店員さんは夫婦っぽくどちらも片言の日本語で話している感じだった
レジ前のテーブル席に通され、ランチメニュー表を渡されて、中身を確認したがビリヤニがなかった
あらかじめネットで調べて、メニューにはあるはずなのだがこの時間には出していないのかもしれない
相手が片言なのと、店が繁盛していてお客さんが多いこともあってビリヤニありますか?は言えないなと判断
ランチメニューに載っていたホウレンソウのカレーで、ご飯の上にエビティッカが乗っているやつを注文すると、「辛さはどうしますか?」と片言で聞かれたので、「普通でお願いします」と回答
ここで「ご飯はどうしますか?」と言われたので、ご飯の量かなと思い、「普通でお願いします」と答えた
しばらくして運ばれてきたカレーは大変美味しそうだったが、定食屋で出てくるような銀皿にどんっと乗っていた
カレーはホウレンソウベースの甘いがスパイスを感じるあんまり食ったことのない味がして大変美味しかった
しかし食べ勧めるにつれ、何口食ってもなかなか減らないことに気づく
インドカレーって基本的にはカレーがちょっとでご飯も少なめなことが多いと思うんだけど、カレーも多く、ご飯も多く、なんならエビも小エビが8尾くらい乗っていた
インドカレーって油を多く使っているからか、ちょっとの量で結構満腹になるので、この量を食えるのか?と四分の一くらい食って思い始めた
ここで他の客の声が聞こえてきた
どうやら「ご飯はどうしますか」の質問はご飯の種類の話だったらしい
メニューや店の壁のどこにも書いてなかったけど、常連客の中だと当たり前だったのかもしれない
日本米よりインドライスの方が絶対カレーに合ったし、パサパサしているから量的にも食いやすかったんだろうなと思ったが頼んでしまったものは仕方ない
半分くらい食ったときに、正直量が多すぎて気持ち悪くなり始めた
よっぽど残そうかとも思ったが、目の前のレジでは店主の方が「美味しかった?」と会計の際にどの客にも聞いているのが見えた
あんなにニコニコお客さんに聞いている店主さんに「何で残したの?」とか聞かれたら、他の客の手前気まずすぎる
それに他のお客さんは女性で「〇辛ください」とか頼んだりしていて、普通の辛さを頼んで残すのはなんとなくみっともないように感じてしまっていた
とりあえず全部食おうと食べ勧めていると、肌の浅黒い外国人の方がレジで店主に「ビリヤニ」と言っているのが聞こえた
店主はその方にあらかじめ袋詰めしていたらしいビリヤニを渡していた
ああ弁当メニューにビリヤニがあるんなら絶対店内でも注文できたよと、満腹で吐きそうになりながら僕は思った
自分に勇気があって、「ビリヤニありますか」って聞けていたら、こんな大量のインドカレーを食べなくてもよかったかもしれない
自分に勇気があって、「ご飯の何が選べるんですか?」と聞けていたらインドライスを選べる旨やなんならこの店のご飯の量も確認できたかもしれない
残さず、全部平らげて、レジで店主に「美味しかったですか」と聞かれたので、「美味しかったです。お腹いっぱいになりました」と伝えた
うちの近所のインド人がやってる店は夜しかビリヤニやってないんだけど、 マジで作ると時間かかるから忙しいランチタイムには作れない やるとしたら作り置きのレンチンになるって言...