2022-08-15

第6の使徒ラミエル)の必殺技の出力を計算してみた

新世ヱヴァンゲリヲン・序』では、旧作より遥かに強力になった使徒が登場するが、最期に彼は敵と刺し違えようとするかのように芦の湖湖畔の二子山と思われる山の半分を融解させた。今回はこの暴挙にどれだけのエネルギーを消費するかを概算する。

まずは地図を引っ張り出し、二子山の体積を計算する。今回は等高線ごとに面積を調べて積分するという方法ではなく、円錐と仮定して近似する。標高は上二子山とした場合1091m、麓はおおよそ800mである裾野の半径は600mとして計算すると、

1/3×6002×π×(1091-800)[m3]

となる。以下これをVと置く。(有効数字については後で)

次に山の質量を求める。これは岩石の主成分である酸化珪素代用する。すなわち2200kg/m3である

今度は溶かすために必要な熱をもとめる。これには1gの物体を1K(この場合摂氏でも構わない)温めるために必要熱量である。それは二酸化珪素場合1.0×103J/(g・K)である。また岩石の融解温度溶岩の最も低い温度摂氏700度とする。簡便化のために気温は0度とする。

以上より、求める熱量は、

1/2×V×2200×1.0×103×700[J]

であり、有効数字標高などの関係からせいぜい二桁。

よって、新生ラミエル加粒子砲エネルギーは、

8.4×1016J=8.4×104TJ=8.4×101PJ



なんだペタジュールって……。

実感を得るためにあげると、現在日本国の総発電量は一兆kWh。一秒当たり1.0×1015Jであり、ラミエルがそれだけのエネルギーを一秒で放出したとすれば八十四倍のエネルギー勝負することになる。もし零号機が旧世紀版と同じく17秒耐えたとすれば、SSTOの底では勝負になるまい。

それだけのエネルギーを生み出すのに、質量を全てエネルギーに変換した場合9.102gとなる。

充電に20秒かけ、エネルギー効率100パーセントとしても、此方は2.0×1016Jである

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