2023-01-07

ナニカをわりと信じるようになった

男性優位の社会で割と現実的に不便を感じているので、フェミニズム全面的サポートしています。それに、「共産党と強いつながりがある」というのは、見るたびにまゆをひそめていました。でも、厚生労働省12月に開かれた「困難な問題を抱える女性への支援に係る基本方針等に関する有識者会議」に仁藤構成員が提出した資料を見て考えを変えました。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30044.html

https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/001030131.pdf

「困難な問題を抱える『女性』への支援に関する法律」は、なぜ「困難な問題を抱える『者』への支援に関する法律」ではないのか

これは、もともと売春防止法規定されていた婦女保護活動が、最近社会情勢の複雑化によって売春防止法根拠とすることに限界が出てきたから、新しい法律を作って保護対象を拡大しよう、ということらしいです。もともとの売春防止法に関して言えば、売春していたひとは女性のほうが圧倒的に多いし、売春にかかわらない人でも、女性のほうが性的犯罪家庭内暴力被害を受けがちなので、男性恐怖症の人を安全保護しようということで、女性限定するのはわからなくもないです。

どのように保護対象者を拡大しようとしているのか

女性が、女性であることにより、性暴力や性虐待性的搾取等の性的被害に、より遭遇しやすい状況にあることや、予期せぬ妊娠等の女性特有の問題存在することの他、 不安定就労状況や経済的困窮、孤立などの社会経済的困難等を前提としたものであり、このような問題意識のもと、法が定義する状況に当てはまる女性であれば年齢、障害の有無、国籍等を問わず性的搾取により従前から婦人保護事業対象となってきた者を含め、必要に応じて本法による支援対象者となる。

これはおかしいよね。もともと、「女性が、女性であることにより、性暴力や性虐待性的搾取等の性的被害に、より遭遇しやすい状況」であることは事実だけど、それは売春防止法保護されるわけだし、「不安定就労状況や経済的困窮、孤立などの社会経済的困難」は女性に限らないだろう。というか、仁藤氏が嫌いな「キモイおっさん」の多くははまさにそういう状態ではないのか。この法律は、社会正義の実現よりも、どちらかというと売春防止法で守られていた女性既得権益を拡大するのが目的という理解のほうが自然に思える。

コラボ活動はいいと思うんだよね。性風俗への勧誘がさかんな新宿という特殊場所で、親に頼れない未成年女性保護するのは立派だ。でも、新宿みたいな場所ってごく一部の政令指定都市しかないんじゃないかな。

地域によって困難な問題を抱える女性への対応に大きな格差が生じるべきではなく、支援対象者が全国どこにいたとしても必要十分な支援を受ける体制全国的に整備していく必要がある。

既存法律保護される性暴力DVに苦しむ女性だけではなく、ただ単に困窮や孤独に苦しんでいる「女性だけ」を支援する設備制度全国的に広げる必要性を私は認めない。困窮や孤独に苦しむ人を支援する制度施設を作るなら、そこに男女を分ける必要性を認めない。

トランスジェンダーの扱い

仁藤構成員資料差別性はトランスジェンダーの扱いに明らかに表れている。

女性に関しては支援義務付けている。一例をあげる。

女性相談支援センターは、(...)その時点において最適と考えられる支援検討し、実施する。

ここで「実施する」というのは、予算を付けなければならない、ということだ。

トランスジェンダーに関しては

性自認女性であるトランスジェンダーの者については、トランスジェンダーであることに起因する人権侵害差別により直面する困難に配慮し、その状況や相談内容を踏まえ、他の支援対象者にも配慮しつつ、関係機関等とも連携して、可能支援検討することが望ましい。

こちらには「実施する」という言葉がない。つまり女性が嫌がるならトランスジェンダー支援はしなくてもよいし、女性理由にしなくても予算が足りないなら支援をしなくてもいい、という意味だ。そして日本福祉行政予算が余っているところは存在しない。トランスジェンダー女性よりもさら差別に苦しんでいるのに、あえて女性より支援を減らすことの合理的理由は私にはわからない。法律は今後何十年も運用されていくもので、トランスジェンダーの扱いが今後もこういう女性の添え物程度でよいとは私は思わない。

いくらなんでも、「可能支援検討することが望ましい」ってのはひどいだろう。女性には支援実施義務付けられているのに、トランスジェンダー可能支援検討すら努力目標になっている。「関係機関等とも連携して」もひどい。別の機関押し付けることが前提だ。「この事業に関連する予算は生まれた性が女性の人にしか使わない」という強い意図を感じる。

 

おまけ

個人的には仁藤構成員には同情する。コラボのやってきたことは立派だし、男性嫌悪も別に公人でなければ許容可能範囲だと思う。温泉むすめだってそのへんのボランティア団体代表、ってだけだったら大した問題にならなかった。

仁藤構成員厚生労働省に提出した資料行政のことを理解した人が作ったもので、領収証の処理で泣き言を言い出す仁藤構成員コラボ能力で作れるものではない。仁科構成員を表に立たせている誰かを仮定せざるを得ない。それを「ナニカ」と名付けるのは私の趣味からは外れるが(HxHを政治に持ち込むな)、ネット炎上を使ってこの話が闇に葬られるのを防ぐ、というのは一つのやり方だと思う。私は、厚生労働省資料を見たことで「ナニカ」と名付けられたグループが、自分たち趣味嗜好に基づいて、選択的に福祉予算を配布しているのでは、という疑いは強まった。

  • 怪文書増田どんどん症状が悪化してんな

    • コラボ関連は初投稿だけど。。。別の怪文書増田ってどれ?

  • 今回のそれで既得権益の拡大なんてねーよ

    • リンクした資料みた?見てないだろうから概略を説明するけど、「売春防止法で保護対象になる女性は少なすぎるから、新しい法律の下でより多くの女性を保護しましょう。その際には...

      • 男女別の非正規雇用率くらいみろ、女が圧倒的に多くて不安定な事実があるんだぞ。数を見れないの?

        • 非正規雇用で苦しむ人を救いたいのであれば、非正規雇用の人を対象にすべきだよね。男性の非正規雇用を排除する理由も、女性の正規雇用を入れる理由もない。

          • リンク先の資料を読んだ方がいいですよ

            • 見たからわざわざ元増田書いたんだけど。。。たとえば、一般の自立支援を「女性」に限定し、生活に困難を抱える男性もトランスジェンダーも排除しながら、全国展開する理由は説明...

              • リソース無限じゃないんだから優先順位出て当然では?

                • うん。優先順位は必要なんだけど、その基準が、生活困難度ではなく性別だから、この法律は問題なわけだよ。コラボならいいんだよ。民間事業だから。でも国が税金でやったら駄目だ...

  • なるほどな、やるならトランスジェンダーに関しても「…(中略)実施する」と書いてないとally失格やな。 LGBTダイバーシティの文脈では間違ってるといえる。逆にリベラルっぽい顔し...

    • うん。たぶん日本のフェミニストもばあさんたちが牛耳っていてLGBTQ+に追い付いていないんだと思う。リベラルが古い発想で差別するとか、日本の高齢社会もここに極まれり、って感じ...

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