何にもなれなかったんだよ。自分を過大評価しすぎ?そうかもしれない。
社会の隅で誰かがやらなきゃいけない、誰にも気にも留められないことを淡々とこなす毎日。
もう何か新しいことをする気力もないし変化も望まない。年とったなと思うよ。
平凡で退屈な毎日だ。何かを成すこともない。
でもたまに思い出すんだ、関わってくれた人のことを。小さい頃のこととか、寝る前とかにふと。
かわいがってくれた人。よく思い出せない、顔も声もぼんやりとしか。たぶんもうこの世にいない人がほとんど。
でもかわいがってくれたことは覚えてる。途方もなくたくさんの時間を過ごしてきて、その中から思い出す、よく覚えてない関わってくれた人。
そうだ、こういう人がいたなぁって。
最近は、自分はそういう誰かになるために存在してるのかなと思うようになった。
姪っ子や甥っ子や、そういう未来を担う誰かの、よく覚えてないけどかわいがってくれた人になるために。