■今年(2023年度)の東大の祝辞批判

令和5年度東京大学学部入学式　祝辞

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message2023_03.html

このテキストしか読んでおらず、聞いたり動画を見たりはしていない。この人も今回初めて知った。

今の学生、特に今東大を合格した人に対するスピーチとしては出来が良くないと思う。前の千鶴子の方が今読んでもだいぶインプレッシブで、メッセージ性も強い。

スピーチが良くないと感じた具体的なポイントは以下の通り

• 成功者が自分を卑下しながら若者にもポリコレをやれと押し付けている。冷笑系全盛の今は反感が先に来る。「それをやって、俺に意味あるの」
• 普通のことしか言っていない。驚きがない。これがいいスピーチなら誰が言ったかが大事になってしまう。もっと具体的で実践的で難しいことを話し、要求して欲しい。中学生向けのスピーチとしても通じてしまう。
• 夢が大事と言いつつ、なんでもいいから探してて目についたものをやった。そしたら立派な立場になって大きなことができた。って、ラッキーという話でしかない。ちゃんと世の中見なくていいの？夢は文化人類学者だと見つけたのに成ってないし。
• 自分のことを話しすぎ。どうしても伝えたいことだけを強調するべき。話したいことを話してしまっていると感じる。経験と言いつつ、自分の成功体験を言いたかっだだけにも受け取れてしまう。
• 全体として、耳触りの良いポジショントークという印象を受ける。もっと立場を賭けてスピーチして欲しい。ChatGPTなんて全く無意味だからアフリカに来い！とか私は失敗して仕事漬けの毎日なので、早く代わりに、この仕事しにきてくださいと言って欲しい。この人が言う意味があるのか、ひいてはこの人を呼ぶ意味があったかという感じ。

Permalink | 記事への反応(1) | 23:11

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