美しい花が好きで仕方がない。前世は蝶だったんだと思う。
日本酒を飲みながら花を愛でていたのだが、いい香りがする。甘い香りに包まれ、とてもよい家飲みであった。
翌朝目が覚めたら花が全部むしり取られていた。何が起きたか記憶をたどってみると、どうやらつまみにしていたらしい。
花の香りを楽しんでいたが、次第に香りを強く楽しみたくなり、つまんで口の中に放り込んだ。
まあ、一昨年も食ったので分かりきったことだが。
そのへんの美食趣味は例年のことなのだが、どうにも最近は過剰になってきている。
先日酔って帰宅する帰り道、道ばたに美しい白い花が咲いていた。雑草だったと思うがよく思い出せない。
周りの葉っぱもお口にイン。硬くて繊維質でまずい。
やはり食うとしたら花びらだよな、と思った。