「それが間違っていると思ってしまったこと」の方に悔いている。
何にエロスを感じるかなんて個人の自由なのに。現実で犯罪行為に及ばなければ何を思っても自由なはずなのに。
成人の水着グラビアに興奮するのは正常なのか。普通に服を着た普通の女性を街で見て巨乳だからと興奮するのは正常なのか。事故で見てしまったパンチラに興奮するのは正常なのか。プールでビキニ姿を見て……
正常な性癖ってなんだろう。そもそも性癖は全て罪なのか。性に対して何故かこうも厳罰的な社会の中で、それがより先鋭化して一部性癖に襲いかかる。
痴漢に興奮する人間であっても、それをイメージしたAVや風俗にお金を払うだけなら問題ないだろう。もしも痴漢の盗撮ビデオを買ったのなら、それがやらせだろうと公共の場でそういった撮影をする人間に金を払っていることは問題だと思うが。
何故俺は苺ましまろにエッチを感じたことを恥じてしまったのだろう。映画館で美人女優が巨乳を揺らすのにエッチを感じたとして俺は同じように恥じたのだろうか。もしそうだとして何故エッチを感じるたびに恥を覚えなければいけないのか。
無意味に増やし続けた罪の意識はストレスになり、積み上がったストレスは人間関係を歪ませ本当の被害者を産むかもしれない。性に対しての歪んだ認識、印象論に基づいて雰囲気で何を裁くかを決めるような風潮に毒されすぎている。
何にエッチを感じても、誰も何も恥じることはない。そこから産まれた行動が何であるかが大事なのだ。性癖に罪はないが、レイプや盗撮は犯罪だ。酒を飲ませて人妻を唆すとかはグレーゾーンなんだろうが、お互いの人生のためにも辞めるべきだ。
性欲を詰みの根源として扱うのは辞めた方がいい。悪いのは欲望ではなく、行動だ。もちろん、電車の中で偶然傘が誰かのアナルに突き刺さったのを性犯罪だと騒ぐのは違うのだが。それは傷害罪で争うべきだ。