■並列処理をまともに書けてる人をほとんど見たことない

オーダを知らないで書かれたコードなんかよりもっとやばいのが並列処理な

爆弾みたいなもんだけど、世の中のシステムにかなり内包されてる

レベル1：単に並列処理として書いてあるだけ

• 変数だろうがDBアクセスだろうが平気で並列実行されるような処理をゴリゴリ書く
• 危険な処理であることに気付けないレベルの人が書くとこうなる
• とはいえ大抵の場合普段は何事もない
• 競合状態になると謎のバグが発生する
• どこで落ちてるのかも分からないし何が起きているのかもわからないし再現もできない
• デバッグするぐらいなら書き直した方が早いレベル

レベル2：とにかくロック

• なんかわからんけどとにかくリソース取るときにロックする
• 結果的に並列処理になってなかったりする
• これも普段は何事もない
• 競合状態になることは少ないがデッドロック書いてしまう場合があってシステムが止まる
• デッドロックは丁寧に解けば原因は分かるがかなり難しい
• デッドロックしなくてもリクエストが増えてくるとめちゃくちゃ重くなる
• デバッグするなら書き直した方が早いレベル

レベル3：並列処理しない

• スタンドアロン処理以外は一切並列処理をしない
• DBデータ取得だけ並列処理、INSERTとUPDATEはグローバルロックみたいなイメージ
• 今のところこれが最適解だけれど希望するパフォーマンス向上には寄与しないことが多い

レベル4〜99ぐらいまで

• この辺は無い

レベル100：アーキテクチャレベルでのシンプル設計と性能保証

• そもそもサービス形態として並列実行を考慮した設計を行う
• その上でエンティティを定義して拡張性を考慮した実装を行う
• DB設計もリージョンなどを考慮した設計画が必要
• 定期的なリファクタリングでコード品質を保全しないとどこかでバグる

こんな感じで人類はまだ並列処理の最適解を見つけていない

そのくせに「並列化したら早くなるよね！」っていう人が多いので事故ることが多い

Permalink | 記事への反応(2) | 15:55

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