2023-03-18

幸福を味わうことのできない焼肉

私の知人はパチスロに入り浸っている。彼はまるで海賊船船長のようだ。パチスロは彼の海、そして彼はその海を航海し、確実に財宝を手に入れている。

彼の話を聞いていると、私は自分自身が不運な人生を送っていると感じた。彼の成功は私の敗北のように感じられた。私が泳いでいる間に、彼は水上バイクを駆っているかのように見えた。彼は人生の大きな挑戦に立ち向かい、それを成功に導いたかのような達成感に浸っている。彼がスロットマシンを回し大金を手に入れたという驚異的な出来事は、周囲の人々をいつも唖然とさせた。彼は栄華を極めた王様のように扱われ、その大勝利によって得た金を使って、夢のような贅沢な体験を楽しんでいる。私が魔法の杖に頼らざるを得ないのに対し、彼はその杖を手にすることなく、まるで天に昇るかのように勝利を手に入れた。

彼は私を高級焼肉に誘ってくれた。彼からの連絡はまるで現実に起こる予言のように、彼の神秘的な勝利兆しを感じた。私は常に自分が誰かにとって重要存在でないと感じていた。私が何かをすることは誰かにとって必要ではなく、私の存在は単なる空気しかない。知人からの連絡も、私がいなくても全く問題ないことばかりだった。私がふとした瞬間に豪華な焼肉屋で彼と共に過ごすシーンが頭をよぎると、私は卑屈になってしまった。彼の背後に隠れた不可解な力に私は翻弄され、ただ飛び交う言葉の中で混乱していた。

そして、私は豪華な冒険の一端を共有し、豪華な焼肉屋で最高の料理を味わっていた。高級焼肉店で、口に入る肉の味は言葉に尽くしがたいおいしさだった。しかし、食べ終わった後、心はいものように空っぽで、自分が本当に求めているものを知らずにいた。彼をまねするようにサーロインステーキわさびをのせても、満足感は得られなかった。自分が、空虚の中にいるような感覚だった。焼肉の油と一緒に心が溶けていくような気持ちよさはあったけれど、それだけでは満たされなかった。自分が本当に欲しいものは何なのか、分からなくなってしまった。

彼が輝くように成功する一方で、私はまるで泥沼に足をとられるように毎日を生きている。私はただの流れ者であり、幸運は私から遠く離れている。私が水に飛び込んだとき、私は溺れるだけだ。私は幸運を追いかけようとしても投げやりな泳ぎ方しか知らない。生きることも既存自分の繰り返しに過ぎず、自己完成への努力をせずに、波の間に間にブイのように漂っているだけだ。

彼が幸運を手に入れているのは、彼がそれに値するからだ。彼は勝利を追い求め、自分自身運命を作り出すことができる。私はただ浮かんでいるだけであり、ただの観客でしかない。私の人生は、脆く壊れやすものであり、私はの運の犠牲者にすぎない。幸運人生を送ることができるのは、私のような人間ではない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん