2023-01-29

暇空茜氏と青識亜論氏のスタンス違いについて

 2022年の秋頃からツイッター上で大きな話題となっている暇空茜氏を中心とした一般社団法人Colaboの騒動と従来の青識亜論氏を主体にしたツイフェミvs.表自の違いをざっくり考えた。

 筆者は平等主義者であり、自由主義者である。長々と自語りするのも無駄なので、この二点から私は第一から第三波までのフェミニズムを支持するフェミニストであると主張する。

 特に私は極まった自由主義者ゆえ、刑罰というペナルティを承諾するならば犯罪と呼ばれる行為を行うことさえも他者には拘束しようのない自由だと宣うこともある。それを前提に、表現の自由権利として保障されるべき事柄だと指標する表現の自由戦士と揶揄される側の人間でもある。

 余談だが権利自由概念あくま他者権利比較均衡の上で与えられる。その点では「見たくないものを見ない権利」などと言う他者自由を踏み躙ってまで主張される特権志向は、自由主義者故に唾棄する。公共の場においてプライバシー保護希薄にならざるを得ず、受忍範囲は当然ながら広くなる。この前提を拒否してツイッター上でキャンセルカルチャーを繰り返す輩……ツイフェミジェンダークレーマー揶揄される輩が第四波フェミニストを名乗るであれば、ツイフェミの主張する第四波フェミニズムは否定する。ツイフェミの主張では狭量な自己を中心として、異なる意見女性には名誉男性レッテルを貼って阻害することを良しとする。これは歴代フェミニズムで獲得された平等自由侵害する行為である。故に、歴代フェミニズムを志向する以上はツイフェミの語る第四波フェミニズムとは対立する立場を取らざるを得ない。

 加えて、この様にインターネット上でフェミニズムを志向する行為自体は、第四波フェミニズムにあたる。つまり私は派閥違いの第四波フェミニストでもあるのだと主張できる。

 閑話休題。私というn=1の話ではあるが、フェミニズムは本来表現の自由衝動する様な概念ではないと言うのが分かって貰えると思う。

 しかし、colabo騒動以前からツイフェミ表現の自由戦士の対立構造と衝突はツイッター上で日常的に起きている見せ物であった。

 この衝突は互いに様々な思想勢力が入り混じる有象無象を「ツイッターフェミニズムを語る人たち」と「表現の自由を守る人たち」という極めて大雑把な括りでまとめて、互いに見当違いの場所を殴り合うというものである

 ただし、ツイフェミも表自も強固な思想共同体ではない。それどころかフェミニズムの皮を被ったミサンドリスト表現の自由に見せかけて女を殴るミソジニストが混ざり込んでるのだ。当然、人によってツイフェミ表現の自由戦士の定義認識が異なる。

 

 さて、colabo騒動以前からこの界隈で主に絶えず旗頭を担って来たのが青識亜論氏だ。他にも何人も主要人物は居るが、本件では割愛する。

 青識亜論氏はVS.ツイフェミという点では知らぬ人は居ないだろうと思う。当人対話志向しており、石川優実氏との対談なども行った人物だ。

 石川優実氏の概要も省略するが、「kutoo という素晴らしい活動を行ったが、ミサンドリスト的な発言やkutooの活動でも味方となり得る革靴を強要された男性対象じゃないと述べて対立構造を作り、フェミニズム特有上下関係から来る意固地な態度で忠言を拒否していた人物」と私個人認識している。そして、上記の点から石川優実氏を第四波フェミニスト兼ミサンドリスト評価するならば、女性自由否定しない青識亜論氏は表現の自由主義者フェミニストと評価出来るはずだ。

 青識亜論氏をわざわざフェミニストと評価したのには意味がある。このツイフェミ論争は、フェミニズムという文化に対して正の効果を持つからだ。より正しくは「やばい言動を繰り返すツイフェミの主張を、このままにして良いのか。フェミニズムとは何ぞや?」と啓蒙する効果くらいは期待出来る。フェミニズムは第一からまり、大きな女性差別を解体してきた。そして現在社会生活上での個人的な女性差別を対象とする。故に社会運動的なフェミニズムよりも個々人が、フェミニズムについて知見と理解を持つことの方が現代社会ではより重要になるのだ。

 第四波フェミニスト同士の衝突と考えた時に、彼らのレスバは無関心の徒に対して、フェミニズムに関する啓蒙役割を強く持てる。

しかし、彼の果たせる役割はそれだけだ。

 現在colabo騒動で中核を担う暇空茜氏は、青識亜論氏を酷く嫌悪している。一方で青識亜論氏は和解点を探るべきだと宣いもする。

 まず第一に、これはフェミニズム闘争ではない。フェミニズムを冠した利権疑惑と、用途不明で消えた税金に対して説明を求めるものであり、訴訟なのだ

 暇空茜氏にとっては動機こそミサンドリストへの反感であるしかし、彼個人女性嫌悪する男たちと表自界隈の次の旗頭 ポスト青識亜論になるつもりははいだろう。何なら表自界隈が好む対話……ではなく、レスバと副次的啓蒙にも訴訟には何のプラス効果もない。

 暇空茜氏がブロックを繰り返しているのを見ても、どちらかと言うとその主旨は訴訟目的純化に見える。表自界隈の様に多層化してしまえば、どこかで誰かが失言をして揚げ足を取られる。その点では暇空茜氏の行動は効率的なのだ

 総括しよう。表現の自由フェミニズムは本来であれば対立する概念ではない。しかし、男性嫌悪女性嫌悪が絡むと当然対立する。対立した状態で異性への嫌悪やそれに由来する特権意識を表に出せば、それらの意識を持たない人たちには殴られる。

 従来の青識亜論氏が旗頭を務めた表自界隈とツイフェミ界隈は、こうして1人一派の人々が集まって出来たものだ。問題への意識は共有するが、それを実行する力には欠ける集団である集団が入り乱れてツイッター上で殴り合いをしてるのだ。仮にレスバに勝っても報酬で得られるのは顕示欲くらいのプロレスごっこである社会に対する影響はフェミニズムに対する啓蒙の一点につきる。

 一方で暇空茜氏の訴訟は、日常的な指摘や話題を風化させないための騒ぎ方などはあるが裁判役所が動かなければ進展がない。勿論、話が進めば面白くなるだろうが、観客としては時間単位での動きがレスバより少ない分、口プロレスよりも熱くなれない。しかし、訴訟内容を考えれば、NPO活動を見直す現実的な働きかけを有し、言うまでもなく税金用途NPO活動女性福祉に関する啓蒙レスバと比較にならないだろう。

 私個人は両者とも好きではないし、ツイフェミは一緒くたに女性嫌悪だと騒ぐだろうが、暇空茜氏と青識亜論氏のスタンスは見事に異なっている。

 そして、暇空茜氏が強く支持されると言うのは、ツイフェミ女性に対する社会の関わり方が変わる一つの潮目なのではないかと思い、今後の趨勢を見守りたい。

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