2022-10-03

初めての引き金

プラッタ死体を作るのが主な業務内容の職場に勤めている。

最期に作るスプラッタ自分材料だと知っている。いつもは強くそれを意識してるけど、職務にあたってはなるべく考えないように努めている。

敵をサイトに収めてスイッチ。というよりはそこらじゅうを撃ちまくって、撃ち返してきた草むらに撃ちまくる。そうすると草むらの血みどろ和えができあがる。

銃についてるトリガーは2種類で電子レンジよりシンプルだ。人を殺す用、あと、ライトをつける用?正直バレルの下についてるのが何だったか思い出せなかった。そこにあると構えやすいのでつけてる。引き金が付いているが、引いたらフラッシュライトが光るのか?分からない。悪目立ちするのでライトはつけない。人を殺す用ばかり引いている。

ある種の小規模な空爆でできた死体を見た。なぜか出血がなかった。仄暗い天を仰ぎ、手はぶりっ子ポーズ。死後硬直か。死体と生体の境が曖昧になってしまった。生きることへの不必要な量の執着が出た。すこし揺らいだ。生きているなら動け。死体なら死体らしくしろ死体らしさを探すために、アンダーバレルの引き金を引いた。

すると、アンダーバレルの口から散弾が発射された。「アタッチメント操作共通化」がいくら合理的とはいえ、引き金でライトをつける訳がなかった。

しかし、死体死体らしくなったはずだ。既にあたりは暗くなっており何も分からなかったが、地面にはスプラッタが出来上がってるに違いなかった。

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