
参加者は今年は478名ということで、国内でも有数の若手料理人の登竜門という位置付け。
名だたる有名店の若手シェフたちが鎬を削って戦うのだが、
自分の料理教室の同僚が上位20人のシルバーエッグに食い込んだ。
(もうこれ書いてる時点で俺の身バレも甚だしいんだけどね)
辻岡靖明という男だ。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLEJQRv5uncqAnBhOcWc9P44ccpzsOf4Di
彼は元々消防士という前職で、30歳近くから料理の業界に飛び込んだ。
普通は有名店で修行となる世界なのだが、彼は「料理教室に通った」だけだった。
お店での修行経験は(今をもって)ゼロ。料理人としての基礎は料理教室に通っただけ。
食べるのが好き、作るのが好き、そして調べるのが大好きという彼は、
その好奇心の強さに目をつけたウチの教室の社長は、彼を料理教室の講師として引き込んだ。
朴訥としたちょっとシャイな男ではあったが、膨大な知識に裏付けされた料理の解説は人気を博し、
料理を仕事として毎日料理に向き合うようになった後も、彼は知識を入れることを止めなかった。
最近の料理の文献をあらかた読み終わると、料理の実験に没頭し始めた。
どうすればもっと軽い歯触りが作れるのか。どうすれば、どうすれば・・・。
どこに発表するでもなく、ただただ料理テクニックを検証し分解し調査と実験を繰り返した。
時々彼のクラスに遊びに行くと、新しいテクニックを少年のような笑顔で
「増田さん!これ知ってます??」と毎回披露してくれた。まさに弩級のマニアである。
毎日お店で研鑽をつむ料理人と違い、実践経験はほぼないものの、
なんというか、大谷翔平と一緒にプレイしてるチームメイトはこんな気持ちだったんだろうなと感じた。
「料理店未経験料理人」としてブロンズエッグ(上位50名)に入賞したのだ。
ちょっと業界はざわざわし、最近は彼と有名なレストランに行くと
今年、彼は35歳になるので、REDに挑戦できるラストイヤーである。
シルバーエッグ20人には選出され、次はゴールドの審査が始まる。
って結局陳情するんかーい👆️😂💦💦
🐊「オッ…オレに聞かんでくれえッ!!!!❗️」