2022-09-13

漁獲量減については小売にも問題があると思う

小売で働いた経験がある人ならば分かると思うのだが、小売の従業員というのは陳列棚に隙間ができる事を極端に恐れる。

単に機会損失に対する恐怖もあるが、それ以上に「あそこは品揃えの悪い店」というイメージを客に持たれる事への恐怖が大きい。

これは魚売り場でも同様で、魚売り場の品揃えを充実させるという目的で多少それで損失が出たとしても棚(魚の場合冷蔵ケースだが)を埋めようとする訳だ。

例えば「土用の丑の日なのにうなぎが並んでない店」というイメージを客に持たれたくないから、大して売れないのに鰻の蒲焼を並べたりする。

はっきりいって無駄だ。

要は棚が寂しいから、あんまり売れない魚でも並べるって事になるからだ。

「棚にいっぱい商品がある店」という演出の為にやせ細ったサンマ産地偽装アサリが並んでる。

漁獲量制限の話をするなら、こういった小売の魚の売り方への規制必要なんじゃないかと思う。

魚捕りすぎ問題については、地方漁業者が都会に魚を大量に出荷して現金を得るという仕組みに依存し過ぎた事にもあると思うんだ。

都会の需要地方漁業者依存するという構図を断ち切る必要がある。

漁獲量問題真剣に考えるならば漁業関係者への規制だけでなく、流通業者特に流通の末端である小売への規制必要だ。

都会の小売から需要規制しない限り、漁業関係者を締め上げたところで密漁など別の形で問題が吹き出すだけだと思う。

  • 俺が帰りに寄る頃にはいつも空っぽで消毒液の臭いしかしないけどな

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