2023-06-09

男が子育て参加して得た「とてつもない」メリット

子育ての楽しさを語る増田ホッテントリ入りしていたので便乗して書く。

の子幼稚園児で、子育て界ではまだまだひよっこ北大阪 (北摂) 在住の 30 代。

実際、子育てというのは日々めちゃくちゃ体力 (HP) と精神力 (MP) を消費するものなので、現代核家族という形態においては、自然三途の川が眼前にちらついてくるようなハードワークなのは紛れのない事実である子どもが生まれたが最後自分自由に使える時間なんてほとんど残らない (せっかくの自由通勤時間増田に費やしてしまった。我ながら、なにやってるんだろう)。

ただ、こういう大変さだけをもって「子育てコスパが悪い」とか言ってるやつらには賛同できない。大体、子育てコスパで語るような論者は「コスト」の話ばっかりして、「ベネフィット」の話を全くと言って良いほどしない。そもそもコスパってのは、コストあたりのベネフィットが大きいかどうかって話やで。

一方で、子育て当事者ベネフィットを尋ねてみても、「こどもはかわいい」みたいなゆるふわワードが返ってくるだけで全然具体的じゃない。「ああ、あなた子どもかわいいと思うタイプ人間なんですね。子どもは嫌いじゃないけど、めちゃくちゃ好きなわけじゃないし Not for me ですわ」って人が多いんじゃなかろうか。

かく言う俺も、別に子ども好きではなかった。遠目に見てれば可愛いけど、別に接触しなくても良いかなって感じ。促されるがままに知人の赤ちゃんを抱っこしてみて、「かわいい」よりも「(落としそうで) こわい」という感情が先に立っていた軟弱者である

ただ人生とはわからんもんで、そんな俺にも、どうしても結婚したい大変素敵な女性が現れたのだ。そのお方が子どもを産み育てることを熱望していたもんだから、それじゃあ仕方ないということで一緒に子育てをしようと腹をくくったわけだ。今から振り返ってみれば、この選択によって俺の人生確変が起きたんだとはっきり分かる。

それでは、子育てに参戦して得られた「とてつもない」メリットを具体的に紹介しよう。

メリット1: こどもはかわいい

いや、違うんだ。待ってくれ。「所詮おまえも子どもかわいい教徒か!」と思ったかもしれない。確かにそうだけど、そうではない。

俺が体験したことを正確に記すとこうだ:

「生まれて間もない赤ちゃんに、一定期間 (数週間から数ヶ月) 誠心誠意お仕えしていると、ヤバい脳内物質がドバドバ出て、赤ちゃんが可愛くて愛しくてたまらないという脳みそに作り変えられてしま

これはもう、赤ちゃんと触れ合っているときだけ感情が湧くというのとは根本的に違う。脳みそ性質がごっそり変えられてしまうような、強烈にヤバい脳内物質を浴びせられるという体験である

実際、以前は知人のお子さんの写真を見ても、「ふーん、たしか子どもですね」っていう感情だったのに、今では「うわああああああああああああ、かわいいいいいいいいいいいいいい。ほっぺためっちゃぷにぷにやんけえええええええええええええええええええええーーーーーーー」って脳内で叫んでるくらいにはキマってしまっている。

俺は思った。脳に可塑性があるってホントだったんだ

これはもう、なんというか「とてつもない」経験である人間幸福は、結局のところ幸福を感じる脳内物質が分泌されやすいかどうかで決まるって言説もあるくらいだが、俺にとって子育てというのは、この幸福を感じる閾値をめちゃくちゃ下げてくれて人生幸福感を爆上げしてくれた超特殊イベントである。こんなん、いくら金払っても経験できひんやん普通

これだけでも十分なんだけれども、だが、メリットはこれだけでは終わらないのである

メリット 2: 他人に親切になる

これはマジで自分もびっくりした。俺はもともと引っ込み思案というか、根暗というか、とにかく人と関わるのが苦手なタイプ人間で、知らない人に話しかけるなんてまず出来なかった。なにしろ物心ついたときからそんな性格なので、これは一生このままだろうと思っていたんだが、子育てを始めると激変した。

たぶん、前述のヤバい脳内物質関係しているんだと思うんだけど、「困っている人を見かけたら思考停止で声をかけて手助けする」みたいな脳みそなっちまった電車で席をゆずるとか、重いものを持ってるばーちゃんを手伝ったり、荷物多すぎで困ってるママさんに声かけたり。

マジで葛藤とかなんもないの。「あ、困ってるな。声かけてみよ」みたいな感じ。たぶん、子どもと触れ合う時間が長くなって、声かけすることに戸惑いがなくなったこととか、こちらも子連れときめっちゃ親切にしてもらったりした経験関係している。

当然、仕事をする上でも良い影響が出まくりである。長年、対人関係が苦手で無駄に緊張したりとか、相手がどう思ったんだろうみたいなことをグルグル考えて気疲れてしてたんだけど、なんかそういうのは吹っ飛んでしまった。もちろん、子育てに伴っていろいろ迷惑をかけているのに、親切心の塊みたいな感じで超肯定的に接してくれる同僚とか上司に恵まれたというのは大きいのだけど。

とにかく、俺にとって本当に革命的な出来事だった。脳みその可塑性ってすごい。こんなんいくら金払っても経験できひんやん普通

でも、もうちょっとだけ続くんじゃ。

メリット3: 子ども向けコンテンツにハマる

もう、1と2だけで終わっても良いんだけど、どうしても言いたかった。おかあさんといっしょ」はマジでコンテンツコンサートも最高だった。子どもたちも大興奮である。また行きたい。

本当は、これに限らずNHKEテレの素晴らしさをもっともっと語りたいのだが、ここに記すには余白が狭すぎる。

  • オレも今子育て中だからこういうこと書いてくれてありがとう

  • 他人に親切になる これは完全に個人差では。俺は嫌みったらしい既婚の子持ちに何度も遭遇したことある。なんか既婚の子持ちであることに優越感があるみたい。

    • オキシトシンがキマりやすい体質かどうかという個人差はかなりありそうだよなあ

  • 世界平和のため、企業は育休取得を義務化して男どもをオキシトシン漬けにすべき

  • わかる。おかいつは神

  • これ読んで子育てしたくなった まずは俺の嫁を画面から出してほしい

  • 前に↓の増田に書いたけど、子育てを始めるとマジで脳みそが変性するからな…… https://anond.hatelabo.jp/20230609183054

  • 前に↓の増田に書いたけど、子育てを始めるとマジで脳みそが変性するからな…… https://anond.hatelabo.jp/20230609183054 これメリットと書いてあるけどメリットじゃなくてデメリットじゃね...

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