2022-12-21

米国債、利回り上昇に青信号ヘッジファンドポジション整理後

年末ポジション調整でヘッジファンドレバレッジを減らした後、米国債利回り上昇への道は大きく開かれた。

  10年物米国債は3営業日続落し、20日には11月30日以来の安値を付けた。日本銀行長期金利の許容変動幅を拡大したこと米国債の売りの一因になったが、ポジションが整理されたばかりでショートカバーがない状態さらに下げを拡大させた。

  ジェイバリー氏らJPモルガンチェースのストラテジストは19日のリポートで、「投資家は先週後半に利回り上昇に対するエクスポージャーを減らしたのかもしれない。ポジションが整理されたと考えると、この値下がりも納得できる」と指摘した。

  10年物米国債先物コール(買う権利)に対するプット(売る権利)の強さを示すスキュー短期コールに傾いたが、再びプットが優勢になっている。トレーダー米国債の一段の下落に対してヘッジしていることが示される。

  10年物米国債オプション3月限の未決済建玉は110.50、111.50。112.50、113.50を行使価格とするプットが多く、利回り3.75-3.90%のレンジにらんだ取引を反映している。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-21/RN7NY6T1UM0W01

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