ロシアが岸田を殺しても大した報復・ペナルティが無いという、身の安全が全く保障されていない状況でキーウを訪問した岸田首相は勇敢でとても偉い。
もし欧米の首脳がキーウを訪問中にロシアに殺されたら、即NATO軍がポーランドからウクライナに進撃を開始というのは無いとしても、世論が戦闘機や長距離ミサイルのウクライナへの提供に大きく傾いてロシアは戦場で不利になる可能性が高い。法も道徳も倫理も理解できないロシアが唯一理解できる力に基づく損得によって、欧米の首脳は身の安全が保障されていたから安心してキーウに行くことができた。
岸田にはそのような力による後ろ盾が無い。日本の首相がロシアに殺されたとしても、自衛隊は何もできないし、米軍も日本の領土への攻撃ではないのだから何もしないし、日本の世論が自衛隊の戦闘機や戦車の提供を求めるようになることも無いだろう。せいぜい海産物の輸入が止まる経済制裁ぐらいか。ロシアは大した罰を受けない。
ロシアが意図的に岸田を暗殺する利益は無いとしても、その日キーウにミサイルを撃ち込む予定があったなら岸田がいてもロシアは遠慮無く撃ち込むし、ゼレンスキーと会談する日時・場所が漏洩したなら爆弾を仕掛けてまとめて暗殺しようとする。
言うほど力に基づく損得を理解しとるか?