科学的に考えれば、扇風機の強と手を用いた乾燥で十分なのではないか。
視点を変えてみよう。
今のような冬場に、温水で手を洗っているとどうなるだろう。途端に皮膚はガサガサと荒れるだろう。
冷水で洗うようにすれば、みるみる肌のツヤは戻ってくる。生体組織にとって一時的な低温より高温の方が破壊的だと分かる。
さすがに洗髪まで冷水にするのは諸々を考慮すると最適とは言い難いが、乾燥までも温風に頼る必要はないだろう。
人類やその他動物の毛や地肌、その皮脂や細菌叢にとって、人肌程度のお湯ならまだしも電熱線による高温の空気の連続攻撃というのはイレギュラーな状況だ。
犬が全身を震わすような自然なドライ方法こそ皮膚にとってちょうどよい、そんなバイオメカニズムを幾万年もの時間をかけて得ているのが我々哺乳類ではないか。
とはいえ頭をブンブン振り回すわけにはいかないので、自然界の風に近い扇風機の強モードと、手で髪を薙ぎ払うような動きによって文字通り手早く乾かしてしまうのが良いのではないかと思うのだ。
人肌程度のぬるい風なら? それは生体負荷的には問題ないだろうが、そもそも乾燥という行為自体が水滴を可能な限り細かくして蒸発を促す行為で、気化熱によってどうせ冷感を生じてしまう。ぬるい風を作るエネルギーの無駄だろう。
じゃぁ裸族として生活すればいいんじゃないか
ハゲ