2022-07-07

ヴィレッジバンガードの想ひ出

あの頃のビレバンは、地方都市少年たるワシにサブカルなるものを届けてくれる、大変ありがたい場所だったんじゃ。放課後、仲間たちと連れ立ってビレバンに行けば、煙たい(煙たくない)店内には、これまた怪しげな音楽大音量で(そんなに大きくない)かかっていて、「お前らの知らない世界を教えてやるぜ」というランプの精が見えるようじゃった…。

そこで聴いた小島麻由美音楽は、女性の危うさや若さゆえの爛れた人間関係垣間見せてくれたし、初期perfumeの曲は、まだ足を踏み入れることができないクラブの情景を感じさせてくれたものじゃ。お金がないから、CDを買わずオノ・ヨーコグレープフルーツジュースみたいな手頃な値段の本を買ってお茶を濁しておったが。

LOMOとかHOLGAみたいなトイカメラが並んだガラスケースがあって、それを羨ましそうに眺めておった。あの頃の記憶が、後にカメラ趣味のキッカケになったのかもしれないのぉ…。

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