2022-09-01

逃げ続けてきた人生

「お前ってさ、嫌なことから逃げるタイプでしょw」

「今まで逃げ続けてきた人生でしょw」

会社のM先輩(仮名 イニシャルは男の先輩なんでmenのMより)からの何気ない一言

こんなこと言われるほどまでにM先輩を怒らせるきっかけが色々あったのだがそれは省略。元を辿ると自分仕事が甘いせいなので自業自得なんで。

まぁ嫌味の一つや二つ、言われたところで受け入れるしかない背景はあったのだけど、これは流石に変化球過ぎる唐突ディスりだったので(M先輩は何を突然失礼なことを…)と思って言い返そうと思ったけど、何も言い返せず黙ってしまった。

自分でも驚くぐらい、恐ろしいほどに図星だった。

今まで生きてきて、これほどまでに自分人間性を的確に言い表されたことは初めてだった。

受験就活の時なんかは、面接対策だったり何かよくわからんセミナー自己理解を深めようだかの目的自分性格自己分析させられたりするが、そういう時大体は自分って「真面目系クズ」とか「ろくでなし」だなぁと分析してきた。しっかりやってるように見えて実はズボラだったり、言い訳さえつければ多少甘いことやっても仕方ねぇだろってスタンスだったり、アウトロー気取って悪ノリしてしょうもない遊びをやったり。でも他人がそういうことやってると真っ当に動かない人間には怒りたくなるし、あいつらはクズだ俺みたいな真人間とは違って劣ってるからあいうことしちゃうんだ、なんて見下したりするタイプの本当に嫌な奴。

まぁ流石に「分析した結果、自分真面目系クズです!」なんてそのまんま言うわけにもいかないので、マイペースだとか、争いや変化を好まない温厚な性格とか、ちょっと綺麗な言葉に言い換えたりして誤魔化していたけども。

でもこんなに端的でわかりやす表現があったのか!と目からうろこだった。「嫌なことから逃げる性格」とはまさに自分だ!

思い返せばまさにそんな逃げてきたエピソードがたくさんある。

誰か困っている人が居る時、大丈夫ですか!なんて駆け寄る構えだけはする。でも誰かほかの人がもう駆け寄っていれば自分は何もしない。あぁ大丈夫だな、とその状況から逃げる。

電車で座っていて目の前に老人が居る時、眠ってるふりだったりスマホに集中してるふりをして席を譲ることから逃げる。

学生部活の時、こんな性格でも一応運動部だったが、何かと理由をつけて練習をサボって逃げたし、合宿自由参加だったので最初の1年目は参加しても2年目はパスキツイ練習から逃げたかったし。

就活の時、就職課や合同フェアなんかでよくやってた履歴書ES添削とか、面接練習を受けることから逃げた。自分が書いた内容やチョイスしたエピソードをバッサリ切られて否定されるのが嫌で逃げた。あなたの受け答えこういうとこが足りてませんよって辛らつなこと言われるのが嫌で逃げた。どちらも自分のためには逃げるべきじゃなかったのに。

そんなもんだからちゃんとした会社からは一つも内定を貰えず、手元にあった数少ない内定タクシー業界ブラックで有名な某オタク古物商。でもこんなところで働くのは自分理想じゃないから嫌だと、変なプライド持ち続けて逃げ出す。

就活は冬まで続いた。就活という行為自体から逃げなかったのは偉いと思う。

こういう時頼りになるのは大学就職課なんだけど、春先から色々頼ってるならともかく、秋口になっていきなり頼りだすことのみっともなさとか、今まで何してたの?なんて言われる羞恥が嫌で逃げた。

一番逃げたかったのは「あなたこんな内容でずっとエントリーしてたの?」とか言われたりすることだった。今までの自分がやってきたこと全てが誤りで、全てが無駄になるような気がして。どっちみち落ちてるんだから結局無駄なんだけど。

まぁそんなんでも何とか「新卒でこの会社入りました」って言えたらそれなりの体裁を保てるぐらいの企業と縁を持つことが出来た。

でも仕事の中でも逃げることは続いた。

とりあえず最初の数年間は現業職経験を積むことになるので、まずは交代制で勤務するのだが、まず自分最初に考えていたのは「自分の勤務時間にでかいトラブルおこるなよ…」ということ

まだまだ新人として甘く見られてた頃に先輩と絡んだり積極的仕事に取り組んでわからないことは質問したりすることから逃げてきたため、入社数年目なのに新卒レベル質問をすることが度々あった。え、今更それ知りたがるの?これ知らなかったの?なんて反応されることは日常茶飯

仕事トラブルで困っているとき本来なら自分担当部門トラブルなので自分一人で解決するべき内容なのだが、さも難問かのようにアピールして周りの人から「ここをこうすれば?」「あれはああして…これはこうで…」なんてアドバイスが飛んでくるのを待ってた。自分解決することから逃げてた。

そしてもっと悪いことが「こうすれば?」なんてアドバイス貰った時に「それですよね、自分もそれ目は付けてたんですけど」なんていう一応自分でも考えてましたアピール

そういえばM先輩からこんなこと言われたことあったな

「周りが解決してくれてよかったな」、と。う~ん、見透かされてるな。

この先輩は本当に人のことを的確に分析してらっしゃる…。

そんな逃げ続けてきた人生を先輩に見事に見抜かれ、雷に打たれたようなショックを受けた私が今何をしているかというと、この発言きっかけで適応障害発症休職に入るという「逃げ」の状況です。

嫌なこと言う先輩や仕事から自分性格に従ってに「逃げ」の選択肢を取りました。あんなこと言われた直後に、その人生体現するかの如く本当に逃げのポーズ取ることになるとはさすがに自分でも思わなくて先輩の慧眼さに怖れおののきましたし、きっと先輩も「あいつに『逃げ続けてきた人生だろ』って言ったらこからも逃げやがったwwwwマジ図星wwwww」なんて職場ゲラゲラ笑ったことでしょう。多分自分が逆の立場だったら表向き反省した後に間違いなく裏でゲラゲラ笑うし。

そんな逃げの性格を変えたくて、とりあえずどっか仕事の楽そうなところを…なんて選択肢は選ばず「公務員試験を受けよう」という自分にしては珍しい積極的選択肢

でも滑り止めの自治体内定誓約書を出しつつ、本命自治体試験がまだいくつか進行中なのでちゃっかり受け続けるという、どう転んでも少なから公務員として働けるような「逃げ場」を用意しながらの転職活動なので、結局根っこのところは変わってねぇなぁこいつ、と思う日々。

  • そもそも生まれてこのかた困難から逃げたことの無い人間なんて居るかね? 逆に一度も挑戦したことの無い人間だって居ないだろう ずいぶん卑怯な言い方だと思うわ 増田がそこから何...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん