2023-04-21

これから楽器を始めるやつはまずリズムを鍛えろ

楽器うまいへたを決めるのはピッチ(=音程)とリズム(=タイミング)だ。

このふたつのうち、ピッチのほうは「素人でも何とかなる」か「素人ではどうにもならない」かのどちらかなので、今さら慌てて手を打つ必要はない。

なぜピッチ素人でも何とかなるかというと、ギターベースキーボードなどの軽音楽ポピュラー楽器は、所定の位置を指で押さえれば基本的には正しいピッチで音が出るように設計されているからだ。

なぜピッチ素人ではどうにもならないかというと、歌や管楽器のように肉体の微調整で音程を正しく合わせる必要がある楽器は、大人になってからでは獲得がなかなか難しい「音感」というもの必要になるからだ。絶対音感(音を聴いたら音名がわかる、ラの声を出せと言われたら出せる能力)までは必要ないが、相対音感(お手本の音と自分の音が *正確に* 一致しているかを聞き分ける能力)はきちんと持っていないとうまい演奏にならない。

 

そこでリズムである。なぜ「まずリズムを鍛える」ことが重要か。

ひとつには、リズム感は音感に比べればはるかに獲得がたやすいこと(異論はあるかもしれない)。

もうひとつは、タイパが良いということ。

このふたつを比べると、後者のほうがずっとまともな演奏に聞こえるからだ(あやしい程度にもよるが)。つまりかけた時間に対して得るものが大きい。ある程度うまく聞こえる演奏するにはリズムを鍛えるのが近道なのだ

 

では、リズムが鍛えるにはどうすればよいか

さまざまな練習法があるが、いずれも「正確なリズムを刻む何かと一緒に弾いてズレをなくす」ことを主眼にしている。

もっとも手軽にできるのは「メトロノームを聞きながら手拍子を叩く方法」だ。

メトロノームの音はなるべく鋭く短い音がいい。プッ、プッ、はだめ。ピッ、ピッ、のほうがマシ。余韻のないカ、カ、といった音が理想的

一定テンポで鳴る音に合わせて手を叩いて、手拍子メトロノームの音のどちらかが消えてなくなればタイミングがピッタリ、両方聞こえていたらズレている。

本当にドンピシャタイミングが揃うとどちらかの音(耳に届く音量が小さいほうだと思う)がかき消える。

 

やってみたらわかると思うけど、この練習は実はテンポが遅いほうが難しいですよ。

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