1. 梅以外のものを揃える
必要なものは梅、容器、氷砂糖、度数が20度以上の酒だ。それ以下で漬けるのは違法(発酵しちゃって密造酒扱いになるらしい)。梅酒用の容器は梅が出回り始めると若干品薄になるから、今のうちに買っとくと良い。退路を断て。作るしかない。梅の出回りは5月末~6月中旬までだ。タイミングを逃すな。
さて、容器に関してだが、長期間(3年とか)漬ける予定なら安心安全の瓶がいい。使う酒の2倍以上の容量のものを使おう(1.8Lの酒を入れるなら4L瓶がいいぞ)。1年程度で飲み切るならPET製でもよい。軽くて、四角柱型の場所を取りにくいのもある。取り回しがいいので便利。
続いて氷砂糖。ロックタイプとクリスタルタイプがあるが、どっちでもいい。値段も変わらん。梅シロップ作るときはロックタイプのほうがいいんだって。黒糖使ってもコクがあってうまい。入れる砂糖全部黒糖にするとベッタベタになるから、氷砂糖の半量を黒糖にする、くらいが失敗しにくいのでいいぞ。
問題の漬ける酒だ。ホワイトリカーが一般的で、飲んで違和感が少ないのもこれ。ただ正直、ホワイトリカー+氷砂糖で漬けるならチョーヤで十分な気がしてる。どうせ漬けるなら変なこだわり入れよう!!!!!前述の黒糖梅酒にするとホワイトリカーでも「私が作った梅酒」感が出るのでいいぞ。これも前述の通り度数が20度以上じゃないと法律的にNGなんだが、さらに高い度数の35度以上の酒を使ってほしい。アルコール度数が高いほうが失敗しにくいからだ。35度の酒で漬けても梅からの水分で20~22%くらいになる。このくらいの度数なら劣化しにくいのでいいぞ。
で、どの酒がいいか。なんでもいいぞ。私は今年ジン梅酒、ブランデー梅酒、黒糖ブランデー梅酒を仕込むつもり。高いブランデーを使う必要は全く無くて、宝酒造の蘭みたいな2.7L2400円でも十分。ジン梅酒は初の試み。ひとまずビーフィーターで作ってみて、色々実験する。この実験が楽しいんですわ、クソみたいな人生、1年のこの時期だけを楽しみに生きていける。あと今年はやらないが、泡盛黒糖梅酒は美味かった。泡盛あんまり好きじゃないので私向けじゃなかったが、ハマる人はハマるタイプ。
2. 梅買ってきて漬ける
梅は適当に買ってください。スーパーの青果担当に毎年入荷してるか聞くか、JAの直売所とか探してみよう。目利きとかできひんので、しわくちゃになってない青いやつなら何でもいいっす。使用量は、酒2Lに1kgくらいって覚えといて、多少多くても少なくてもいい。販売単位に合わせて無駄なく使ってくれ。あとは洗ってヘタ取って拭いて漬ける。漬ける前に容器の消毒を忘れずに。私はスピリタス使ってアルコール消毒してる。氷砂糖(+黒糖)の量は梅の半分前後って覚えておいて、好みで増減させてください。氷砂糖は少ないほど漬け時間が長く必要。あと氷砂糖は賞味期限無限なので、販売単位を気にせず必要量使って余らせてよい。
3. 待つ
ここが一番つらい。最低3ヶ月、おあずけタイム。3ヶ月後に試飲して、アルコール感がキツいならもう1ヶ月だ。さあつらいぞ。ここの熟成が短くてもうまいのは、ホワイトリカーと各社販売中の果実酒用ブランデーみたいな専用品だ。どういう原理かわからんが、果実酒用リカーは熟成短めでも結構うまい。安いブランデーとか使っちゃったらアルコール感が薄れるのは1年後から。来年のゴールデンウィークに向けて漬けようではないか。
4. 飲む
好きに飲め。お前が作った酒だ。売ったら違法な。友人に振る舞うのはOKらしい。
ひとまず4L瓶と果実酒用ブランデー1.8Lと梅1kgと氷砂糖350g(ブランデー使う場合は500g入れると甘い)手に入れて、今年からやってみんか?ブランデー梅酒は特に漬け込みの期間での味の変化とか楽しめるのでオススメ。ジン梅酒は果実系カクテルが豊富なジンになら合いそうなので楽しみ。ウィスキー梅酒はおすすめしない。
梅酒漬けよう