2022-10-02

26歳ニートが「青天を衝け」を見た結果

26歳だった去年の3月ごろの昼間、青天を衝けのまとめ回をたまたまテレビで見た。ハマった。感銘を受けた。泣きそうになった。留年就活もせずに大学卒業して以来親から小銭をもらってブラブラしていた自分を強く恥じた。すぐにその夜に放送される最新話をスマホリマインダーに入れ、自宅から二駅のオフィス街募集をしていたコールセンターに応募。すぐに電話がかかってきて面接の日程が決まる。その夜は母の作った夕食を自室で食べながら視聴した。

面接へ。応募理由と勤務日数のみ聞かれ、平日5日フルで入れると言ったところ即採用された。面接から3日後に勤務を開始。慣れない早起き質問するたびに睨みつけてくる不潔な社員、受話器の向こうで理不尽な爺さんや執拗本名を聞き出そうとするおばさんに早々に心が折れそうになるも、藍作りに励む栄一青年を思い出し踏みとどまった。

二ヶ月ほど勤務する中でこの仕事に主に人間関係の面で嫌気が差す。社員バイトも目が死んでいた。栄一が故郷を立ち一橋家に仕え始めたタイミングで別の仕事を探し始める。やりたいことはなかったが、大学時代に宅建勉強しかたことを思い出し、手始めに資格を取ることを決意。その年の秋の合格を目指して格安映像授業とテキストのある講座を受講。家だと怠けるのでバイト終わりと休日は近所の祖父母の家で勉強権利関係や税で挫けそうになるも、映像をさっさと終わらせてひたすら問題を解く。

10月に宅建受験。受かったような落ちたような微妙気持ちになる。翌日月曜のバイトはあらかじめ休みをとって一日寝た。11月、発表直前の放送千代が倒れて暗い気持ちになるも、無事合格していた。バイトをしながら不動産業界で転職就職活動を開始。年末には晩年の栄一と孫からエールを貰いつつ、年明けに関東郊外拠点とするハウスメーカー採用される。これを機会に人生初めての一人暮らし埼玉だけど)。現在に至る。

試験勉強就職一人暮らし営業活動休日職場の人たちとの外出など昔の自分なら考えられなかった。ただのニートがただのサラリーマンになっただけなのだが、俺にとっては大きな進歩なんだ。渋沢栄一氏とNHKには感謝してもしきれない。ありがとうございます

青天を衝け!

  • 江戸とか鎌倉と違って、大河ドラマで幕末明治を扱われるといかにも「現代人も国家のために頑張れよ!」みたいなプロパガンダ的な作為を感じるから苦手や

  • 新卒で就職した社会人なら当然のことで感動できるってやっぱニートって人間のレベルが低いんだな

  • おめ コールセンターとかテレアポってとにかく目死んでるよな。

記事への反応(ブックマークコメント)

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