メーカーとか商社に勤めてる人は知ってると思うけど、今凄まじい勢いで海上コンテナの運賃が上がっていて、アジア域内でもわずか1ヶ月前から比べて4倍とか。北米向けは1本1万ドルが目前。
理由はコロナの時と同じで中国荷主が船会社を札束でぶん殴ってるから。具体的には某アパレルECとかが買い漁ってるらしい。船会社としてはコンテナ1本100ドルだろうが1万ドルだろうがやることは一緒なので当然多く金払ってくれる方にコンテナを回したい。
いついかなる時でも絶対にコスト交渉を欠かさない我が国はこういう事態に陥ると買い負けするわけです。船会社によっては1ヶ月先まで日本出しスペースありませ〜んなんてのもザラにある。
当然我ら日本企業にも言い分はあって、口を揃えて「昔から長年安定的に取引しているのになんたることだ!」と主張はしてみるんだけど、日本は業者に対して永遠に値下げ圧力をかけ続けて、業者に雀の涙ほどのマージンで「お仕事ください」と懇願させるのが「安定的な取引」になっちゃってるのでダメです。
これは典型的な陰謀論の一例です。なぜなら、根本的な経済問題を一部の国や企業による「陰謀」によって説明しようとすることは、複雑なグローバル経済を誤解する一因となります。 ...