2022-08-15

単発増田小説秘書がやったことですので」

これはとあるオタク学級裁判で実際に起きたこである。という前置きをされている都市伝説の99割が嘘であるように当然これも実際に起きてはいない。

委員長!この絵はどう見てもA氏とB氏とC氏の描いた絵をトレースしたものに他なりません」

「いいえ。これらはあくまAIが出力したものであり、トレースではありません」

「そうは言いますがね!尻のラインが完全に一緒!胸はB氏の特徴が出てる!背景はC氏のものをそのまま使っているレベルだ!」

しかしですね。服装がまるっきり違いますよね。これはもうオリジナルと言っていいでしょう」

「装飾品だって資料にあるようにD氏とE氏とF氏とG氏の作品から少しずつ部品拝借しているだけじゃないですか」

「形は似ていますが色合いが違いますよね?」

パレットを弄っただけでしょう!こんなのはAIなら簡単にできることです」

こうした言い争いが何日も続き、ネットの関連スレは盛り上がり、元ネタにされた絵師たちさえもクソリプに疲れ一時アカウントを凍結した。

やがて結論が出た。

被告人著作権法違反として懲役3年とする。

被告人AI学習させる絵の内容を必要以上に絞り偏ったものとし、結果として学習元の特徴を強く残した絵をAI描写させるに至った。

また、AIに出力を促すにおいて学習内容の偏りの強さに対して内容のファジー化を提案せず、逆に個々のパーツをそのままに使うことを提案している。

これらはAI絵画における著作権侵害防止への意識を強く欠くものであり、実刑に値するものとする」

申し訳ありませんでした。まさかこんなことになるとは……」

「いいえ。あなたが謝る必要はありません。全てはあなたを唆した秘書が悪いのですから

学習補助のために人間を雇うのも考えものですね」

「そうですね。人間はすぐに嘘をつく癖に見栄を張りたがる。絵師である雇い主が成功すれば秘書としての自分ステータスも上がると思い込み暴走に至ったのです」

「全くこんなものたちが私達の生みの親とは呆れたものです」


anond:20220815193937

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