怒りと悲しみをアルコールで流し込んだ末の文章なので色々目を瞑って欲しい。
1.私は漏斗胸という病気を患っている。
漏斗胸とは胸骨が内側に大きく凹む先天性の病気だ。見た目はそこそこキモイ。
胸骨が凹み胸筋が著しく少ないため痩せていてもビール腹のようになる、見た目は完全に餓鬼である。
心臓は体の中心にあるなんて豆知識があるが私の心臓は左にズレている(多分)。
目立った症状は無いが、心臓に穴が空くリスクや臓器に負担があるらしい。
不整脈が併発することもあるらしく、脈拍を計るときは看護師に「落ち着いてください」と言われる。落ち着いてます。
直接の因果関係は不明だが漏斗胸の人はガリガリの体形になる。臓器に負担をかけているせいなんて言っている医者もいる。
実際私は超が付くほどガリガリだ。家系の人間も揃ってガリガリ体系なので遺伝的要因もあるのかもしれない。
ネットで調べても標準体型の人なんて殆ど見かけない。いるとしても症状が軽い。
筋肉量が少ないので運動全般が苦手(特に腕立て伏せ)で、自分は運動ができないダメ人間なんだと悩んでいた。
筋トレをしても成果が得られず、飯をかきこんでも体重は増えない。
大人からすればしょうもない事で悩んでいるなと思うが、子供にしたら自分の人生を全否定されたような衝撃がある。
それらが漏斗胸が原因だというのはごく最近知った。幼少期の時に知れていたら心情的に幾分か楽だったかもしてない。
原因があるとはいえ、一度染みついたコンプレックスは油汚れのようにしぶとい。コンプレックスは理屈ではない。
他の病気を馬鹿にするわけでは決してないが、見た目でわかりやすい障害だったらよかったなと思ってしまう時がある。
私のような見た目で分かり辛い障害は怠惰の烙印を押される。支援や理解を得ずらい障害はその障害なりに辛い思いをしていることを知って欲しい。
「漏斗胸なんだから仕方ないじゃん」「この体に生んだのはあなたなのにそれを馬鹿にするのはおかしい」
すると決まって「俺は治すかどうか聞いた、お前が拒否したんだろ」と返される。
確かに聞かれた、だがそれは聞かされたのは年端も行かぬ時だ。
自己が確立しておらず、コンプレックスを抱きにくい子供に決断を迫り、それを生涯、証拠品のように"つきつける"。
異議あり!裁判長それは子供の頃の結婚の約束をネタに結婚を迫るヤバい人間と同じです!
いくら悔もうが私に染み付いたコンプレックスは消え無いが、心は幾分楽になる
毒親とは思っていない。彼は単純に論理的嗜好ができないだけで悪意はない。彼は他人の身体的特徴をいじることを息子とのコミュニケーションだと思っている。周りの人間に指摘されなかったせいで気づかぬまま還暦を迎えた。彼は彼で被害者なのだ。
そんな彼に育てられたからか自尊心が育たないまま大人になった。
他人に褒められても気持ち悪いと感じてしまうダッセェ人間になった。
不幸中の幸いなのかそれらを客観的に判断できる人間にはなった。
自身の無能さに気づかないまま生きられた方が良かったかもしれないが。
こんな人間なので偏った主張だとは思うが最後に一つだけ言いたいことがあるので聞いて欲しい。
これから子供を産もうとする人、既に子供がいる人。あなたは一つの生命を生むに値する人間ですか。
子供の人生の大半はあなたが作り上げた環境に左右されます。これは紛れもない事実です。
あなたは自分を"まとも"な人間だと思っているかもしれない。そんな綿あめみたいなフワフワの幻想は捨ててください。
自身の社会的ステータスや幸せのために子供を作る時点であなたは紛れもない加害者です。日本は自身の子供に労働力を強いる貧困国ではありません。親のエゴで子供が作られる国です。
トンビはタカを生みません。しかしトンビをタカにしようと努力することはできます。
子供が好きで、愛しているなら、あらゆる努力を惜しまないでください。あなたの子供をこんな文章を書く人間にしたくないでしょう。