今になってようやく合点がいった。
私があなたに惹かれたのは、あなたの在り方に猫を見たからなのだろう。
媚びるわけでも生き急ぐわけでもない、何かに「成る」でなくただ「在る」がままの、猫のような生き方。
ならば猫を飼えばいいではないかと言われようが、この団地はペット禁止なのだ。
猫は好きだし、猫のように生きたいと思う。
そういった憧れや関心が、まるで恋心のように作用したのではないか。
私は、人としてのレール―恋愛して結婚して子供を育てて―の上にあなたを据えたがっていたのではなく、
猫として、人のレールの外の存在として、あなたを愛でようとしたのではなかったか。
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