2022-08-01

中3の頃、陰キャ優等生だった俺だが、地域お祭りか何かがきっかけで不良グループとちょいちょい付き合うようになった

不良たちは午後になると早退して学校の近くのメンバーの家に集まってダラダラと過ごしていた

日本家屋のたぶん蔵を改造した離れの二階がそいつの部屋で、たぶん20畳くらいの和室

一階はガレージになってて仲間の原付バイクがいつもたくさん止めてあった

和室タンスとか棚とかで一応2つにスペースが分かれていた

奥の方はいつも何枚もの布団が敷きっぱなしで、そっちにでかいテレビゲーム機ネットに繋がるパソコンと大量の漫画本があり

男たちはこちらに集まっていた

手前の方には学習机と応接セットと熱帯魚水槽があって

そっちにはいつも女子が集まって雑誌読んだりでかい声で談笑したり化粧の研究をしていた

俺含めて最低5人、多いときだと12人くらい集まってただろうか

俺はちゃんと授業受けてから放課後そこに合流してたのだが、そうすると何人かは布団で爆睡してたりした

起きてる人間ゲームで対戦したり、テスト前は比較的真面目な女子勉強を教えたり

やることがない日は延々漫画を読んでたり

たまに喧嘩して顔を腫らして来る奴もいた

不良グループ同士の勢力争いというのが存在していて、みんなその話を真剣にしていた

俺は単純にそれがゲームドラマの話みたいですごく面白かったのを覚えてる

俺らのグループの上には高校生グループがいたし更に上には地元チンピラがいた

当然ヤクザもつながっていたんだろうが、中学生にはそのへんの話は降りてこなかった

ごく稀に、高校生の先輩の男女カップルが遊びにくる事があった

その日は例外なく乱交になった

女子の半数は参加せずに帰っていたし男も眠いといってソファで寝てるやつも結構いた

俺は基本参加しなかったが帰りもせず、ソファで寝たふりをしながら喘ぎ声を聞いてた

あとでオカズにするためだ

でも一度だけ、参加というか、巻き込まれそうになったことがある

その日は別の学校女子が一人来ていて、そいつ全裸で応接セットまで来て

あんたなんで1人でそんなとこいんの」と狸寝入りの俺に抱きついてきた

で、「しよう」と言ってくる

当時の俺は童貞で性欲よりも怖いという感情が大きかったのだが、こうなったら覚悟を決めようと思って制服ズボン下着を脱いだ

その女子ソファに寝て股を開いた

俺は当然ギンギン しかしぎこちなく挿入しようとすると「ねーゴムは付けてよ」と言われた

俺はコンドームがどこにあるか知らなかった仲間たちはみんなプレイ中で聞ける感じじゃない

断腸の思いゴムいからやめようかと言うと、女の子は「え〜」と不満そうにし、ちょっと考えて

「中まで入れるのはダメだけど表面にくっつけるだけならいいよ」と言った

彼女陰毛は濃かった

その間の粘膜に俺は必死亀頭をこすりつけ、そしてすぐに射精してしまった、しかも思い切り局部ぶっかけしまった

バカ赤ちゃんできちゃうじゃん」

と俺の額に強烈なデコピンをして、その女子ウェットティッシュを求めて奥の方へ消えた

そしてもう戻ってこなかった

俺もやばいことをしてしまったという気持ちになり、そのまま服を着てこっそり帰った

それ以降、俺はもうそのたまり場には行かなくなった

学校では不良たちと談笑することはあったが、それも徐々に疎遠になった

受験が近づいたのも大きかったと思う

アウトロー集団に身をおいたのは後にも先にも中3のこの時期だけだ

いまでは思い出すたびに現実感がなさすぎて夢みたいだったなと思う

そしてあのソファでの失敗が俺の性体験の全てだ

そのまま42歳になってしまった

記憶の中のあの数カ月間が薄暗く光るのから目をそらせないままここまで来てしまった

どこにいても自分部外者だという気がする

経験人格を作るのだろうか

今更寂しいとも思わないがただ不思議

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん