2023-04-08

ポリアモリーではない何か

自分には恋人がいる。

遠距離かつ向こうの事情で中々会えないけれど、連絡は取っているし、身体関係もあり、結婚も考えている。正直、恋人以上にパートナーとして考えられる人間もいないくらいだ。

それなのに、気になる人がいる。それも2人。

でも、その2人のどちらかあるいは両方とどうこうなりたいという気持ちは一切無い。むしろなりたくないくらいだ。身体だけの関係とかよく言われるけれど、恋人以外とそういう意図を持って触れ合うのも想像するだけでも絶対に無理だ。

それでも、恐らく恋愛的な意味で気になってしまっている。

からそうだった。恋人ができる前、6年ほど片想いしていた相手がいたが、そいつを好きな間も恋愛的な意味で気になっている相手がいた。でも全員とどうこうなりたいわけではなかった。誰かと付き合う想像をした時、相手はいつも1人だった。なのに複数人を一度に好きになる。恋人ができてからも、しばらくの間例の片想い相手のことが好きではなかったのかと言われれば正直否定はできない。

ポリアモリーという言葉がある。ざっくり言うと、全員の合意を得た上で複数人パートナー恋人関係になるというスタイルのことである

自分にそれは決してできない。1人としかパートナーにはなれないし、なりたくない。なりたくないのに、一度に複数人を好きになってしまう。

要するに、性的指向問題なのだ。大雑把に言えば、LGBやパンセクシャルアセクシャルとかその辺と同じ部類になる…と言えなくもない。多分。今述べた性的指向と違う点があるとすれば、それは名前が無いことだろう。

名前が無いことがこれほどまでに不安だとは思いもしなかった。名前があれば、同じ境遇の人を見つけられたかもしれない。自分の苦しみを、少しでも和らげられたかもしれない。けれど、現状ある言葉で一番近いのは前述したポリアモリーであり、ポリアモリーでは複数人と同時にパートナーになることを是としているのだ。

誤解無きよう言っておくが、自分は決してポリアモリーやポリアモリストを否定している訳ではない。Twitterフォロワーにもポリアモリスはいるし、一応自分も先述の理由以外でも性的マイノリティーにあたる人間(パンセクシャルのノンバイナリーで、恋人とは世間的には同性カップルにあたる)なのもあって仲間意識のようなものはなんとなくある(もちろん、全ての性的マイノリティーの人がポリアモリー肯定しているとも思わない。逆もまた然り)。

でも決定的に違うのだ。複数人を同時に好きになる点では共通しているけれど、自分は1人しかパートナーにできないし、1人しかパートナーにしたくない。自分浮気不倫をするなんてもっての外だ。

…なんだか同じことばっかり言ってる文章になってしまった。結論としては、1人としかパートナーになりたくないのに複数人を同時に好きになってしまうという自己矛盾と「複数人を同時に好きになる」性的指向名前がが無いことに対するしんどさ、苦しさといったところか。

言うてこの苦しさを吐き出したかっただけなので特にオチとかは無いです。この考え方に対して他人はどう思うのかっていう好奇心もある。あと、願わくば自分と同じ境遇の人がこの増田に辿り着けますように。そして、ちょっとだけでも安心してもらえますように。

  • アセクシャルまたはノンセクシャルなポリアモリーというのが、言われている中では一番近いか。 アセクシャルなポリアモリーも存在する。アメリカなどではポリアモリーは「複数人...

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