2022-07-09

星の王子さま アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ を読みました

さな星の王子さまであることと、超有名な子供向け小説だと言うことは知っていました。

予想では小さな星に住む王子ささやかちょっと哲学的日常三人称視点で描いた絵本物語だと思ってましたが、まさか地球に居るとは!

そして人間と絡むとは!

そしてそして割りと重大インシデンツに見舞われている人間さんにほんのりうざ絡みするキャラクターだったなんて!

正直なところ、砂漠サバイバルてるていの話者と彼が考えるようにわずかな水と光があれば生きていけそうな王子の組み合わせはちぐはぐで、生きるか死ぬかの普通人間に絡む王子にはイライラした部分もあるの。

他の星の人たちとのエピソードでも王子は素朴と言うのかな?何か鋭い言葉を発するでもなく振り回されるわけでもなく彗星のように一瞬邂逅してただ通りすぎるような無垢純真擬人化みたいな存在だった。だから最初王子よりもガス灯の人や地理学者のほうが好きだった。

でもね、バラキツネエピソードからだんだん王子が好きになって、お別れのときにはすごくしんみりしちゃった……。

特にキツネの仲良しのエピソードが強い。あれでバラとも話者とも繋がって、意識を向けた存在が向けただけだんだん特別になっていく感覚が思いもよらず知らぬ間にすごく刻み込まされていることに気付く。

おなじような花が何百本あろうとバラ特別さは変わらないし、仲良くなった王子さまが居るかもしれないという可能性だけで夜空も特別になるのだ。すごい。

この話から感じた感想は、ありきたりだろうけど、そうね、「人(私)は話しかけられるだけでうれしい」ってことかな……。

最初は読んでて鼻持ちならないキャラ王子バラキツネ相手認識して話かけてくるだけで特別になるんだ。話しかけられる、かけてくれるってことは相手承認されているってことなんだ。ありきたりな承認欲求の話なんだよ。愛の話なんだよ。なんでわかんないかな。

から話かけてはくるけど相手を見てはいない王さまとかはたとえ紙幅を増やしてもあのままでは特別にも仲良しにもならないんだ。

こういうプリミティブな感情って自分の子供ができたら同様のものを感じるのかな。わかんないや。

星の王子さまって作品は、今あらためてWikiであらすじを読むとそれだけじゃあなんの感慨もわかないつまらないお話なんだ。やっぱり大事なのは王子話者の語り、お話であって、でもあらすじにセリフを付け足しただけでもだめで……。読書という行為による一文一文からにじみ出てくる目には見えないなにか大切なものでこの作品構成されているような気がするよ。まあまあ好きな作品でした。


しかしこの作品子供にはどこが受けるのかが予想できなかったや。どの部分が子供に人気なんだろう?バオバブの話とかかな?

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  • あたまーのー、まーうーえーにー、 ほしがー、あーるー あれがー、あれがぼーくのー、 ほーしーだーよー プチープランス、プチープランス、 ルルルル、ルールールー♪

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