2022-07-31

どこで自家発電してもバレない最強の方法

飲む。これだ。

この方法に気づいたとき、私は思わず感動した。

こんなにも合理的で、どこでも、誰にもバレない方法が未だかつてあっただろうか……と。

なぜこの方法に至ったのかを、振り返っていこう。

まり寮生活である

寮生活で、寝るところが共同だと、果たす場所としてはほとんどの人がトイレを選ぶ。が、このトイレも意外とバレやすい。

「隣からめっちゃくちゅくちゅ聞こえてきた」とか

「明らかにタマジャクシが着水する音がしたんだが」とかたびたび噂になる。

ここで、トイレとは個室の洋式トイレであるという認識統一をはかっておく。

変態でない限り、くちゅくちゅ音は防げるとして、こくまろみるくの処理をどうするかは、ひとつ問題となってくる。

方法はおよそ3つ思いつく。

1、立ちション姿勢で着水させる。

2、トイレットペーパーを束にして、その上にクリームトッピングする。

3、てのひらに手水をいただき、それをトイレットペーパーで拭き取る。

しかし、どの選択肢にも課題があることに、私は気づいたのだ。(ちなみに序文解決策が思いつくまでは、1の方法を改良し、腰を落としてほとんど着水音が出ないようにしていた)

それぞれの課題についてまとめる。

まず1、立ちション姿勢で着水させる。について

こちらの方法の良い部分としては、事故が少ないことであるトイレ本来動線に沿っているため、子羊たちが道に迷いあわや散開するという事故にはなりにくい。

(真性包〇でないという前提のもとではあるが)

しか問題なのはやはり、着水音である

私の寮には「音姫」は着いていなかったため、トイレとはすなわち無音の空間であり、わずかな音でさえ波を打つようにトイレ全体に響き渡る。

ここまで読んだ方は、いや、別に音で分かったところで個室なんだから誰かわからないだろう。と思っているかもしれない。

しかし、このトイレの無音という特性ゆえにそれも間違いであると言わざるを得ない。

トイレが無音であるため、ちょっとした咳払いや、下手すると呼吸音でさえ、聞こえてくる。

咳払いなどはわ一緒に暮らしている仲であれば、意外と個人特定するのに十分であったりする。

また、個室でフィーバーした後に、友達トイレに入ってきて、個室から出たタイミングでばったり会うこともよくある。その際は、ふつうは「よう」などといって挨拶するだろう。

この声が聞こえることで、「絶対に隣のヤツやってるやろ……」と思っていた大便勢にとっては二択にまで絞れてしまうわけだ。そして、次、その2人のうちのどちらかが個室に入っていくのをみると、「こいつまたおっ始めるつもりだろ」と思われてしまう。

この時点で非常に残念なバイアスがかかってしまっていることになる上、本当におっ始めて、その音が聞こえるようなら、大便ニキにとってそれはもう確信となってしまうのである

以上のことから、バレない、いや疑われないことに越したことはないのである

これを踏まえて、立ちション姿勢フィニッシュする方法について考えてみよう。怪しいのは本当に着水音だけだろうか?実は着水音に加えて、この立ちション姿勢で果たすという方法にはもうひとつ致命的な音が伴う。

それは、座っている状態から、立って向きをかけるという動きに係わる、足音や服の擦れる音などである

まず、トイレットペーパーを捲る音なく立ち上がるというのはこの上なく怪しい(用を足していない人間)上、体の向きを変えるという動きに伴う音は、実際にやってみると分かるがかなり大きい。

ならば初めから立姿の状態で立姿になればよいと思うかもしれない。しかし便座に座った音は体重を預けているため、毎回聞こえてくるものである。それが聞こえてこない時点で、「あれ?今隣に人が入ったよな?人が便座に座ってる気配がないのだが」と、別に疑う姿勢を持っていなくとも、ちょっと不思議に感じるものである

実際に私が初めて「あ、やったんだな」と分かったパターンがこの事例である

私は自家発電してる奴を積極的特定しようなどと、そんなイヤなこと思うやつではなかった。しかし、個室に入ってきたはずなのに便座に座った気配がないというので、「?」と純粋に疑問に思っただけなのである

