2022-07-27

今、MATLAB立ち位置はどういうところか

雑誌Interfaceライセンス6ヶ月無料となっていて、一部界隈で話題になっているMATLAB


普段MATLABを使っている身だが、Pythonライブラリが充実している状況で、MATLABを使う意味は何か悩むことがある。

それなりに高いライセンス料を払って効果出てるのかって話になる。

本体だけでなくToolboxも使い出すと高くなる。

MATLAB言語仕様として速度が遅い(for文はJITで昔より高速になったというが遅い)だけでなく、高いワークステーションを買ったとしても普通にプログラムするとシングルプロセスで遅い。

GPUマルチコアの性能を活かすには、それ用のコードに書き換えと、メモリーコピーの影響などもあるので実際速くなるかプロファイル試行錯誤必要になる。


これ以外にGUIが古臭いなのに遅い、使いにくいなどがある。

plot周り、画像周りは気になる。


学生教科書+αとしてMATLABを使うのは、まだわかる。

とはいえ学生からすると会社に入ってからは使わない物を学ぶより、Pythonを学びたいはずだ。


企業が使う場合に関しては、先に挙げた理由でまず業務効率になかなか結びつかない。

レイヤー過ぎて開発コストがかかる、コストがかかる割に遅いなら別の手段で開発するはずだ。

からMATLABコードを動かしている所以外、新規MATLABを学ぶメリットはあるのか。


もう1つ気になる点は数値計算画像処理など、色々対応してはいるが、

業務で使おうとなった場合、足りてない部分が多くある。

画像だったらHDRの表示対応などだ。今どきのディスプレイ表示に対応してない。(HDR機能はあるが古い)

CAE的な物も教科書的な物は出来るが、業務的な物は扱いにくい。

toolboxが沢山あり、かつドキュメントもそれなりの量があるので、業務でも使えそうに思ってしまうが、

実際業務を進めると詰むことになり、結局別の有名ソフトで立ち上げ直すとなりがち。


(Juliaが代わりになると一時期話題になっていたが、実際本格的に使うと色々足りてない。)

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