生まれてすぐ遊泳する能力が必要な、この動物は体内で子供を育む子宮といえる器官をもっていた
特殊なのは、その持ち主で、固着生活の段階に入ったオスの幼生なのである
まだ脳神経細胞の発達していないオス幼生にメス成体が自らの子宮を埋め込む
そしてオス幼生が性成熟した後になって受精が行われてオスが受け取った子宮で育った子供が生まれてくる
免疫の問題もあって幼生が相手でなければ子宮の移植は上手くいかないらしい
マスダアオXムシの祖先種は雌雄同体で相手に栄養負担の大きいメス役を押し付け合う生態をしていたのだが
子宮と卵を作り出す役と体内で育てる役を分担することで雌雄異体に分かれながら雌雄の争いを終わらせたと言われている