そうして隣の個室に少し意識が向いていたところ、あの「ぽちょん」というオタマジャクシが着水する音が1度だけ聞こえてきたのである

その後、水が流される音がして、咳払いをして出ていった。

「〇〇先輩……めっちゃ早漏やないですか……」

2、トイレットペーパーを束にして、その上にクリームトッピングする。

これも、実際にやってみるとわかる。

スティックトイレットペーパーにふさふさ当たる音を立てずにクリームを乗せるのは至難の業であると。

一度や二度、この方法可能性を見出したことは私にもあった。しかしその期待はすぐに裏切られることとなったのだ。

クリームの発射限界角度というのは、思いのほか広い。

1の方法でも書いたように、立つ音は立てたくないので、座った状態フィニッシュすることを想定しているが、そのとき、勢いがいい場合は真上に、スティックうねりによってはドアやズボン方向に、勢いがない場合ほとんどスティックを伝って、零れるようにクリームが発射される可能性がある。その範囲トイレットペーパーによって囲うのは物理的に難しい。

そうなると、トイレットペーパーに確実にトッピングする方法ひとつしかない。

スティックの先端にトイレットペーパーをあてがうことである

そしてこの方法実践した私は、後悔した。

まず発射直前、スティックトイレットペーパーが擦れてベタベタっと音を立てる。この時点で、ダメだ。

そして発射。トイレットペーパーで拭き取る……

拭き取……

あ……トイレットペーパーが……

トイレットペーパーが、スティックに固定されてしまうのである。そう、トッピングクリームはまさに文字通りスティックのりへと変貌してしまうのである

3、てのひらに手水をいただき、それをトイレットペーパーで拭き取る。

この方法の時点で、すでに嫌気がさす男性諸君も多いかもしれない。

一般的認識でいえば、手水も「排泄物」に変わりなく、できれば手でなど触りたくないものであると思うからだ。

しかしこの方法は、今まで紹介した中では、最も秘匿性の高く、合理的技術である

1、2、で挙がった音の問題ほとんど無いに等しい。

てのひらに乗っける分には、音はほとんど立たず、さら最後トイレットペーパーで拭き取る音が響くわけであるが、これは順番としてはふつうの大便と変わらない。そのため、あたかも通常と同じような音しか響かないのである

ただし、少し問題となるのが、トイレットペーパーをどのように用意するかである

上記の手順であれば、トイレットペーパーを巻きとるのはフィニッシュの後である

しかし、左手に今にもこぼれそうな手水をいただいている状態で、はたして片手でトイレットペーパーを巻きとることができるのだろうか?

少なくとも私にはかなり難易度が高かった。

そしててのひらから手水が零れなどしたときには、ズボンなどに付着し大事故となる可能性もある。

では、予めトイレットペーパーを巻き取っておいて、トイレットペーパーの蓋の上に乗せておくのはどうだろうか?

これはもうほとんど、正解に等しい。

トイレに入ってまず、便座をトイレットペーパーで拭くという人も多いだろうからトイレットペーパーを最初に巻きとることもそれほど変ではない。

参拝を果たしたあとは、乗せてあるトイレットペーパーの束を片手で持ち上げ、手水を拭き取り、それを便器にお賽銭すると。

トイレにおけるバレない自家発電は、これでクリアだ。

そう。

トイレにおいては。

この文のタイトルを思い出して欲しい。

「どこで自家発電してもバレない最強の方法

トイレットペーパーがなくたって……できる方法

そんなもの、あるのだろうか?

われわれはこれまであらゆる可能性を検討してきた。

結論は得られた。

しかし、トイレットペーパーを毎回蓋から落ちないように畳むことは、正直めんどくさい……

正直、トイレだけじゃなく、ベッドという本来戦場射撃したい……

妥協するしか……ない……のか?

そうだ。

分かった……

分かったぞ……!唯一無二の解……それは……!

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  • 男子校みたいな寮やと普通にオープンやと聞いた (今やってた?ごめんあとで出直すわ!とか)

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