雅成くんは私の太陽でした。
2.5次元ミュージカルなんて興味なかったし、当時は今と違って世間は2.5次元ミュージカルに明るくなかった。大好きな周防くんをリアルの人間が演じるなんて無理だと思ってた。どれ、私が確認してやろう。くらいの思いでチケットを取って、メルパルクの座席に座っていた。
幕が開いて、周防くんが現れた時。周防尊がこの世に誕生したと思った。
それから雅成くんに転がり落ちるのは簡単で、雅成くんが出る舞台には全部通った。ちょい役の舞台もテレビも全部チェックして、イベントにも通った。雅成くんに出会った当時は学生だったけど、社会人になっても雅成くんを追いかけた。自由に時間は使えなくなったけど、その分お金を手にしたから一回に使う雅成くん費用が増えた。幸せだった。
“ガチ恋”ってやつだ。
雅成くんは私のことを知らない。だけど長くファンをやっていたし、イベントにもほぼ全部通っていたから、見たことある子。くらいではあったのかも。若手俳優にガチ恋なんてやばい女なのは分かっているけど、雅成くんを見るのも、知るのも、幸せだった。
かっこいいだけじゃなくて、可愛くて、うるさくて、だけどピュアで、ワハハって綺麗な歯並びを見せて笑う顔がとびきり可愛い。付き合いたいとか結婚したいとか、そんな単純な好意じゃなくて、たとえ雅成くんが結婚して子供ができても、全て愛せると思ってた。結婚発表されたらしばらくショックで泣きまくるのはわかっているけど、私に幸せをくれてありがとうって伝えようと覚悟を決めてた。雅成くんのファンはいい女が多いなって思われたかった。それが雅成くんの価値になるなら。
雅成くんへ。
雅成くんは私の太陽でした。どんな雅成くんも分かってあげたくて、応援したくて、ついて行きたかった。
だけど最近は、どんな雅成くんも愛する!!って豪語していた昔の自分が嘘みたいです。雅成くんが地上波のドラマに出たいのは分かってる。2.5次元だって本当は卒業したいんでしょ?分かってる。分かってるけど。
もっと違うやり方があるんじゃないのかな?
そんな我儘な雅成くんも愛していたいけど、最近の雅成くんが選んでくるお仕事は、ファンの気持ちを考えていないものばかりな気がする。
どんな俺でも好きでいて。だけど嫌な作品は見ないでいいよ。でもチケットが残っている舞台には見に来て欲しい。悪口は書かないで。
私はそろそろ無理かもしれない。
私の太陽だった雅成くん。
今の雅成くんは私にとって何?
分からないけど、太陽ではなくなっちゃった。大きすぎた雅成くんの代わりになる太陽はしばらく見つからないけれど、いつか見つかるといいな。
雅成くんがまた私の太陽になってくれる日はくるのかな?来るといいな。
それまでさようなら。
なんかやったの?そいつ