「ネットスラング」というものがある。これはインターネット上で使用されている俗語の総称である[1]。ネットスラング、ネット用語と呼ばれることもある。(Wikipediaより)
このネットスラングがクローズドな場所からオープンな場所(ここでのオープンは「テレビメディアが使用する」ということを指す)で使用されるまでのフローとして代表的なものに、以下のような流れがある。
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Twitterで転用され、多くの人が使い始める(「若い女性」にリーチし始める)
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InstagramやTikTokで転用され、多くの人が使い始める(ここで「女子高生」にリーチする)
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「女子高生」にリーチしたことを確認したテレビメディアおよび芸能人がワイドショーで取り上げる。
もちろんこのフローの途中で振り落とされるものはあり、それらはその界隈にとどまる(もしくは廃れる)ことになる。
このとき、振り落とされたものは「差別的」に代表されるような「ネガティブな印象」が、それとはなしに"ねっとりと"付けられることになる。
他方、フローを勝ち残りテレビメディアまで出てきたものは市民権を得て(あるいは意味合いを調整されて)、大まかに言えば「ポジティブな印象」を与えるものになる(もちろん逆張りアンチは常にいる)。
このフローから見えることは、ポジティブな印象を形成するのは「女子高生」ということであり、その「形成力」の源泉はいったい何なのか?ということを社会は議論する必要があるのである。
この議論は多様性のある「インフルエンサー」の分析にも流用できるため、「インフルエンサーがなぜインフルエンサー足りえるのか」という個別の議論を活性化するものとなる。