昔見たときは「自分の仕事に意味があると思い込もうとする」ということが、狂人の仕草に見えたが、今となってはそれも良くわかる。分かるようになってしまった。
話の中では、銀行で2000年問題に取り組んだサラリーマンたちは、自殺・精神病・自暴自棄?に追い込まれていて碌なことになっていない。彼らは「意味のない仕事に追い詰められ、捨てられた」象徴に過ぎない。
社会の枠組みからはみ出て自由に生きる濱マイクと、社会の歯車としてすり潰される人間との残酷な対比か。それだけにマイクの奔放さが輝いて見える。
そうすると、オープニングとエンディングに突然出てくる「迷い牛」は、社会に飼い慣らされたサラリーマンの暗喩ということになるか。すっかり牛側になったからこそ、理解できてしまう。
私立探偵濱マイク。 第2話、歌姫。 ゲストでミュージシャンのUAが出演していて、登場人物として演技あり、後半にライブシーンあり。UAの関西弁の演技が予期したよりも自然体で話に溶...